ゴルチェとアフリカ芸術〜ピーター・ビアードを知っていますか?〜
一人のスウェーデン貴族が,ケニアへ移住しました。
彼女が孤軍奮闘した生活が小説に成りました。
その小説を読んだアメリカの青年は
ケニアに移住し,
やがて彼はゴルチエに影響を与えました。
こんにちは,大阪なんばにある高級セレクトショップ「Gallery」社長のSNSスタッフです。
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ピーター・ビアードという写真家がいます。
1938年,ニューヨーク生まれのビアードは,名門エール大学で古典絵画論を学びながら,リチャード・リンドナーに師事しました。
ビアードは幼少期,Isak Dienesen(アイザック・ディネーセン)ことスウェーデン貴族であるカレン・ブリクセンの小説「Out of Africa(アフリカの日々)」の影響を受け,大学卒業後すぐにアフリカ・ケニアへ移住します。
『Out of Africa』の邦題は「愛と哀しみの果て」と言います。日本の民放でも何度も放映されていますので,ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
監督シドニー・ポラック,主演ロバート・レッドフォード,メリル・ストリープです。
環境への問題提起
彼は,ケニアの動物保護区であるツァヴォ国立公園で管理の仕事をしながら、自然破壊・乱獲の有り様を記録した『The End of the Game』を出版し世界に影響を与えます。
この中で彼は,写真に動物や自身の血で文章へ絵を書き込んだり、他の写真、絵画を張り付けたコラージュを制作しました。
借金・女性・ドラッグとビアード
さて,環境問題に一石を投じる写真家でありながら,彼は奔放な生活でも有名でした。
セレブリティが集まるディスコクラブ、スタジオ54では常連として知られ,数々の女優を浮き名を流し,借金にまみれつつ,(ドラッグの濫用もあったようです)ミック・ジャガー、アンディ・ウォーホル、フランシス・ベーコン、トルーマン・カポーティ、サルバドール・ダリ、アンドリュー・ワイエスら著名な芸術家たちと交流しています。
アフリカイメージのモデル:イマン
さて,ゴルチエのショーに,初期から出演しているモデルのイマン アブドゥルマジドという女性がいます。
のちにデビッド・ボウイと結婚する女性ですが,このイマンがまだナイロビ大学の学生だったころ,モデルになるよう勧めたのはビアードでした。
ゴルチェはイマンにビアードのアフリカとその神秘性、ボウイの宇宙人イメージ(下の予告を参照)を同時に見出していました。
ジャンポールゴルチェが影響を受けたビアード
イメージとしての影響
また,ビアードは,アフリカの動物が解体され毛皮となる過程の記録を写真作品に残していますが,ゴルチェはそれらの作品からもインスパイアを得ています。
ちなみにこのドレス,拡大するとビーズです。毛皮ではありません。
グラフィックデザインへの影響
ビアードは,写真に加工を加えて,土や血を連想させる縞模様や文字,手形や部族のボディペイント,シマウマなどを描き加えます。
こういった作品はゴルチェのグラフィックデザインに影響を与えています。
リンドナーやビアードとアフリカイメージ
上の写真は,ビアードの師匠であるリンドナーの配色と,ビアードのアフリカイメージを用いたゴルチエの作品です。
社長がチョイスするビアードなゴルチェや,ビアードっぽい品々
当店では,このようにアフリカイメージ,ピータービアードのイメージが投影されたゴルチェ作品を取り扱っています。
これらはアフリカへのオマージュとして制作されたものです。
他にも,社長が入荷してきたこのような腕輪も元はビアードのイメージです。
ピーター・ビアードやアフリカに興味が湧いた方は,ぜひご来店ください。
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SNS担当 横井