マヤ暦と宇宙シリーズ⑨~青い鷲~
「マヤ暦」とは、約4000年前の古代マヤ文明で神官が儀式を司る時に用いられていた神聖暦(カレンダー)のこと。数学と天文学に優れていたマヤの人々は、自然と調和できる精密な暦をつくっていました。また、天体の巡りや宇宙の波動が人間に大きな影響を与えていると感じていました。
260日周期のマヤ暦では20の神様(太陽の紋章)が13日ずつ見守ってくださり、毎日異なるエネルギーが降り注がれています。20×13=260日、マヤ暦では日や人をKINという単位で表しています。このマヤ暦260KINの中に、誰でも自分のKIN(マヤ暦バースディ)が存在しています。もちろんひとつずつ、性質や特徴が違います。
自分が生まれてきた日に宇宙から受けたエネルギーはどんなものだったのでしょう。エネルギーを胸いっぱい吸い込んだ瞬間、生まれてきた目的が「刻印」され、人生の流れが決まるそうです。この刻印が太陽の紋章であり、自分の本質に大きく影響を及ぼします。本来持っている才能や生き方などの道標となるのがマヤ暦です。このシリーズでは1つずつ太陽の紋章を紹介していきます。
今回は、太陽の紋章「青い鷲」(Men:メン)KIN235~247を取り上げます。2021年8月6日~8月18日まで「青い鷲」のエネルギーが流れる13日間となります。
マヤ暦には20の紋章がありますが、その中でもっとも頭の回転が速く、鋭い眼力で先を見通す力をもっているのが「青い鷲」です。この紋章を持つ方は、まだ誰もやっていないような仕事でも突破口を見つけ、戦略を練りながら成功させていく力があります。
勘が鋭く、先見の眼で未来を見据える孤高の人…少し歴史をさかのぼりますが、明治維新の立役者であった西郷隆盛や坂本龍馬も「青い鷲」の紋章をもっていました。
鋭い観察力と物事を客観視できる独自の視点を持ち、それを活かした戦略や戦術に優れていました。人の心の動きを読む力もあり、交渉能力が高いのも「青い鷲」の特徴です。
そんな「青い鷲」の13日間は、この紋章を持つ人に限らず、全ての人に青い鷲のエネルギーが降り注ぐ期間となります。鷲は空高く飛び、悠々と俯瞰的に地上を見渡しています。
獲物を見つけると狙いを定めて急降下し、一瞬でとらえることができます。そんな鷲と同じ性質を持つ「青い鷲」の時期はいつもより直観力が冴え、ピンときた方向にどんどん進みやすくなります。特に仕事面での理想を形にしやすくなるので、常にヴィジョンを描きポイントを絞って、無駄のないスピーディーな動きをすることが鍵となります。
「青い鷲」をマヤ語ではMen:メンといいますが、意外にも「心」という意味ももっています。高い能力を保つには心の安定が不可欠です。
日々を暮らしている中で、自分は何に幸せを感じているのか…心をより良い状態に保てるものをあらかじめ知っておくと良いと思います。全ては心の在り方で決まるということを意識して過ごしてみましょう。
☆宇宙とつながるキーワード☆
「先見性」「見通す力」「ヴィジョン」「戦略」
観察力に優れ本質を見抜く力を持つ「青い鷲」ですが、人のマイナス面にも気づきやすく、批判的でネガティブな思考に転びがちなところがあります。ネガティブにならないためには適度な運動が効果的です。
「身体の健康=心の健康」。バランス感覚を保つことを「青い鷲」の時期には特に気をつけていただきたいと思います。
☆青い鷲の恋愛☆
「青い鷲」の紋章を持つ人は、好きになると、仕事でも恋愛でもそのことで頭がいっぱいになってしまう傾向があります。自分と違う感性を持っている人や、得意な分野で活躍する人に強く惹かれるようです。出会った瞬間から「この人は友達」「この人はパートナー」と振り分けるパターンが多いので、友達から恋愛相手に変わるということはあまりありません。恋愛中の心の状態が仕事にも影響するので、心が通じ合う相手を選ぶようにしましょう。
良い恋愛をしているときは仕事も絶好調ですが、パートナーと喧嘩したりすると仕事へのモチベーションが下がりがちになります。怒りや不安のエネルギーに引き寄せられないように気持ちの切り替えをすることが大切です。
マヤ暦はもともと神官が用いていた暦であり、天文学がベースになっています。
自分が生まれた瞬間に、宇宙から受けたエネルギーにより人生の流れは決まっています。
古代からのマヤの叡智により本当の自分を知ることで「答えは自分の中にすでにある」ということに気づいていただけるのではないでしょうか。
そして、宇宙からのメッセージを意識して過ごすことで、自然のリズムと共鳴し、心を整えることができるようになるはずです。
毎日を心地よく過ごすために、このマヤ暦を一つの道標にしてくだされば幸いです。