木星や土星って見えるんですか?
こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。
「木星や土星、金星などは見えるんですか?」とお客様から聞かれることがありますが、実は…見えています!
宙に輝く星には種類がたくさんあり、前回ご紹介した流星を含め、彗星・人工衛星等様々な星ありますが、今回は土星や木星等の「惑星」のお話をします。過去の記事もあるので、是非ご覧ください!
★宙で見えるいろいろな”星”の種類
https://note.com/galaxyproject/n/n01aca602f0d5
恒星ってなんだろう?
夜空いっぱいに輝く星、「オリオン座」「さそり座」と星座の名前がつくものは「恒星」という星の分類になります。前回お話しした天の川も、恒星の集まり。自分の力で光る星を「恒星(こうせい)」といいます。
惑星丸暗記呪文の「水金地火木土天海」。
学校の授業等でこの呪文を聞いたことがありますか?
これは全て「惑星(わくせい)」ことを指していて、太陽から近い順に名前の頭文字を取ったものです。
地球も「惑星」のチームに所属していて、上の画像の惑星達は太陽のまわりをぐるぐる回っています。惑星は恒星と違って、自分たちの力ではなく太陽の力が反射して光っています。
ライト(太陽)の光が当たると、その姿が確認できます。
しかし、ライト(太陽)から離れれば離れるほど光も当たらないので、姿がなかなか見えないレアな存在になります。
天王星や海王星はとても離れているので、暗く探しにくいレア的存在です。
惑星は私達のいる地球からも見えているのですが、「あんな輪っか付いてるやつなんて宙で見たことないよ!」そう思う方が多いのではないでしょうか。見た目は夜空に光っている星(恒星)と変わりません。
「惑(まど)わす星」と書いて「惑星」と言っている位なので、意識をしなければなかなか気づかない存在なのです。
では、どうしたら惑星ってわかるんでしょうか?
望遠鏡で確認することもできますが、いつでもカバンの中に入っていたりするわけではありませんよね。惑星は恒星より明るいので、まずは明るい星を探すことからはじめてみましょう。「まわりの星と比べて、すごく明るい星がある!なんだろう?!」そう思ったら、アプリを起動させて星空にかざしてみてください。
星座早見盤は恒星の位置がわかる地図なので、惑星は記載されていません。
難易度はかなり上がりますが、宙と見比べて「あんなに明るい星、早見盤には載ってない…」と思うものがあれば、それは惑星の可能性大です。
2022年の夏~秋は絶賛惑星期間中!
惑星は出没時間や明るさが少しずつですが変わるので、慣れてきたら星空の情報サイトで惑星の位置や出没時間・明るさを検索してみてくださいね。
☆オススメサイト「今日の星空」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/skymap.cgi
数字や「翌」「南」「入」といった用語が多すぎて何じゃこりゃー?!と思うかもしれませんが、まずは日時を設定してみてください。「見えません」と表記してあるもの以外は基本的に見られるものです。
2022年は9月〜12月まで、一晩中惑星達が見られる絶賛惑星期間になります。今まで恒星だと思っていた星が、実は惑星だった!だなんて、自分の中ではとても嬉しい大発見になりますよ。このチャンスを是非お見逃しなく!
文:まいの(mai-no)
星空案内人
千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。
宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。