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まずは自分のをこじ開けてみる②

着物、町歩き、旅、季節の移ろい
そして文楽。全部好き、楽しい!


5月に入り、それぞれの連載が2周目に入りました。

着物、旅や町歩きのこと、日本の季節や生活の知恵を楽しむこと、そして文楽。どれも私自身が現在進行形で興味のあるテーマでして(それで執筆のご協力を頂くに至りました)なので、まずは私自身が、ここの記事を読むのがめっちゃ楽しいです!(そりゃそうだ)

【初めての旅の思い出】
自分で計画して出かけた初めての旅らしい旅は、高校3年生の夏休み、友人との北海道旅行でした。10日ほどかけて道内の東西南北を電車で旅したんです。ママチャリしか借りれなかったのに、それでも知床五湖を巡ろうとしたのが一番の思い出(笑)。旅のためにと貯めたバイト代はささやかなものだったので、夜行列車を乗り継いで飛行機代や宿泊代をケチりながら、いかにも昔ながらのユースホステルを点々とするっていう貧乏旅行でした。でも、それが楽しかったんですよねえ。今はもうできない旅です(笑)

【文楽との出会い】
仕事の用で出かけた先で、三浦しをんさんの「仏果を得ず」にちなんだトークイベントに参加する機会があり、「やっぱり文楽面白そうだなあ!」と思った頃に、たまたま細川貂々さんからも「面白いですよ~」と。以来、公演を観るようになって5年になります。私にとって「(いろんな魅力があり過ぎて)とにかくたまらん伝統芸能」なので、まだまだ知らないことだらけで楽しいです。そして2年前、地元(堺)の市民会館が新しくなってからというもの、たまに興味深い文楽イベントが催されるようになってですね、実はめちゃくちゃ喜んでいるところです。
元々人形劇も好きなので、チェコ、ベトナム、台湾を旅行したときは、現地の劇場や資料館に行きました。どの国のもかわいかったです。

【着物への興味】
文楽を見るようになってから、着物にも興味がわいてきました。人形たちがいつも素敵な着物で登場するのと、客席にも素敵なお着物姿の女性がちらほらとおられることに意識が向くようになったからです。それから、高田郁さんや宮部みゆきさんの時代小説が好きなこともあります。
でもプロの方に着付けてもらって、初めて着物を身にまとったのは、ほんの数か月前のことなんです。あんなにウキウキした気持ちになれるとは…!
新しい趣味に一歩足を踏み入れることの楽しさったらないですね!

【昔の風習への憧れ】
そうなってくると、昔からの風習などにも興味がわいてきます。季節や暦にまつわること、伝承や生活の知恵など、普段、気忙しくてなかなかタイミングよく意識を向けるのは難しいけれど、それらに関わる言葉を何となく聞きかじっただけでも、文楽や時代小説が以前よりも楽しめている気がしています。ゆっくり少しずつ、自分の日常生活に落とし込めるようになれたらいいなあって、憧れているところです。

【町歩き、町の魅力】
最初のそれらしい経験としては、地元のケーブルテレビ局でアルバイトした2年間です。毎日、堺の町のどこかに出かけていました。でも当時の私はうんと若くて、地元で楽しそうに暮らす方々の様子と、私もそうやって楽しく地元で暮らすにはどうしたらいいかな?ということにばかり興味が向いていたように思います。
地元に対して、ちゃんとした意味での関心が芽生えてきたのは、地元でお店を始めて、私も地元で楽しく暮らす人々の一員になれてからのことです。
ここ最近は、もっぱら久実子さんに「ちん電沿線」を案内してもらって、町の魅力にふれるって楽しいなあ!と味わっているところです。コロナ禍も、地元の魅力を顧みるという意味においては、いいきっかけだった…と思いたい(頼むからもう収束してくれー)。


…というわけで、今回も私自身のひきだしから、あれこれとつまみ出してみました。私は現在こんな感じで、それぞれについて親しんでいます。
私たちの連載を見つけてくださった人が、それぞれの親しみ方で、私と同じようにここの記事を楽しみにして下さったなら、とっても嬉しいです!

【つねまつあけみ・プロフィール】
大阪府堺市出身、在住。
2005年、絵本専門のギャラリー「ピクチャーブックギャラリーリール」を開店。2008年、文具だけを使って製本・豆本作りに親しむ紙工作キット「自分でくみたてる本seedbooks」企画、販売開始。2015年からは、情報サイト「関西ウーマン」で「女性におすすめの絵本」というテーマで毎月コラム記事を担当中。お店を始める前は、印刷物を作る仕事をしていました。
https://galleryrire.tumblr.com/


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