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クリストとゴルチェ 「包むということ」

なんでも包んでしまうアーティスト夫婦,クリスト&ジャンヌ=クロード。
椅子などの家具の「梱包」から始まり,
やがて凱旋門など大きなものを包むようになりました。

クリストが包んだドイツの国会議事堂「ライヒスターク」


こんにちは,大阪なんばにある高級セレクトショップ「Gallery」社長のSNSスタッフです。
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ジャンポールゴルチェとクリスト


彼らの包み方の美しさにインスパイアを受けたゴルチエは,「服もまた,身を包むもの」として彼らをオマージした作品を作ります。
それが,2002年jean paul gaultier秋冬コレクション。


まず左がクリストの包んだ椅子です。右がゴルチエのコレクション。
どうです,縛り方といい包んだことで浮かび上がるキルティングのような感じといい,そっくりでしょう?

こちらはクリストの包んだ凱旋門と,ゴルチェのスカート。
クリストが凱旋門をプリーツで包んだ作品が「まるでプリーツスカートだよね」ということで,ゴルチエはそのイメージに基づいて、さらにプリーツの上から様々な角度でまるで縛るように高圧力のミシンで,よりクリストらしく仕上げています。

さらに,ゴルチェはのちに本社メゾンの壁や家具,照明を「モーフィング」というテクニックで包みました。

右は拡大したもの

同様に,「包む」シリーズの服やバッグも発表しています。

技法はクリストとは違うのですが,これはゴルチェからクリストへのアンサーと言えるでしょう。

クリストのインスパイア源

ところで,このクリストのインスパイア源はどこにあるのでしょうか?
ウチの社長はマダム グレではないかと考えています。


こちらは,マダム グレの白いプリーツとギャザーのドレス。

クリストの凱旋門によく似ているでしょう?

ゴルチェによるマダム グレへのオマージュ


そして,ゴルチェもまた,マダム グレへのオマージュ作品を作っています。

左:jean paul gaultier オートクチュール 2004年 秋冬コレクション
右:jean paul gaultier オートクチュール 2015年 春夏コレクション


なお,弊社にはアーカイブ作品として,ジャンポールゴルチエのマダムグレ・オマージュ作品がございます。

このプリーツの美しさ,見てみたい方は是非店頭へ。

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SNS担当 横井


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