点より線
今僕は江ノ島にいる。この投稿を見た人のタイミングによっては、家にいるかもしれないし、帰り道の途中かもしれない。
久しぶりに天気が良い休日だったので、バイクで出かけたくなった。
まだ体調が戻ってないから家で休んでようか悩んだけど、とりあえず動きたくなったんだ。
でも行きたい場所がわからなかった。あるにはあるけど遠かったり日が短かったりと、なにかしら言い訳して近場を走ることにした。
なんとなく箱根に向かった。何度か言ったことのある場所。着いたはいいけど何をするでもなくすぐに引き返した。
このまま帰ってもいいかな。って思ったけどなんだか海に行きたくなった。帰り道がてら、これまた何度も来たことのある江ノ島にやってきた。
江ノ島は好きな場所なんだけど、今日はあまり楽しいって思えなかった。
いつもどこかに行きたいって思ってる。旅したいって。でもいつもどこに行ったらいいかわからない。
自分が何をしたいのか、何を見たいのか、何を感じたいのか。
今自分が欲しているものは一体なんなのか。
なぜか毎度毎度行ったことある場所や近くを選んでしまう。
知らない場所はいっぱいあるし、気の向くままにはしればいいのに。
そんなことを考えながらふと思った。
僕が求めているものは「点」じゃなくて「線」に近いものなのかもって。
行きたい場所、点もいっぱいある。でも実はそれはあんまり大事じゃなくって、動いていること、線の状態でいたいのかもしれない。
自分を顧みると確かに、遠回りしても動いていたいと言っている。
たんだかモヤモヤしてたけど、こうして書いているとなんだかわかってきたぞ。
去年、旅をしていた時も寄り道をいっぱいしていたし、それが楽しかった。偶然出会ったものを面白がっていた。
なるほど僕はそれを求めているのか。いつも夕焼け空や雨が上がった空を見て足を止めていたじゃない。
この気付きがまた「線」になって新しい「点」に繋がって行くんだ。
全ての点を繋いだらどんな形になっているのだろう。それは僕が人生に膜を下ろす時にみえるのかな。
なんてね。
たまには外で書いてみるのもいいね。風も冷たくなって来たし帰ろう。家という点に。
線が途切れないように。