・本記事は何を書くか
本章でソロモンには善悪を判断する知恵が主より与えられる。
彼のその後の生涯を参考にし、最終的に神であり人であるキリストを通して本章を解釈する。
・ソロモンの知恵
ソロモンは主に「何事でも願うがよい」(本章5節)と告げられた後に上記の内容を願う。
主はこれを喜び、彼のことばに従ってソロモンには知恵、善悪を判断し聞き分ける力が与えられる。
主にこれほど賞賛される知恵を持つソロモン。しかも単なる世俗的な知恵ではなく善悪を判断する知恵を持つ彼の生涯はどのようなものだったか。
・迷う知者、ソロモン
神から素晴らしい知恵を与えられたソロモンは、しかしながら異教徒の妻たちを愛し、それをきっかけとして神から離れていく。
善悪を判断し、聞き分ける知恵を神から与えられた彼は善とは何か。悪とは何かを知っていながらそれを生きれはしなかったのである。
・内なる人、肉なる人
パウロはロマ書でこのように語る。
内なる人、知恵が仮に神の律法を善きものと認めていても、肉はそれに反対し我々は善を成せない。知るだけでは善を成せはしないのである。
では、何が善とは何かを知った私たちにそれを行わせるのか。