詩編5章/本章2節から4節の構造

主よ、わたしの言葉に耳を傾け、
わたしのつぶやきを、心にかけてください。
わたしの王よ、わたしの神よ、
わたしの叫び声を聞いてください。
主よ、わたしはあなたに祈ります。
朝、あなたはわたしの声を聞いてくださいます。
朝、わたしは言葉を整え、あなたを待ち望みます。

詩編 5:2-4 フランシスコ会訳

音であり、言葉である。

先ず"言葉"が言及され、次いで"つぶやき"、"叫び"、"声"、そして最初の"言葉"に戻る。

つまり、中間の"叫び"に向かい一度上昇し、そこから下降し、最初の"言葉"に帰る構造の詩句になっている。

・フランシスコ会訳と新共同訳の比較

主よ、わたしの言葉に耳を傾け つぶやきを聞き分けてください。
わたしの王、わたしの神よ 助けを求めて叫ぶ声を聞いてください。
あなたに向かって祈ります。
主よ、朝ごとに、わたしの声を聞いてください。
朝ごとに、わたしは御前に訴え出て あなたを仰ぎ望みます。

詩編 5:2-4 新共同訳

このように、聖書のテキストのうち物語や散文に関してはともかく、詩句に関しては翻訳による差異が大きい。

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