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ここって何処なの?というお話

さて 皆さん! 皆さんはお酒はお好きですか?

僕は大好きですが 今日は  僕がまだ学生の頃に
お酒で経験した出来事についてのお話です

どうか聞いて頂けないでしょうか?


    ※     ※     ※


僕が大学生だった頃 同じアパートに住む同級生
3人と  よく飲みに出かけました

その同級生とは   タケル君   ショウ君   ケンジ君の
3人です(全員仮名)

お金は無かったですが   僕らは皆  就職希望の会社
から内定を受けていた
ので  残り少ない学生生活を
もうちょっとだけ エンジョイしたかったんです

そこで4人で話し合い  少し高いけど  スナックに
行ってみよう!
と決めたのでした

僕らが行った  初めてのお店は  繁華街の外れに
ある「スナック LOVE(仮名)」というお店でした

そこで なけなしのお金を出し合うと ウィスキーを
ボトルで1本だけ入れて  ストレートで飲み始め
たんです




4人で飲んで どれ位  時間が経ったでしょうか?




僕はソファーにもたれて 眠っていました




ふと気がつくと …




そこで一緒に飲んでいたはずの  タケル君も
ショウ君も  ケンジ君も   皆 いなくなって
いたんです!


その時  話し掛けてきたのは   お店のオーナーだと
いう … 門田もんでん(仮名)を名乗る 人当たりの良い
50才位の男性でした

僕は その門田さんに尋ねました
「僕と一緒だった3人って … 何処どこですか?」

すると門田さんは  少し驚いた 表情で 答えます
「えっ!  覚えてないの?」

「 … と言われても … 」

「お店が終わったら   君だけが  わが家で
飲み直したい!って言ってたじゃないの?」

「えっ?  僕が 門田さんの家で 飲み直す?」

「そうだよ!  だから 3人共 帰っちゃった
んじゃないか ~」

閉店の準備をしてたママの説明では 3人が
いくら帰ろう!と誘っても   僕が イヤだと
言い張って  全然  言う事を 聞かなかったと
いうのです!

僕が 唖然あぜんとしていると  門田さんは …

「あっ女房にょうぼうが車で迎えに来たみたいだから
それに乗ってもらってさ … 」


… 僕が 覚えているのは  実は ここ迄で …
その後のことは  全く 覚えていないんです!






次に気がついたのは  なんと … フカフカの
羽毛布団うもうふとんの中でした

でも服を着たままだったので  寝返りを
打とうとすると  とても窮屈きゅうくつでした

そのうち 誰かが 階段をトントンと勢いよく
駆け上がって来るような 足音が聞こえた後
とても綺麗な女の人が  ドアをノックして
部屋に入って来たのです!

「あらっ おはようございます!  ご飯が
出来てますからね  下りてらっしゃい!」
と告げたかと思うと  直ぐにまた  階段を
駆け下りて 行ってしまいました

僕が 恐る恐る 一階に下りて行くと  あの
門田さんが  笑顔でこちらを見ています

「おっ 起きた? よく寝てたなぁ~ ハハハ …
実は … 俺さ  これから「おじき」とゴルフ
なんだよ~   悪いけど 女房と飯でも食って
もう少し ゆっくりしてってくれよ!」

そう言うと  玄関ドアを開けたのですが …
そこには5~6人の若い連中が立っていて
揃って 頭を垂れる姿が見えたのです!

彼らのヘアースタイルは 一人残らず 角刈りで
しかも お揃いの ダブルスーツ姿だったのです!



僕は 部屋の中にあった内装品をマジマジと見た
んですが … 例えば   日本刀 とか 鎧兜よろいかぶととか  
のぼりゅうの掛け軸とか … とにかく ひと目で
そちらの筋のかたで間違いない!と思わせるモノ
ばかりが  ズラリと並べてあったのです


だから僕は心の中で思いました …






来ては いけないお宅に
泊まっちゃったな~





奥様が用意した朝ごはん … 食べることは食べた
んですが  一体 何を戴いたのか  全く覚えていない
のです

えっ  お酒のせい? いえ 違いますよ …

だって全く知らない上に   そちら系の男性の
奥様だという女性と  二人っきりで  朝ごはん
を頂くんですよ!

美味しいかどうかなんて思うほどの度胸は
僕には  ありませんでしたからね …

僕は丁寧にお礼を言った後   急いでおいとま
したのでした


皆さん もうすぐ忘年会シーズンがやってきます
お酒は 飲み過ぎないようにしましょうね

くれぐれも 知らない人の家に行って  飲み直そう
なんて思わない様に  お気をつけください





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