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Q.多忙な脳外科医が1年間休職することは可能か?

A.可能である

(ただし                                                                                                                                                                                                                                                                                             決断力+多様性を受容する医局+理解のある医局長/教授+コンスタントな新入局員+何年も前からの匂わせ+「辞めないでいてくれるなら1年休む要望を飲んでもいい」と思わせる日々の態度(笑)が必要)


私は日々身を粉にして働く脳外科医です。先日無事脳外科専門医にもなりサブスペシャリティを目指すにあたってふと思いました。

私の人生はこのまま一生仕事だけで終わるんだろうか。
結婚もしてないし子供もいない、猛烈に働いてるけど医学部に入ってから今まで13年間ずっと医学のことしかしてないちょっとフォロワーが多いだけの世間知らず、本当にこれでいいんだろうか。

毎日毎日オンコール、当直、緊急手術、終わったらまた次の手術と外科医の成長としては素晴らしい環境だったことは間違いないですが私の心は「思いついてしまった後」から摩擦を起こすようになりました。

そしてある日、いやこのままの人生は嫌だな。休みがないなら休みを作ろう。今までの分。どこまでも行けるように、人生の夏休みとして1年くらい。と決断したわけです。

65歳すぎてもダイビングをしてる人はいるけど世界中飛び回るのはもう難しいと思います。
比較的若くてお金もあって体力もあって独身で身軽で、専門医までストレートでとってあって、、もう今しかタイミングはないと思いました。

でも休みをとるにあたって1番うまくやらないといけないのは医局との交渉です。
医局を辞めるのであれば話はおそらく簡単でしょう。
問題は私は医局を辞めたくなかったのです。今の医局は私にとって居心地が良いです。退職して今ほど良い医局を探すことは現実的ではないと判断しました。

ですので医局長と教授との話し合いが必要となるわけです。
多分ここの膠着やバトルを皆様は期待しているのではないかと邪推しているのですが私の場合話し合いはあっさり終わりました。
話し合いで心に残ったのは「いつか言うと思ってました。辞めないでいてくれるならそれでいいです。希望通りにします。」という一言でした。

話し合いは15分程度で終わったと思います。全てが希望通りに進んだので夢かと思いました。辞めないでいてくれるのであればそれでいいと言われたことは私の自尊心をひどく満たしました。

こうして私が恋焦がれた1年間の人生の夏休みが現実となったわけです。
ストレートに駆け抜けた私がこんな寄り道をする決断をするなんて正直想像してなかった未来だけど想定してた未来より多分ずっと良いものになる予感がします。

人生の夏休みは2025年4月から始まる予定です。
Twitterでは書ききれない出来事をノートにしたいと考えています。読んでくれたら嬉しいです。

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