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一直線に CL7節 アトレティコvsレヴァークーゼン(H) 2025.1.21

8位以内を目指すポット2同士の大一番。アトレティコは勝ち点12で11位、レヴァークーゼンは勝ち点13で4位。前回対戦。

カラスコのPKをまだ覚えている。乗り越えるべき試合。

レヴァークーゼンは先季シャビ・アロンソが就任してブンデスリーガを無敗で初制覇。バイエルンの12連覇を阻止した。国内カップも優勝し、ELも決勝までいったクラブ。EL決勝アタランタ戦は先季唯一の負け試合。ちなみにおれは先季そのアタランタ戦しか見ていないから勝ち試合を一つも見ていない謎の存在。今季もバイエルンを4ポイント差の2位で追っているのでそれなりに好調。

CLはここまで
vsフェイエノールト(A) ○4-0 ※ポット3
vsミラン(H) ○1-0 ポット2
vsブレスト(A) △1-1 ポット4
vsリバプール(A) ●0-4 ※ポット1
vsザルツブルク(H) ○5-0 ※ポット3
vsインテル(H) ○1-0 ※ポット1

という成績。ザルツブルク以外全チームが現在12位以内という厳しい対戦相手だった。ポット4もアウェーでアストンヴィラorブレストを引くのが最悪だったので最悪。ポット1もアウェーリバプールで最悪。8節はポット4のスパルタ・プラハ。



●スタメン

・アトレティコ
オブラク
モリーナ / ヒメネス / ラングレ / ハビ・ガラン
ジョレンテ / デ・パウル / バリオス / ジュリアーノ
グリーズマン / アルバレス

ヒメネスが12月21日バルサ戦以来の復帰で年始初戦。
モリーナ、ジョレンテ、ジュリアーノが全員スタメン。スルロットは引き続きベンチ外に。

・レヴァークーゼン
コバール
ムキエレ / ター / タプソバ / インカピエ
ジャカ / パラシオス / フリンポン / グリマルド
ヴィルツ / テラ

GKはコバール。最前線はテラ。



●前半

・5-4-1守備
・退場とプラン変更
・挑発と失点

お品書き

アトレティコの配置は普段の4-4-2ではなく、5-3-2から5-4-1。最近は2トップの片方が左ハーフスペースを見張る守り方も装備しているが、この試合は純粋に相手の攻撃力をリスペクトした5-4のブロックで試合を開始した。ただし最終ラインを5枚にする事とグリーズマンが中盤左に入る事の優先順位よりも相手の左サイド(インカピエ&グリマルド)の立ち位置に影響される要素の方が強く、例えば10:00の場面のようにインカピエが最終ライン付近にいる時はジュリアーノはそのまま中盤ラインにいた。モリーナ&ジュリアーノに加えてジョレンテまでもがどの順番、どの立ち位置になっても機能に差異がない事がアトレティコ右サイドの利点なので、配置で縛りすぎない方が良い部分。ここは良い準備だった。

・ボール非保持局面

さてレヴァークーゼンのデフォルトの立ち位置から整理していく。

ターとタプソバに加えて後方ラインに 1枚加えて3枚になる約束がある。主に右SBのムキエレがこの役割。中盤のジャカ&パラシオスは基本的にセンターレーンから逃げない事が要求されて、最終ラインの3人からボールを受ける体勢を作り続ける。この2人はレイオフで前を向いてしまうプレーが上手い。やり慣れてる。最終ラインはドライブでボールを持って進む選択肢は多くない。タプソバはむしろ2年前はドライブが長所だった記憶があるが。
右大外はフリンポンで確定。アトレティコはハビ・ガランが対応。左はインカピエが取りつつグリマルドも大外に住み着くタイプ。内側への指向をあまり隠さない状態のフェデリコ・ディマルコみたいな雰囲気。
前線はフロリアン・ヴィルツがライン間をスウィングしながらかなり自由に顔を出していた。この選手はオンザボールも上手かったがボールを受けるためにとんでもない移動スピードでポジションを取るのが良い所で、それだけボールに関与する頻度が高い選手だった。出し手が顔を上げると常に胸が合っている選手。トップのテラはやや右サイドに流れるタイプで、彼もポジションを取り直す動きをやり続けるタイプ。それを狙った起用だとは思わないがラングレは明確に苦手なタイプのFWだった。
もしかすると前半のレヴァークーゼンはヴィルツの自由を保障するリスクヘッジとして、ビルド隊のポジション固定が行われていたのかもしれない。ちなみにヴィルツは後半は左シャドーに移りポケット取りマシーンに変身する事になる。そう考えると普段グリーズマンがどこで何をしているか一切関与しない割に守備バランスを維持しているシメオネって凄いのかもしれない。

アトレティコの守り方はレヴァークーゼンの立ち位置に合わせる。左サイドはハビ・ガランがフリンポンと広いエリアの1vs1をやり続ける環境。かなり苦労した。前のムキエレをグリーズマンが見張る体制になる。一方右サイドはモリーナ、ジョレンテ、ジュリアーノを全員起用する贅沢設計で人を見ながら守った。左はハビ・ガランとラングレがフリンポンとテラで手一杯、中央はヴィルツを誰が見るのか不明確なまま、リソースを割いた右サイドで何度も裏を取られたのはよくわからなかったが、インカピエとグリマルドのボールの待ち方がかなり洗練されていたのでまあ良いとしよう。18分にはジャカのタッチダウンパスでグリマルドに抜けられ、テラに完璧に決められたがギリギリオフサイドだった。


・ボール保持局面

さて、アトレティコのボール保持だが、同じように5-4-1で守る必要があったパリSG戦などと比較すると当社比でかなりボールが持てた。思ったより簡単。普段ギャラガーがいる位置にグリーズマンがいるんだから当たり前なのかもしれない。

レヴァークーゼンは非保持4-4-2でミドルプレス。CBまで強く追いかけてくるが、ピッチを広く使えばそんなに打開は難しくない。落ちてくるアルバレスにも身体を触るほど寄せてくる事はないので結構前進できた。

押し込むとアトレティコのSBモリーナ&ハビ・ガランに両翼がマンツーマンでついていく守り方が確定しており、アトレティコは敵陣でプレーする事もそれなりに出来た。レヴァークーゼンは2トップがボールを追い回した後あまり守備ブロックに参加しない事が特徴で、2人とも前線に残る事が多い。ラリーガではあまり見ない形。この前残りを活かしてボール奪取から早めに2トップにボールを送りカウンターを成立させた形が2つあった。

アトレティコからすると中盤ラインとFWの間のスペースを活用できたのでここで息をするバリオスの登場シーンが増えそうな展開が見えていたが、そのバリオスが23分にプレスで追いかけ回した場面でムキエレに足裏でチャレンジしてしまい一発退場。早い時間に10人になってしまった。
断っておくと最近バリオスに要求したいのはネガトラの強度であり、そこの自覚は本人にも十分にある事はスタメン連続起用を見てもわかるだろう。その結果のアクシデントであれば気にする必要はない。あそこで足が出ない選手の方がおれは嫌いだ。

・バリオス退場後の変更

さて退場してしまったものは仕方ない。アトレティコのゲームプランが変わる。ここで考えたいポイントとアトレティコの変更をおさらいする。
"よりによってバリオスが"という思いもあるにせよそれ以上に、退場者がバリオスであればビルドアップを完全放棄すれば試合を継続できるという気持ちの方が強かった。アトレティコはジョレンテをアンカーポジションへ移動させる。

カゼミーロの後継者1号と言われていた男

最大のポイントはムキエレが攻撃でノーパワーだったため、「グリーズマンの守備タスクが重くなって攻撃どころではない、それどころかグリーズマンをベンチに下げなければならない」という環境が全く生まれなかった事。前線2人の関係に変化がなかったのは非常に助かった。2人いれば点が取れるので。そもそもインカピエ&グリマルド相手に3人で守ろうなんて設定が過保護すぎた話で、ジョレンテを真ん中に動かして右サイドは普通に守ってくださいという形に変わるだけで済んだ。
シャビ・アロンソがどんな指示を出していたかはわからないが身振りを見てもピッチ上を見ても「普段通り」を意識していたと思われる。これは賛否あると思っていて、個人的にはアトレティコがもう普段通りではなくなってしまったのに普段通りに拘る必要は全くないという考え。ムキエレがノーパワーであればすぐに配置を替えてもよかった(ハーフタイムで替わった)し、10人だろうが11人だろうがピッチ上に仕事のない選手がいて勝てる舞台ではない。普段通りで勝てると思っていたのならそもそも単純に思い違いである。
アトレティコの選手達はバリオス退場後すぐにレヴァークーゼンの選手達への挑発を開始。特にデ・パウルとヒメネスは積極的にヴィルツに狙いを定めて数的不利を解決する箇所を探していった。こういう抜け目の無さは南米的というのかアトレティコ的というのか、いずれにしてもアトレティコ側は動揺もなくプラン変更を全員が受け入れて集中力を持続していった。「サポートがないなら一人で進めば良いじゃない」を実践するフリアン・アルバレスはパスを待っているよりどこか生き生きしており、薄気味悪さまで感じさせた。

ついでにレヴァークーゼンは守備も4-4-2のまま変更無しで、プレスに出てくるわけでもないのでデ・パウルとジョレンテが参加すればこれまで通り普通にボールを持って敵陣でプレーできた。44分にはハビ・ガランの対応にイライラしたヴィルツが抗議で計画通りにイエローを貰ってくれた。すかさずデ・パウル&ヒメネスが耳元でピーチクパーチク挑発してピッチから消そうと画策。こういうのは「実はそれ挑発だぞ」という雰囲気で実行するものというイメージだが、アトレティコは「おれ達は君を退場させるために今から挑発します」を一切隠さず行う明るい隠密活動を続けた。本場は凄い。

しかし、前半ロスタイムにレヴァークーゼンが先制する。守備のチームアトレティコは"このまま0-0でロッカールームに帰りたいぞ"というビッグマッチで案外前半終了間際によく失点する。
この日のハビ・ガランはフリンポンを全く止められない悔しい試合になった。失点シーンでも縦突破を止めきれず、この日何度か見せていた速いクロスにニアでヴィルツが合わせる形を使われている。一度は跳ね返したがノーパワーのはずだったムキエレのファーまで飛ばしたクロスにインカピエが待っていた。綺麗に先制。アトレティコはゴール前でヒメネスが正しい挙動でポジションを取り直したがモリーナが内側のマークを捨てられない悪癖で大外を空けてしまった。尚、この失点後もデ・パウルがヴィルツにしつこく話しかけ、さらにモリーナの仕掛けでインカピエにもカードを出させて、前半終了。


●前半終了

前半から退場者を出したのは当然想定外だったが、その後のレヴァークーゼンの反応が拍子抜けするほど凪だったので0-0で折り返せそうな展開。からの失点。残り45分へのプランを練る必要は出たが、先制された事で1点にせよ2点にせよ攻撃を開始しなければならない事が早めに確定したのはシメオネからするとシンプルで良かったかもしれない。改善点を絞り、後半は向かう。



●後半

・同点に
・10人vs10人に
・結末へ

お品書き

ハビ・ガランは前半終了直前に足首を捻った影響もあったか、ヘイニウドと交代。フリンポンを止める仕事が必要だったので既定路線だったと思われる。レヴァークーゼンはムキエレに替えてFWシックを入れる配置変更を行った。相手に退場者が出て前半のうちに先制し、配置変更。予定通りだろう。

レヴァークーゼンはタプソバが右に動いて後ろ3枚。テラが右シャドー、ヴィルツが左シャドーに動いてシックが最前線。配置での押し込みを狙う。ヴィルツは引き続きライン間を徘徊しながら左右関係なくボールを引き出す仕事。
アトレティコは変更なし。左大外が縦にスピードのあるヘイニウドに変わった事で優位性を作れる実感を持っていく。

・同点ゴール

52分に同点ゴールが生まれる。カウンターを喰らったアトレティコはPA内でヘイニウドがフリンポンに対応。ここを突破されたら試合にならなかったが、止めるために存在する。縦への突破を完璧に止めた。このボールを蹴り出さず、ラングレはグリーズマンだけを見ていた。思い出されるのは当然、パリSG戦の失点。引用しよう。

当然、この配置から攻撃に出るためにはビルドアップが必要であり、「ボールを奪った瞬間を大事にしよう」という設定はあった。その中で、14分にラングレがデンベレの猛烈なプレスに捕まって失点。シンプルなミスだが「ボールを繋ごう」という設定がある割にはMF勢の諦めが早く「蹴っていいよ」という態度だったのは問題。今季ボールを持てていないのはこういう所だなという失点。
とはいえラングレはこういう場面でボールをつなげるから獲得したのであって、やってはいけないミスだった。

運命力を信じて CL4節 アトレティコvsパリ・サンジェルマン(A) 2024.11.6より引用

一人少ない環境でも、アトレティコはやるべき事をやった。これが積み重ね。それにしてもこのゴールはレヴァークーゼンのネガトラに助けられたと言っていい。

アトレティコの選択肢は最初からグリーズマンにボールを渡しアルバレスが抜け出す事しかないが、守備者が3人(インカピエを含めると4人)残っていながらその両方を警戒できなかったのはお粗末と言う他ない。前を向いたグリーズマンのキックを警戒するべきだったし、アルバレスのランニングレーンを警戒するべきだった。2人いれば点が取れるアトレティコだが選択肢は一つしかないわけで、その選択肢は潰して守るべきだろう。

・レヴァークーゼンの配置

レヴァークーゼンの選手交代の効果だが、結果的に後半の方がアトレティコはやりやすかった。要因をまとめる。

シックが中央に居座る。アトレティコはヒメネスがその対応。ラングレは引き続きテラをマーク。左に移動したヴィルツには5-3のブロックの外側でならボールを渡しても問題ない、というか仕方ないと割り切って守る。ヴィルツも意識的にデ・パウルのいない位置でボールを受けようとしていたような気がする。個人的にはそもそもヴィルツはグリーズマン側に配置された方がアトレティコは嫌だったと思う。
アトレティコはヘイニウドがフリンポンを封じられる事を確認済。この状態で撤退するとレヴァークーゼンの左大外はグリマルドで確定する。いくらなんでもジュリアーノがドリブルで突破される事はなく、レヴァークーゼンの配置は完全に固定化し、怖さがなくなった。前半は左からグリマルドとインカピエが入れ替わりながら侵入してきて、右サイドもフリンポンをムキエレがサポートする形だったが、1vs1でこのアトレティコの大外を突破するのは流石に無理がある。また、完全撤退すればポケットを取られる事もないため、ヴィルツに背後を使われる事はあまりなかった。むしろ危険だったのはアトレティコが再奪回を狙ってボールを追いかけヴィルツ、グリマルド付近でプレス回避される形で、59:15の場面などはゴール付近まで一気に進まれた。ただし早めに同点に追いついている事もあり、無理に前から追う必要がなくなった事でその危険もそれほどなかった。

前線の枚数を増やしてもレヴァークーゼンのプレス強度が上がらなかった事も、アトレティコからすると助かった。特に前半は問題にならなかったヴィルツの背後のスペースをアトレティコが運用し始めていく。ジュリアーノのスピードにグリマルドが対応する必要が出始め、ヘイニウドが頑張ってフリンポンを押し込む事でレヴァークーゼンを5バックのようにさせた。何故か前半より守備者が増えたレヴァークーゼンであった。

・大仕事

68分にテラに替わってホフマンが出てきて、グリーズマンの背中付近でボールを引き出されるようになるとアトレティコはトランジションの唯一の選択肢を失う事になっていくが、その心配の前にアトレティコの鉄砲玉が大仕事を果たす。
76分、グリーズマンが大きく陣地を奪回すると右大外でボールを受けたジュリアーノがポケット目掛けて突進。インカピエを振り切り2枚目のイエローを誘発。ピッチから追い出した。これで10人vs10人に。
この場面に限らないが、アトレティコの前線は背の低い選手が多いがレヴァークーゼンはハイボールをヘディングで跳ね返す事を避けていたように感じる。ボールを保持する事が優先だったのか、単に上手くないのかは普段の試合を見ていないのでわからないがこのシーンもアルバレスに身体をぶつけられたインカピエが強く跳ね返せずにグリーズマンの元にボールが行ったのがきっかけだった。少し不思議な現象。
ヴィルツがPA内で倒された場面などでレヴァークーゼンはジャッジにネガティブになっていったが、かなり体力を消耗している様子がありトランジションでアトレティコが徐々に優位になっていく。アトレティコの選手達は全然元気である。

人数が同数になり、レヴァークーゼンはフリンポン→アルトゥールを交代。4バックを揃える事を優先した交代だと思われるが、この交代の瞬間にアトレティコはコレアとリーノを用意。嬉々として攻撃にシフトしていく。そしてレヴァークーゼンはいつの間にかウイングアタッカーがいなくなった。

そして90分、レヴァークーゼンがヴィルツに替えてアレイシ・ガルシアを入れた瞬間のプレー。デ・パウルがコレアに向かって高く蹴り上げたボールを、これもタプソバがヘディングせずにバウンドさせ、コレアのトラップが流れたところにフリアン・アルバレスが待っていた。冷静にGKを交わして、決勝ゴール。またもギリギリ。またも劇的。しかし、勝利のために積み上げたその先に特大のご褒美が待っていた。



●試合結果

CLリーグフェーズ4連勝。翌日の試合を待っている状態だが、暫定で3位に浮上した。
慎重に入った試合で、敵陣でプレーできる事を確認した時間帯にバリオスの退場があり、ゲームプランを大きく変更する事になった。ただピッチ上で解決し対応できたのは素晴らしい事で、こういうチームをシメオネは作っている。退場していたのがマルコス・ジョレンテだったら終わっていた可能性があるが、まあどうにかなった。

ジョレンテをアンカーポジションにする撤退配置は、今後リバイバルする可能性さえある。対戦相手が強くなればなるほど能力を発揮するジョレンテは完璧な守備者として、攻撃を周囲に任せて役割を全うした。右サイドを突き進んでいったのは彼が怒鳴り散らしてタスクを覚えさせていったジュリアーノ・シメオネである。
退場者が出るとデ・パウルとヒメネスを中心に、"やるべき事"をやった。強かで且つ、チームの方向は真っ直ぐに勝利へ向いた。

グリーズマンとアルバレスは互いの存在だけを把握し、ゴールへ向かった。選択肢は一つしかなかったがその一つを仕留めるクオリティはアトレティコに不可欠。この2人さえいれば点が取れる。それをあらためて世界に紹介した。得点につながるトランジションはラングレが蹴らずに繋いだところから。パリSG戦の失敗から逃げずに積み重ねた結果。このチームにラングレがいて良かった。素晴らしいゴールだった。

レヴァークーゼンは選手のコンディションがどれほどだったのかわからないが数的優位を活かしきれない試合になり、選手交代と配置変更もアトレティコを助けてしまった感がある。カウンターでやられた失点も退場のシーンも、この日のアトレティコに対峙する上では甘い心構えだったように思う。最後までハイボールの対応が曖昧になり、不運な決勝ゴールをもらう事になってしまった。

いよいよ8節を残すのみ。アウェーでザルツブルクに勝てば、文句なしで8位以内が確定する。その前にビジャレアル。厳しい試合が続くが、一つずつ。


1/21
リヤドエア・メトロポリターノ
アトレティコ 2-1 レヴァークーゼン
得点者
【アトレティコ】’52 ’90 アルバレス
【レヴァークーゼン】’45+1 インカピエ


●ピックアップ選手

アルバレス
2発。失敗が許されない2つの決定機で勝利を呼び込んだ。必要だった。

ジョレンテ
アクシデントで中央の守備にタスクが変わったが完璧。人数のマイナスを感じさせないパーフェクトな仕事。

ラングレ
得意とはいえないスピードタイプの相手FWを止めながらビルドアップの中心である事を主張し続けた。同点ゴールはパリSG戦の失敗の借りを返すプレー。

デ・パウル
ヴィルツを止めながらボールを進め、消耗戦をリードした。最後まで当然のように走り切った。

ヒメネス
復帰戦だが当たり前のクオリティ。できないならいなくていい。
勝利のために熱く激しく。ヒメネスの姿だった。

ジュリアーノ
前半はインカピエ相手に後手に回りながら最後に一刺し。
やられたままでは終わらなかった。

コレア
この日も最後に大仕事。勝利の中心にいた。


●myQA

CL7-1 ジョレンテのアンカー起用
素晴らしい出来。いなかったら終わっていた。そんなつもりでモリーナ、ジュリアーノ、ジョレンテを全員スタメンにしたわけではないが、結果オーライだった。

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