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元・国産ゴルチェのチームが本気出して作ったシャツのお話。
元国産ゴルチェ
制作チームの精鋭が
本気を出したら?
こんにちは,大阪なんばにある高級セレクトショップ「Gallery」社長のSNSスタッフです。
日本で最も古くからジャンポールゴルチエと共に歩んできた当店の歴史はこちら!
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フックでセパレートするシャツ
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こちらのシャツは,弊社オリジナルブランドGalleryで製作したもの。社長の富江洋介デザインです。
フックでいくつかの箇所が開閉します。
パッと見て,どんな印象を持たれましたか?
どことなく,中世の鎧をイメージしませんか?
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あるいは,このフックは,包帯を止めるフックにも見えますよね?
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縫い目が大優勝
まず,このフックですが,縫い目を見てください。
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美しいでしょう?
一つ一つ,手縫いも用いています。
フックテープが中に入っているのですが,0.1ミリの誤差で水平がずれてしまうので,ミシン縫いだと少しだけひきつれてしまう。
それを防止するためにはここを手縫いにするのがポイントです。
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男性の体に沿う天才的なシルエット
また,シルエット。
男性の体にも,もちろん凹凸はありますし,前後でその線は異なります。
ですから,男性のボディラインに沿うように立体感を出して型紙を引いています。
ただでさえ,布だけで立体感を出すのも難しいのですが,このシャツはさらにフックで開閉するようにしています。
このフックのラインを,男性の体に沿うようにすることは,実は数学的には不可能でした。
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数学的にあり得ない
そこで,社長と仲間たちは,一旦,不可能なオーダーをそのまま縫製工場に投げました。きっと無理なんだろう,できたものを見て修正をしていこうと思ったんです。
当然,縫製工場の技術者は,「なんて無茶振りをするんだ!」とプンスカ。
それでも……仕上げてきたんです。数学的に不可能な縫製を。
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これがプロの技術者です。
例えば,1/3という分数は,少数では表せませんが,確かにそこに「1/3」という分け方が存在しているように,数学的には不可能でも,技術者の手作業にかかれば出来てしまう。
これが超一流の縫製技術でした。
社長が選んだ傑作生地
それからこの生地。
このシャツを作る生地を探すため,社長自ら「白い綿ブロード生地だけの部屋」に篭りまして,膨大な数の白い生地の中から選びました。
ちなみに,部屋の壁や天井ごと白かったそうです。
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このシャツは,鎧をイメージさせていますから,あんまり柔らかい生地を使うことはできません。
また,鎧→兵士→怪我人のイメージから,包帯やガーゼにもインスパイアされていますので,光沢があったり滑らかな生地を使うこともできません。
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とはいえ,着心地の良い,美しい生地でなくてはならないし,フックをつけて開閉した際にある程度自立するよう目の詰まった生地でなくてはなりません。
他にも,ここには書ききれないこだわりに基づいて,イタリア製,バツバツに目の詰まったコットンブロード生地を選びました。もちろん,高級素材です。
国産ゴルチェに関わり続けた男
社長は,14歳からゴルチェに関わり,高校生時代にはすでに展示会で国産ゴルチエのチームに意見を申しておりましたので,その頭の中にはゴルチェの歴史が詰まっています。
大学生以降は国産ゴルチェの各種製品の制作に関わってきました。
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このシャツは,国産ゴルチェの技術者たちに社長が声をかけて作ったチームで制作しました。
ほとんど売れてしまいましたが,あと少しだけ,このシャツも残っております。
日本で一番おしゃれでありたい方は,ぜひ試着しにきてくださいね。
(通販もあります→こちら)
メンズなので体のラインとしては男性が着ると美しいのは確かなのですが,もちろん女性も遠慮なくご試着ください。
僕も愛用してます!もうすぐ,気温が下がってちょうどいい季節になりますよ。
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SNS担当 横井