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「はだかのおうさま」から学ぶマーケティング前編:「n=1」をマスマーケティングとして成立させるための市場性の確保

こんにちは、笠原です。今回は、知るギャラリーから
「はだかの王さまから学ぶマーケティング~「n=1」をマスマーケティングとして成立させるための市場性の確保~」の記事についてご紹介します。

こちらは、知るギャラリーの「有識者コラム」のうちのひとつで、ニューバランスジャパンのマーケティングディレクター鈴木さんに寄稿いただきました。

私この記事、個人的に大好きなんですよね。

マーケティングにおいて新しい価値を見出す物語をメタファーとしてご紹介しましょう。それは「はだかのおうさま」として知られるアンデルセンの童話です。この物語は英語ではEmperor’s New Clothes(皇帝の新しい服)と呼ばれる話ですが、この話には現代のプラットフォームで生まれる「n=1」と新しい価値に示唆的なところがあります。

この序章ではじまるのですが、なんだかワクワクしませんか?
誰もが知っている童話が、マーケティングに繫がるってどんな風に?と疑問に思う方もいるかもしれません。

それではまず、はだかの王さまの童話の内容をおさらいしましょう。

<はだかの王さま ストーリーおさらい>
王様のもとに、ある日、一人の仕立て屋がやってきた。「バカには見えない布で、この世で一番珍しい服を作ることが出来る」と言うので、王様は服を作ってもらう。
実は男は詐欺師だった。服は用意されず、王さまは裸のまま。
しかし王様は自分がバカだと思われたくなかった。服が見えていないことを言い出せず、城中の人々もほめたたえるので、王様はすっかり有頂天になってパレードを決行する。
 
パレード中に、一人の子どもが「王様は裸だ!」と大声で言い、みんなの目を覚まさせる。
 
いばっていた王様は一転して真っ赤になり、「パレードをやめる」と言うが、家臣に「途中では止められない」と言われ、しぶしぶ城までパレードを続けることになった。

この記事で鈴木さんが伝えたいことは、マーケティングをする上で、n=1の意見にどれほど耳を傾ける必要があるのか?その意見はマスに成立するのか?ということです。
そこで王さまが裸だと指摘した子ども=「n=1」の意見として例えられています。

「はだかのおうさま」の中で、“王様が裸である”と指摘するのはn=1の子供です。
面白いのは、その事実を指摘することで家臣たちは動揺しますが、パレード自体はそのまま行われることです。
子供のn=1の意見は、マーケティングでいえば「個人的な意見」として無視されたわけです。
マーケターが個人的な意見に対して慎重なのは、そのn=1その意見が正しいかどうか、ということではありません。(少なくとも一人に当てはまるということは真理としては事実なわけですが)その個人的な意見に量的な市場性があるかどうかが問題ということです

それでは、個人的な意見(n=1)が市場性を持つために、確認するポイントは何なのでしょうか?
 
本記事では、そのポイントがとてもわかりやすくまとめられていますので、気になる方は、ぜひ前編・後編もあわせてご一読ください。

前編:「はだかのおうさま」から学ぶマーケティング
「n=1」をマスマーケティングとして成立させるための市場性の確保

後編:「はだかのおうさま」から学ぶマーケティング
生活者の「目に見えない新しい服」を探すカスタマージャーニー