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番外編☆星空案内人ってどんな仕事?

こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。

日本旅行では宙のツアーやイベント・地方創生の他にも、こうした星空案内人講座を開講し、育成をしています。
☆日本旅行 星のソムリエ講座HP
https://va.apollon.nta.co.jp/star_sommelier/
星空案内人になるまでの順序はご存知の方が多いと思うのですが、今回は正星空案内人になるまでの流れや資格取得後の活動内容についてのお話をします。こちらはあくまで私の体験談なので、参考程度に読んでいただければと思います。

全国各地に飛び回る星空案内人

色々なところで星空案内人の資格を取得できますが、私は日本旅行の講習会で取得しました。みっちり3日間研修に参加。レポートを合格し、ひとまず準星空案内人を取得しました。

その後は2種類の筆記レポート・2種類の実技試験(望遠鏡の組み立てや操作・片付け、星座の理解度、星座早見盤の使用方法等)を合格し、はじめて最後のステップである、星空案内人(正案内人)の試験へチャレンジできます。
正案内人の試験前まで辿り着いた私は、ここからスタッフとしてひたすら参加しました。(上記の筆記レポートや実技試験を行う前にスタッフとして参加することも可能です)

開催場所は全国各地です。東京、茨城、静岡、栃木、群馬、鹿児島…
ご案内する時間は1時間程ですが、移動や打ち合わせ・準備時間があるため1泊2日が多めです。

お客様も様々な方がいらっしゃいます。イベント内容にもよりますが
・元々星が好きでイベントに参加された方
・学生(修学旅行等の1イベントとして)
・お仕事終わりの社会人の方 等…

お客様の年齢層や、その場の雰囲気に合わせて案内の内容は少しずつ変えています。毎回全く同じ星空案内はない、その時・その場限りの特別なご案内です。
気になるお天気ですが、3回のうち2回は曇りです。
星が一粒も見えないような曇りでも、望遠鏡を屋外に出してご案内する場合もあるので、当日の夜に見える宙の予習だけでなく、星が見えない時のネタづくりが本当に大切です。

私の初星空案内の仕事は、特別列車乗車イベントでの星空のご案内でした。
電車好きな方がいらっしゃり、天気は星ひとつ見えない曇りの中で、どう宙のご案内したらよいのか?とても難しい条件でしたが、思い出深いイベントでした。

初仕事の時の仲間。沢山のスタッフがいらっしゃるので、毎回どなたとお仕事するのか楽しみです。

自分がお客様側になって参加してみることも、良い勉強になります。
「この人の案内素敵だったな」「真似してみようかな」「自分だったらこう案内しようかな」と、たくさんイメージできますよ。

私は3〜4回程スタッフとして参加し、手ごたえを感じた頃最終試験に飛び込みました。
普段のご案内は内容がある程度決まった上で行いますが、最終試験は1から自分で計画します。何をお客様に案内するか、望遠鏡で見せるかも自由です。自由ということも大変だと思いますが、個人的には今までで1番達成感を得た、楽しい最終試験でした。

その後晴れて正案内人となり、現在はご案内の他、初めてイベントスタッフとして参加する星空案内人のサポートもさせていただいております。

温かいおもてなしができる星空案内人

宇宙の知識があれば星空案内はできますが、自分の知識だけでお客様は楽しめるか?というと話は変わります。
天気が悪くなってしまったとしても最後まで楽しくご案内する。誰もケガすることなく、笑顔でお客様が帰ってくださる。それができて、初めて「星空案内人」だということも、案内を通して学びました。

最終試験前、お客様を待っている間に撮影。月が頭上にあり、望遠鏡で見る際お客様が見えにくくないかとても苦労しました。


でも案内に自信がない!

準案内人を取得はできたけれど、望遠鏡の使い方がわからない…スタッフとして参加したいけれど、自信がない。雰囲気だけでも掴んでみたい。
そのような方のためにsola旅クラブでは研修の場も設けています。

研修の開催場所や時期は不定期ですが、みんなで集まり、仲間にお客様役をしてもらいながら星空をご案内したり、室内で発表会をします。
「皆知ってるよね…?」と思うような内容を、宙仲間に案内することはある意味、お客様相手より緊張します。
でもこれを乗り越えると、自分の緊張具合や雰囲気もわかり、スタッフとしての参加に踏み出す方もいらっしゃいます。

スタートラインに立ってみようと思う方、宙の下でお待ちしております☆ミ


文:まいの(mai-no)
星空案内人
千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。
宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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