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笑いの話をしよう

大爆笑したい! 
最近声を出して笑うことがめっきり少なくなった。
「フフフッ」「クスクス」「ハハハッ」ぐらいはあるが、
「ギャッハッハ!」はない。私が最後に爆笑したのはいつだろう。
少なくとも、今年私の腹がよじれたことは一度も無い。

一説によると、小学生は一日平均300回笑うそうだ。
それが20歳になると20回、70代の平均は一日たったの2回だとか。

そう、笑わなくなることは、明らかに老化なのだ。 
老人は何故笑わなくなるのか。私を例にして考えてみる。
 ① 老人のまわりでは、めったに面白いことなど起こらない。
 ② 老人には先行き不安なことも多く、とても腹から笑っていられない。
そしてもうひとつ。決して認めたくないのだが‥‥
 ③ 加齢によって「笑いのツボ」が分からなくなる。

齢六十八の私。記憶力、思考力、運動能力の衰えは否定しない。
だがまだ「笑いのツボは分かる」と思っている。
私が笑わないのは、目の前に面白いことが現れないからに他ならない。

ネット記事に「笑わない人はよく笑う人と比べて、心血管疾患の発症率が高く死亡率は2倍に上る」と書いてあるのを見た。

そう、やっぱり人は笑った方がいい。笑わなくちゃいけない。
今後私は「笑う老いの生活」を心掛けることにする。
大いに笑って健康を維持したいと思う。

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手始めに、三谷幸喜監督の最新作「スオミの話をしよう」を細君同伴で観に行った。過去の三谷作品「ザ・マジックアワー」「ステキな金縛り」「清須会議」などは、どれも私を爆笑させてくれた。
公開前の三谷監督の自信満々なプロモーションからして、本作も「大爆笑間違いなし」と確信を抱いて鑑賞したのだが‥‥

スオミの元夫5人+2人

142分の上映中「ハハッ」ぐらいの極小笑いは有ったが、一度も大笑いすること無く映画は終了してしまった。「ええー⁉」細君と思わず目を見合わせた。我々の笑いの感度が落ちているのかなぁ。

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先日の「キングオブコント」は、激戦を制して「ラブレターズ」が優勝。
出場10組ともそれぞれ面白く、高レベルの大会だった。
私の審査基準は「どれだけ声を出して笑わせてくれたか」。
その基準での順位は以下のとおり。
 1位 ‥ ニッポンの社長  (タイトル画像のコンビ)
 2位 ‥ や団
 3位 ‥ ファイヤーサンダー
確かに面白かったが、残念ながら大爆笑には至らず。

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細君は30年来のB’zファン。ライブが始まれば日本全国どこでも出掛けて行く。これに私が異論を挟むことは許されていない。
そんな細君が「小杉GYM」を観に大阪まで行くと言う。「小杉GYM」とは、大のB’zファンのブラックマヨネーズ小杉がB’zになり切って、2時間もの長時間ただただ歌いまくるライブらしい。私の「そんなのに大阪まで行くのか」の異論を軽くいなして、細君は大阪へ向かった。

ライブ終了後、細君からLINEが届いた。
「腹がよじれるとはこのことという感じで笑ったよ😂」
羨ましい。私もそんな風に笑いたい。

小杉GYM
こっちは本物のB’z

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必笑(?)を期して、笑いの殿堂「なんばグランド花月」に行くことを決めた。今年はもう無理なので来年1月。ここなら絶対大爆笑できるだろう。
今から楽しみでならない。

名古屋⇔大阪難波 を結ぶ近鉄特急「火の鳥」


< 了 >


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