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【忖度なき採点&寸評】30記念試合での5失点大敗。もう残留できると思っているやつは出てこい!!

【前書き】

現地観戦でした。

これぞガンバ大阪。

記念マッチ、ただ負けるだけでは飽き足らず、今季最多失点まで食らっちゃうんですから。

観客は約10000人まで戻り、試合前には新エンブレムを発表。

このエンブレムについては賛否両論あるようですが、試合内容は全員一致でで否定したくなるようなひどいゲームでした。

試合前から漂っていたお祭りムードが、そのまま試合に出てしまったような。

駆け付けたパナソニックのお偉方が、ブチ切れて、小野社長以下、松波監督の解任を口走ったとか、いないとか(妄想)


【戦評】

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フォーメーションは4-2-3-1。札幌の3-4-3とはミスマッチができる中で、特徴は右サイドハーフに井手口を起用してきたことでした。

前節の柏戦では、同じ3-4-3の相手に、サイドバックとサイドハーフの間をつかれまくったこともあり、機動力があり横へのスライドも速い井手口に、守備でのタスクを多く与えていたのでは、と推測します。

狙い通りかどうかはわかりませんが、実際の試合では以下のような構図に。

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札幌は攻撃時、両WBも高い位置を取り、5-2-3のようなフォーメーション。

それに対し、ガンバは井手口がトリプルボランチのような形で中盤3列目に下がり、左はやや前にウェリントンをカウンター要員に残しました。

前半はウェリントンのドリブルを生かしたカウンターで、何度もチャンスをつくっていたので、ある程度狙い通りだったのかと。

しかし前半5分、ヨングォンの持ち出しから奥野へのパスがカットされ、失点。。。

この場面、相手のプレスがはまった、というよりは、ヨングォンは他にパスを出せる場所がありながらも、自分が相手を引き付けてプレーすることで、他の場所での数的有利を生み出そう、というトライでした。

彼の得意プレーですが、今回はそれが大きなミスに・・・

しかし1失点後も前に押し返す時間はあり、井手口のふんわりクロスから、ウェリがヘッドと決定機も演出。

この辺までは、悪くなかったようにみえたのですが。

しかし2失点目も、個人のミスといっていい形でした。

中盤でセジョンがヘッドで奥野につなごうとしたボールが相手に渡り、札幌の右WBルーカスと藤春が1対1に。

このセジョンの判断もミスと言えばミスですが、そのあとの奥野のプレーが気になりました。

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距離的には、図の円スペースに奥野がスプリントをかけて戻って中を切り、藤春が外に追い出せば対応できたはずでした。

ただ奥野はここでがんばり切れず、藤春は球際で敗れて中での侵入を許します。

ヨングォンのカバーリングも遅く、素晴らしいゴールを決められてしまいました。

この2点目で、ガンバは完全に機能不全に。

点を奪い返したいために、無理をして前にボールをつけようとして、悪い形で奪われて、札幌はセットした状態から5トップの威力を発揮。


押し込まれて、ロングボールにしか活路を見いだせなくなるいつものパターンに。

前半終了間際にも、高嶺に強烈ミドルを決められジ・エンド。

後半、奥野、セジョン、柳澤を変えて、山本、塚元、高尾を投入しましたが、後半1分に、またも札幌の厚みある攻撃で中央を割られ失点。

もうここからは、語る必要もないでしょう。

大量リードで強度を下げてきた札幌に対し、チャンスは作ることができましたが、ゴールはセットプレーからのパトのみ。

5失点目のおまけもついてきました。

札幌の5トップには、4-3のスライド、プラス前3枚(パト、宇佐美、ウェリ)の制限で対応するはずが、そんなことほぼ無関係のミスで2失点

2点を奪われ、前3枚の守備意識は低下

→すると札幌は3バック、特に両サイドCBの菅、田中が自由にボールを扱え、前に絡むシーン増加

完全に数的不利となり、押し込まれ、決定的な3失点目で終了

これがざっくりとした流れでしょうか。


【採点&寸評】

【GK 1 東口 順昭】5・0

好セーブもありましたが…最後は集中力も切れたような飛び出しの判断ミスで5失点目。試合を通じてキック精度もいまいちでした。

【DF 26 柳澤 亘】4・5

46分交代。他のポジションのしわ寄せが、この右サイドに来ているような気がします。味方も敵も変わる中で、高速スライドで数的不利をつくらないように守備を構築するのは、彼一人でできる作業では・・・


【DF 13 菅沼 駿哉】4・5

3失点目のミドル、映像で確認すると、わずかですが頭がシュートを割けてしまっているようにも・・・

セルヒオラモスなら顔面でブロックしたことでしょう。

漢・菅沼とは言えないプレーでした。

【DF 19 キム ヨングォン】3・5

あなたにミスが出たら、このチームは勝てません。

1点目のロストでメンタルがやられたのか、その後も鋭さがないプレーに終始した印象でした。


【DF 4 藤春 廣輝】4・5

2失点目の対応は軽すぎました。

いくら攻撃参加してもウェリントンがパスを出してくれないことには同情しますが、ゴール前の球際でDFが負けていれば、そりゃ失点しますわ。

【MF 6 チュ セジョン】5・0

46分交代。

井手口のクロスにつなげたパスなど、好プレーもありましたが、つまらないパスミスでリズムを崩した責任も大きいです。

あとは守備への意識の低下が気になりました。プレスバックが遅くなっている印象が。レギュラー取ったという油断でしょうか。


【MF 15 井手口 陽介】5・5

79分アウト。

コンディションはよさそうに見えましたし、彼個人のプレーは決して悪くなかった印象。

もう一度、奥野とのポジション争いで一歩詰め寄りましたか。


【MF 17 奥野 耕平】4・0

46分交代。単純なミスが多すぎましたし、失点につながった部分では隙を見せてしまいました。

決してスーパーな選手ではないんですから、隙を見せているようでは、すぐにポジションはなくなります。

若い選手ですから、このミスを猛省、糧にしてほしいなと。


【MF 28 ウェリントン シウバ】5・0

仕掛けはチームの大きな武器ですが、やはり最後の精度。

藤春との連携ももう少し磨けば、さらに怖さを増すと思うのですが。


【FW 18 パトリック】5・0

札幌DF宮澤と1対1になる場面が多かったですが、相手の気迫に上回られた印象。

1ゴールはさすがですが、試合通じてチームの流れをつくることはできませんでした。

【FW 39 宇佐美 貴史】5・0

79分アウト。

前半、札幌MF高嶺の激しいマークでリズムを崩した印象でした。

しかしセットプレーの精度は上がっている感じですから、切り替えて次の試合でやってほしいところ。


【交代メンバー】

【DF 27 髙尾 瑠】5・0

46分イン。攻撃重視の中で、決定機に絡む場面も。

ただ、あのチャンスを決められなければ、どれ決めるんですか。

【MF 29 山本 悠樹】5・5

46分イン。

リスクを背負って前にパスをつける意識は高く、持ち味は出ていました。


【FW 30 塚元 大】5・0

ターンのスムーズさは目立っていましたが、そこからシュートに持ち込むまでのプレースピードにまだ課題がありました。

たくさんシュートを狙いましたが、目の前でブロックされてスタッツ的には1本。。。

【MF 10 倉田 秋】―

79分イン。最後まで戦う姿勢はみせてくれました。


【MF 21 矢島 慎也】―

79分イン。時間短く採点なし。

【松波正信監督】4・0

安定の低評価ですが、正直、あそこまで個人にミスが出れば、監督にできることは限られているのかと・・・

その選手をチョイスした判断の責任、チームを締めることができないという意味で、責任は大きいんですけどね。

戦術でペトロビッチを上回るなんていう夢はみていません。


【あとがき】

試合直後には、札幌への対策が全然できていなかったから、負けたと思っていました。

ただ試合を見返してみると、そんなハイレベルな問題ではなかったような印象の試合でした。

前節の柏戦で勝ったことで、チームの緊張感が下がったのではないのか、と疑いたくなるようなミスのオンパレード。

ボールを奪うことに気迫をみせていた選手は、井手口、ウェリントンぐらいでしょうか。それじゃ勝てるはずないですよね。

残り試合は上位陣(浦和、鳥栖、マリノス、名古屋、川崎)と、降格かかる大分、湘南。

正直、もう残留できるかと思っていたのは僕も同じ。

30周年を台無しにしたこの試合を反省材料としなければ。

まだ残留争いは終わっていません。

【あとがき】

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

初めてのシーズン完走もみえてきた中で、しびれるゲームが続くので、どうかお付き合いいただければと思います。

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