秋のおやつと、七夕の5つの色
こんにちは、絵本作家のまつしたゆうりです。
すっかり朝晩涼しくなりました、月が綺麗な頃になりましたね。
8月は暦では秋
8/7に立秋を迎え、まだまだ暑くとも
至るところに秋の気配が混じり始め。
8/23から二十四節気では処暑(しょしょ)。
暑さが峠を越えて収まり始める頃です。
秋は方角でいえば西、色では白。
体の部位では肺にあたります。
乾燥する季節なので肺への負担が増え
不調が出てくる人も。
そんな時に予防として摂りたいのが
秋の色、白い色の食べ物たち。
白きくらげ、白ゴマ、蓮根、大根、梨など
オススメ乾燥対策おやつ
オススメなのが梨のコンポート!
白ワインで煮るだけなのでとても簡単、
秋までの常備おやつにしています。
(↑は蒸しパンケーキに梨のコンポート+ブルーベリージャム)
【レシピ】
・梨(好きな大きさにカット)
・白ワイン(甘めのものがベスト)
・お好みで蜂蜜(蜂蜜も潤いプラス食品)
小鍋に梨を入れ、ヒタヒタまで白ワインを入れて
柔らかくなるまで煮るだけ。(蜂蜜はお好みで入れてください)
オススメ白ワイン↓
酸化防止剤無添加、濃縮還元果汁ではなく葡萄で作られたワインは
葡萄をそのまま食べているみたいな美味しさです!
秋といえば七夕☆
七夕で秋?
と思われるかもしれませんが旧暦だと七月。
(七、八、九月が秋。)
今年はちょうどお盆の頃、8/14が七月七日でした。
仙台の七夕は旧暦で祝われるので有名ですよね。
万葉集には秋の歌としてたくさんの
七夕歌が載っており、
逢えない織姫と彦星を自分たちに重ねて
歌った歌がたくさん載っています。
万葉集 2040
牽牛(ひこぼし)と 織女(たなばたつめ)と 今夜逢ふ
天の河門(かわと)に 波立つなゆめ
《訳》彦星と織姫が今夜逢う、空の川辺に波よ立たないで
波が立ったら、川を渡れずに逢えなくなる…と、
大空の二人が無事に逢えるようにと、
心配してお祈りしてくれている歌、素敵ですよね。
実際にいないと分かっていつつも
七夕の夜は「晴れていてほしいなあ」と思う気持ちは
1300年前も変わらないようです。
もともと「七夕」は中国の古い伝説で
それが日本に伝わって今のスタイルになったそう。
中国ではカササギの橋を織姫が渡りますが、
日本では彦星が月の舟で織姫に会いに行きます。
詳しい話は七夕歌の記事を✅↓
五色の短冊は何色?
織姫こと織女(しょくじょ)は
織物が上手な天女様。
その織女にあやかって、芸事が上達するように
短冊にお願いを書いたそう。
短冊を書くのは日本だけの風習だそうです。
五色(ごしき)とは中国の陰陽五行説の思想からきており
すべての物事を木火土金水(もっかどごんすい)の
五つの状態として分類し、認識すること。
色にすると青赤黄白黒の五色になります。
五徳でいうと仁・礼・信・義・智となり、
それぞれに対応するお願い事を書くといいそう!
青(緑)《仁》 人間力を高める
赤 《礼》 親&祖先に感謝
黄 《信》 まわりの人を大切にして信頼を
白 《義》 義務を果たす
黒(紫)《智》 学業向上
「この五つで、どんな願いを叶えたいだろう?」
とイメージするだけで、ちょっぴり普段の自分の意識が
変わりそう。
昔ながらの事も、改めてじっくりしてみると
思わぬ発見や、気付きに繋がるのって面白いですよね。
新暦の七夕の時期は雨が多く
天の川が見れないのが常に感じますが
旧暦の七夕は台風さえ来なければ晴れ模様。
来年は年に二回、七夕を味わってみませんか*
【まつしたゆうり・プロフィール】
絵本作家・イラストレーター。
「心をつなぐ、扉を描く」ことを大切に、ここではないどこかへ、心をつなげる絵を描いています。
滋賀出身、大阪在住。大阪芸術大学デザイン学科卒。
植物と日々着物暮らし、鳥は愛でるのも食べるのも好き。
2021年【出版予定】
● 絵本『イナバのしろうさぎ』(よはく舎)
古事記に登場する物語を、新しい視点と解釈で描きます。
● 書籍『大伴家持くんの本』(河出書房新社)
万葉集の面白さ家持くんの良さを、ゆるっと楽しくお届けします。
古典文学を今の感覚で、分かりやすく楽しく伝える活動も。
▶共著『よみたい万葉集』(第5刷)
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