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決意の一年へ コパデルレイ3回戦 アトレティコvsマルベジャ(A) 2025.1.4

年始初戦はコパデルレイの3回戦。対戦相手のマルベジャは3部プリメーラディビシオンRFEFのクラブ。アトレティコBと同じグループⅡの所属で現在12位。アトレティコBは4位です。
アトレティコBとの対戦は2-3で負け。マドリーカスティージャには1-0勝利。コパデルレイは2回戦で2部のブルゴスに後半ロスタイムのゴールで1-0で勝ってここに来た。

マルベジャはアンダルシア州のリゾート地。マラガよりもさらにアフリカ大陸に近い。暖かそう。

このへん

過去所属の選手はアレハンドロ・カテナ(現オサスナ)、ルイス・リオハ(現バレンシア)、カルロス・ネバ(現グラナダ)、ロレン・モロン(現アリス・テッサロニキ)など。今は(おれが)知っている選手だと大好きなホセ・カジェホンが所属している。それと元ジローナのベルナルド・エスピノザもいる。11番のアルベルト・ソトはアトレティコ出身。
前身(UDマルベジャ)のさらに前身(CAマルベジャ)時代はアトレティコが出資していたらしい(wikipedia情報)。ちなみに去年カゼミロが株主になっている。

マルベジャのホームスタジアムはキャパ9000人らしいが試合を見ていたらあまりにもデカくて嘘つけと思ったらこの試合はマラガのホームスタジアムを借りていました。エスタディオ・ラ・ロサレーダはキャパ30044人。


●スタメン

・アトレティコ
ムッソ
モリーナ / ル・ノルマン / ラングレ / ハビ・ガラン
ジュリアーノ / デ・パウル / バリオス / ギャラガー
グリーズマン / アルバレス

思いの外レギュラー陣中心。オサスナ戦まで一週間空くのでね。
ヒメネスは欠場。ラングレとハビ・ガランは9試合連続のスタメン。

・マルベジャ
ダニ・マルティン
オルギン / プニャル / ディオリ / フォーネス
ハビ・ドゥアルテ / アコスタ / オエメン / アルベルト・ソト
カジェホン / ドリアン

デ・パウルはいるがキャプテンはグリーズマンだった。初めて見たような気がするがどうだっけ。
そういえばシメオネが2回戦で退場したのでベンチにいないんでした。


●前半

マルベジャは右SHのオエメンが最終ラインまで落ちる事を前提としているので5-2-3のような立ち位置になりやすい。

こんな感じ

アトレティコはまずハビ・ガランとギャラガーが入れ替わるとどう対応してくるのかを確認。オエメンがそのまま落ちていくギャラガーを基準とする事を確認した。約束と自動化ができているチーム。

同時にアトレティコはデ・パウルが右大外への移動を多用。グリーズマンも一緒に右に流れていく。マルベジャの最終ライン設定が結構高いので背後を狙うボールを使っていった。ギャラガーが落ちる動きとデ・パウルが大外へ開く動きが合わさると最終ライン4枚で背後の対応ができるか?を問うていく時間。

16分の先制点もこの形から。ジュリアーノの飛び出しはオフサイドにも見えたが、直前までビルドアップに参加していたモリーナがここまで飛び出して来れるのが彼の良さ。相手のDF2人に対して3人飛び出していた。出し所を抑えられない左サイドまで移動して配球したデ・パウルは流石で、たぶんこれはボールを持てればバルサ戦でやるつもりだった形なんだろうなと。

毎度同じ事を言ってしまうがマルベジャはスペイン下位リーグのクラブらしくビルドアップが丁寧で上手い。それでいてこのチームの特徴はFWのドリアンがめちゃくちゃパワフルな事で、ここにアバウトにボールが入ると対応に苦労した。ル・ノルマンでも大変そうだったので相当強いでしょう。バジャドリードにいかがでしょうか。
失点した後も大歓声に後押しされ球際をかなり強調してきてアトレティコは苦戦。ちなみに3部くらいのクラブは当社比で抗議が多い。ゴンサロ・フエルテスに怒られた事がない界隈。

アトレティコはギャラガーがかなりラインブレイクが上手く、幅広く動いて精力的にプレーした。モリーナはビルドアップ傘下からジュリアーノを追い越す動きまで担当できるのが良い所。ジョレンテと違う良さを出した。ハビ・ガランは基本スペックは3部の選手と似たようなもんだなと思いながら眺めていた。不思議な選手。


●前半終了

先制できたが全体的にペースが速く、自ら疲れる試合展開に付き合ってしまうのはアトレティコらしい。ロングボール主体はこの試合のためというよりもバルサ戦に向けて装備したものが露見していたと予想する。経験値が血となり肉となっていますね。


●後半

バリオスと交代でコケ投入。

徐々に一つ一つの対人局面で上回り始めるアトレティコは、50分にアルバレスのプレスがハマり15番のディオリからデ・パウルがボールを奪ってそのまま決めるがハンドを取られた。マルベジャも綺麗な配置よりもがむしゃらなファイトを押し出すようになっていくが、こっちが本来の姿という感じ。勝つ気満々で好感が持てた。

アトレティコはようやくエンジンがかかり始めて要所でプレスでハメていく。デ・パウルとギャラガーに際どいミドルシュートがあるなど。また、55〜60分付近が"グリーズマンを止めるのは本当に無理なんだな"と気づき始める時間になるのもデフォルトである。絶対首振ってないのに相手を感じている謎のセンサーでスルスルと抜けていった。60分にスルロット投入。マルベジャは70分に2枚交代。アルベルト・ソトはここまで。頑張ってね。

マルベジャは84分に出てきたパワープレー要員っぽい選手が東洋人だった。中国人のDu Yuezhengという選手らしい。申し訳ないが欧米人以上になんて読むのかわからん。漢字だと杜月征だそうです。頑張ってください。
アトレティコは終盤にコレアとスルロットで合計3点分ぐらいの決定機を外して1-0で終戦。コレアなんてキーパーまで抜いて外してましたとさ。


●試合結果

年始初戦は緩めのコンディションでそれなりの試合をして勝った。これで公式戦13連勝。次オサスナ戦に勝てばシメオネ政権で初の14連勝となる。

この試合はレギュラー陣をしっかり起用し、その上でエンジンをかける意味合いが強かった。アトレティコはこういう試合があまり上手くない印象があるが、重要だったのは相手のFWドリアンをル・ノルマンがしっかり止めた事と思われる。しっかり勝った。特に特記事項はなかったが良い試合だった。

マルベジャは普段着のサッカーでしっかり勝とうとする良いチーム。球際を強調してきたのはドキドキしたがかなり勝気な集団だった。頑張ってください。


1/4
エスタディオ・ラ・ロサレーダ
マルベジャ 0-1 アトレティコ
得点者
【アトレティコ】’16 グリーズマン


●ピックアップ選手

グリーズマン
90分も見せていただいていいんですか?という試合。贅沢に堪能させていただいた。

ル・ノルマン
相手のキーマンをしっかり抑えるハードタスク。
フル出場は9月29日の負傷したマドリーダービー以来。いよいよ。

モリーナ
ビルドアップと前線に出ていくランニングで存在感を出した。
彼もフル出場は11月10日のマジョルカ戦以来。ポジションを奪いにいく。

ジュリアーノ
突破口を探すのに手こずる時間帯にランニングとドリブルでどうにかした。便利。

デ・パウル
年が明けても引き続き好調。彼を中心にボールが巡る。


●myQA

c3-1 ギャラガーのラインブレイク
使い道ありそうメモ

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