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Jean Paul Gaultier 2001/2002 AW Mensコレクション解説〜ゴルチェとNYパンク〜


ロットンブレスの
究極進化。


こんにちは,大阪なんばにある高級セレクトショップ「Gallery」社長のSNSスタッフです。
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セディショナリーズオマージュと見せかけて


こちらは,Jean Paul Gaultier 2001/2002 AW Mensコレクション。
レザーアイテムがいっぱいで僕も大好きなコレクションです。

7:30-くらいからのモデルさんの手首にご注目ください。
袖口に革ベルトがついていますね?

これって,もしかして……?

ジョニーロットンの手首に注目!


でも,ちょっと待ってください。
背景に流れている音楽を聴いてみていただきたいんです。

NYパンクへのオマージュ

そうなんです,ゴルチェはこのショーでBGMにThe Velvet Undergroundの曲を使っています。

おそらくゴルチェは,前回の記事で書いたように,マルコムによるピストルズが,NYパンクのファッションを元にしていることに気づいていたのでしょう。
だから,ロットンがつけていそうなブレスを,NYパンクのBGMに載せてお披露目しました。

ロットンブレスの進化系

国産ゴルチェの場合

で,このブレス付きシャツ,国産ゴルチェでも製品化され,爆売れしました。
もちろん,当時Jean Paul Gaultier専門店だった当店でもたくさんお取り扱いしました。

ジャンポールゴルチェ,イタリア製のブレスシャツ
ランウェイモデルバージョン


ただ,ウチの社長は,インポートのゴルチェのブレス付きシャツが良すぎたせいで,国内でのレザーブレスや,その他パンクブランドのブレスには納得していないところがあったそうです。

そして時は流れて国産ゴルチェ終了後。
あのときの不完全感を拭うため,今度こそ「めっちゃかっこいい」ブレスシャツを作ろう!と弊社オリジナルブランドにてブレスシャツを作ることにしました。

ウチの社長の場合

もちろん,チームは国産ゴルチェの職人たち。
社長は,元国産ゴルチェのデザインスタッフと一緒に,紙の模型を作って徹夜で何度もブレスの巻き方,最もかっこいい方法を模索したそうです。

イメージとしてはロットンブレスの進化系。
奴隷が手枷を引きちぎって逃げてきたようなデザイン。

シャツに合わせて,革は二種類を用意。
ストーンウォッシュのクラッキングレザーは,あえて表面だけ黒く染めることで,使い込むと内側のベージュ色が見えてきます。

ゴツくてかっこいい!

イタリア製のグローブレザーは分厚くてしなやかですが,「手枷」コンセプトにふさわしく,重量感を感じる見た目に仕上がっています。

しなやかで重厚


いずれも最高峰のかっこよさ。
ロットンブレスの究極進化系になりました。

若者だけでなく,あの頃のままパンク親父になったお兄さん方にも超おすすめです。
とくにこのジャケットは,「パンク野郎が親父になったからって,普通のスーツを着てると思うなよ!」と意思表示ができるので,とってもおススメ!
(若者が着てももちろんかっこいいよ!)

他,弊社ではヴィヴィアンとマルコムのSEX 貴重なボンテージパンツなども取り扱っております。


これは,ヴィヴィアンウエストウッド1988/89年秋冬のコレクションで用いられたハリスツイードと同じ生地。

なぜなら,弊社にあるものは,ヴィヴィアンとマルコムの息子ジョセフコールによる復刻版だからです。→通販サイトこちら


他ヴィヴィアンウエストウッド通販はこちら↑


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