私も恋するモリコーネ
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作家の前には白いページしかない。
モリコーネ先生の映画を見てきました。
昔烏丸の駅地下に十字屋のCDショップがあって。
そこには、イタリア映画音楽のコーナーがあった。
なんて言うのか忘れたのだけれど、ちゃんとイタリア映画音楽というジャンル分けの言葉があった。
なんだっけ?チネマだっけか。
そのコーナーがあるだけで、尊敬しながら店内を物色してたのを思い出す。
その当時は音楽愛のあるスタッフさんのキャプションを信じてCDをよく買ってた。
大好きな時間だった。
よく考えたらその頃からお小遣いあんまり変わってないな(笑)
三枚買うだけで、大量に買ったとおもってドキドキしてたが、今も同じだ。
スクリーンで、気になってたイタリアの作曲家の顔を観られたし、圧倒的な音楽の熱量にぼんやりしてる。
なぜかトロヴァヨーリは出てこなかったな。
よくわかってないな。
わたしが映画を好きだったのは、ストーリーよりも音楽からのイマジネーションだったからなのかもしれない。
ほぼモリコーネ先生が好きだったと言い換えてもいいのかも?と振り返れる映画。
ずーっと語りと音楽なので、目が回りそうだけど、ワンスアポンナタイムも、ニューシネマパラダイスも、聴くだけで涙腺スイッチが切れる。
音楽はなんと素晴らしいのだろう。
アカデミック至上主義の価値観を変えた彼の湧き出る音楽は、ただ本当に湧き出たのだとおもう。
音楽のままだ。
名誉などという価値観は、彼の一部でしかない。
明快で明白。
わたしも目指したいとおもってたところ。
関係ないですが、マカロニウェスタンではなく、映画の中では、スパゲッティってよんでたな(笑)
わたしも恋するモリコーネ
わたしも色でサンドトラックをつくりたいのだとわかった。
いつかアトリエ兼ギャラリーショップがもてたなら
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と名付けようと想う。