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浪人して成績が上がった話

私は中学までは、授業で一度説明を聞いたら、ほとんどのことは理解でき、テストでもそこそこいい点が取れ、苦労せずに、地域で一番の進学校に進んだ。

しかし、高校生になると、内容も難しくなり、急に授業で先生の言っていることが理解できなくなった。できない自分に目をつむりながらそれなりに勉強はしていた。

夏ごろまで部活をやって、半年ちょっと、勉強を頑張ってみたが、結局何も理解できないまま、気が付いたら浪人していた。

田舎だったので周りに予備校はなく、都会の大手予備校に行かせてもらった。日本で一番説明がうまい先生たちの説明を聞き、その授業の復習を必死ですることで、志望校に合格し、今に至る。浪人時代は、授業が楽しくて、それを復習して演習するのも楽しくて、成績もずっとA判定で、特に苦労はなかった。

それでも周りの浪人友達の多くは最初の志望校から落としたところを受験して、結局そこも落ちていった。彼らも勉強していなかったわけではない。私と同じように日本で一番説明の上手い先生の授業を聞き、同じように自習室で勉強した。浪人して志望校に受かるのは10%というのは本当らしい。

彼らと私は何が違ったのか?どうすれば現役で合格できたのか?高校時代の自分は何が悪かったのか?浪人して成績が上がったのはなぜなのか?

ずっと考えてきて、二年が過ぎた今、なんとなくわかって気がするから、ここに書いてみることにした。

結論から言うと自分に合った勉強をしなければ、成績は上がらないということだ。そして、自分に合った勉強方法は人それぞれである。

私の場合は人の話を聞くことがとても苦手だった。授業を聞いていると、わからなくなった瞬間に集中が切れてしまう。浪人時代は説明がめちゃくちゃうまい先生の授業ばかりだったから、その弱点が消されていたが、勉強をしていく中で、いつも説明がうまい人の話が聞けるとは限らない。説明がわかりにくい先生しかいない田舎の高校生時代はどうすればよかったのか?

私は人の話を聞くことは苦手だが、文章を読んで理解するのは得意だった。いわゆる読解力というものである。大学生になるまで全く本を読んでこなかったので、これは才能らしい。傾聴力はないが読解力はあったのだ。

高校時代はその長所が完全に消える勉強をしていた。復習を全くせずに必死で次の日の予習をして、授業はわからないけど、また次の予習をするのを繰り返した。

私がもう一度高校生をやるとすれば、学校の予習と授業は全力で無視する。その代わり、ノートをきちんと取り、参考書と教科書とノートを使って全力で復習する。それだけだと見落としがあるかもしれないので、塾に行き、説明の上手い先生の授業を受け、それも全力で復習をする。

とにかく私には復習が向いているらしい。それに気が付いたのが受験が終わって2年後だが、大学の勉強も今のところ、比較的理解できている。

教科書や参考書を隅々まで読まないと理解できないのは時間もかかるし、労力もかかる。授業を聞いて理解できる人もいて、やっぱりうらやましい。それでも自分にはその能力がないから仕方がないから、今も授業の時間の2倍から3倍の時間をかけて、ゆっくり勉強している。

勉強は質と量がどちらも大切だ。質を求めるためには、自己分析をして、苦手な分野ではなく得意分野で戦うしかない。すべての人に合う最強の勉強法など、存在しない。

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