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[MOTHER 機械じかけのコウノトリ]勉強会_4.岩崎秀雄

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岩崎秀雄(早稲田大学理工学術院教授、生命美学プラットフォームmetaPhorest主宰)

[MOTHER 機械じかけのコウノトリ]制作にあたっての勉強会。
第四回目は早稲田大学理工学術院教授、生命美学プラットフォームmetaPhorest主宰 岩崎秀雄氏です。
metaPhorestは、美学や芸術の観点から「生命」を探究する研究機関で、アーティストと共に「生命」の謎に挑む。
今回、岩崎氏には[MOTHER 機械じかけのコウノトリ]のアドバイザーもお願いし、適切なアドバイスをいただいた。


岩崎秀雄(早稲田大学理工学術院教授、生命美学プラットフォームmetaPhorest主宰)


2021年12月12日(日)19:30-22:30( Zoomにて)

いのちとテクノロジー


幼い頃から切り絵が好きだったと言う岩崎秀雄先生が科学と出会い、人文の観点を交えながら今日に至った経緯、そして今までに手がけた作品を紹介していただく。
「いのちとテクノロジー」の関係は、対立するもの、共通なもの、往来する、またその影響関係と、さまざまな視点で捉えることができる。その中でもバイオアートは、自然科学に特化した方向性を追求する人、人文科学を考慮した方向性など、人によって向かい方が様々であるという。レクチャーの中で、何回か“クラインの壺”という言葉が出てきた。“クラインの壺”とは、ドイツの数学者フェリックス=クラインによって考案された境界がなく表裏の区別もない閉曲面のこと。いのちを考えていくと“クラインの壺”に形づけられるような理屈では説明しきれない現実に直面せざるを得ないとのことである。先端の科学技術でもどこか情動的な部分が関係してくる、というところになぜかほっとしたりする。
アートとサイエンス、その齟齬や亀裂に着目し作品へとつなげていくスリリングなお話しと質疑応答は、気づいたらあっという間に3時間が経過していた。


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