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アトレティコ・マドリーの自己紹介期間 定点で見るアトレティコ・マドリー(2024/11.23〜12.21)

まとめます。代表ウィーク明けからの期間(2024/11.23〜12.21)を一括りに。


●成績

期間中の成績はこちら。リンクから各試合のマッチレビューに飛べます。

14節 vsアラベス(H) ○2-1
CL5節 vsスパルタ・プラハ(A) ○6-0
15節 vsバジャドリード(A) ○5-0
国王杯2回戦 vsカセレーニョ(A) ○3-1
16節 vsセビージャ(H) ○4-3
CL6節 vsスロヴァン・ブラチスラヴァ(H) ○3-1
17節 vsヘタフェ(H) ○1-0
18節 vsバルサ(A) ○2-1

8戦全勝。26得点7失点

全勝。公式戦12連勝で年越しを迎える。ラリーガはマドリーと1ポイント差で首位に立ち、CLはいつの間にか11位。8位以内が見える位置で残り2試合。まあ特に指摘する意味もないがあまりにも弱い2チームとの試合でとても助かった。この日程を乗り切れた要因ははっきり言ってCLが国王杯の3部クラブと変わらない程の強度の試合だった事が非常に大きな部分を占めた。まだ全日程終わっていないがライプツィヒ、ザルツブルク含め8試合中4試合が24位にも残れないクラブとの対戦。全チームで最高のくじ運だったと思われる。


●概況と構成

概ねの流れ。初戦はアラベス戦。この試合はシメオネの700試合目の指揮となる。

アラベス戦スタメン

代表明けなので南米組を中心にターンオーバー。なお、バリオスはA代表デビューしたのにここでもスタメンで使われた。

ビルド形

この日のビルド形は後ろ3枚。大外はジョレンテとリーノで、コケの隣をサポートするのはハビ・ガランの仕事。アトレティコは今も先季も、振り返れば優勝した20-21シーズンの頃からあまり変わらないが、後ろ3枚時のビルドアップの手段は人に依存する。こっちからプレスが来たらこうやって循環するからここから進める、的な仕組みによる解決は基本的にない。エルモソの配球が上手い、コケのサポートが良い、カラスコの質で進める、という選手の質に依存して前進していくのが定番。それは今も変わらないので、配球者になるHVに目の前からプレッシャーが来ると前進が止まりがち。これは後日ラングレが徐々に改善していくがこの頃はまだ前夜である。ハビ・ガランはビルドアップサポートとリーノが内に移動した時の大外稼働、さらにグリーズマンを浮かせるためにトップタスクまで担当する一人三役で重要な存在になっていった。
停滞したビルドアップを個で改善する作業がワールドクラスに上手いといえばロドリゴ・デ・パウルで、相手中盤ラインの手前を縦横無尽に動き回ってボールを引き出す事でブロックの穴を探す事ができる選手。また、どこかでグリーズマンとタイミングが合って打開できてしまうのもデ・パウルのプレーの良い所で、考える前に手を動かすビルドアップを実践する選手。

この試合は上記の通りHVに圧力をかけられた事、アラベスの撤退が効果的で堅かった事

さらに7分にPKで先制されていた事もあって打開に苦戦。後半頭からスルロットとジュリアーノを投入し、引いたブロックを崩す作業に集中していく。

結論は64分に投入されたデ・パウルが出した。相手ブロックをゴリゴリに押し込んでフリーでアーリークロスをスルロットに供給しPKゲット、さらに86分にはドリブルで侵入していき、スルロットの決勝ゴールをアシストする活躍だった。

ハーフスペースにおけるデ・パウルの価値

スパルタ・プラハ戦は前半で2点取って6-0、バジャドリード戦は前半で3点取って5-0と大勝し、これ以降アトレティコの考え方はボールを持ってピッチ支配を探る前半と、得点を求めてラストサード打開を模索する後半の2パターンに注力して試合を進めるようになる。

ここでアトレティコのデフォルトとなったのは、このスタメン

基本スタメン

最終ラインをこの4枚で固定し、左SHにはパリSG戦で成功したギャラガーを起用する形。差分としてリーノを使い、左サイド攻略を目指す形を装備する。2トップは主にグリーズマンとアルバレスで固定。差分は当然スルロットで、いない時には制限がかかるゴール前へのクロスの的にする方法で主にラストサードをこじ開ける手段として起用した。右サイドはモリーナがヘタフェ戦まで離脱した事でジョレンテとジュリアーノを固定。ジュリアーノはすっかり主力となり国王杯カセレーニョ戦では温存される立場となった。また、国王杯1回戦ヴィック戦以降は右SBのモリーナが最後方のビルドアップ隊に組み込まれる形を使っていたがジョレンテに同じ役割をやらせるのが得策とは思えず、主にバリオスに任せながら両SB(ジョレンテ&ハビ・ガラン)がサポートする形になり、これくらい柔軟性を持って構築した方が抑え所を隠す事ができるという副産物があった期間。これも積み重ね。

16節セビージャ戦では強気な前プレをセットしたがこれは相性が悪く大失敗に終わる。結果論だが、設定の中で失敗に終わる箇所があったとしても試合に勝てたのは大事な積み重ね。「試合前に準備した設定が外れると負けちゃうよね」というチームは強くない。勝ち点を伸ばす上ではこういう勝利が絶対に必要で、ここで結果を出したのが今季ここまで無得点だったリーノだったのは素晴らしい事。
この試合で大きな要素だったのは、セビージャがアトレティコの2CBにある程度フリーでボールを持たせてくれた事。

配球さえ自由であれば様々な侵入パターンを選べる。そういうチームを作っているところ。良い試合だった。もちろん勝った事が一番大事だが、やりたい事がピッチで表現できた事が大事で、そして前プレの設定に失敗したのに勝てた事も大事。変に自信を深めてバルサ戦を迎えるより絶対良かった。

スロヴァン・ブラチスラヴァ戦は実質練習試合、ヘタフェ戦は堅い守備に苦労しながらじわじわと選手を入れ替えていき、最後は1ヶ月ぶりの復帰となったモリーナのアーリークロスに仕事人スルロットが合わせて1-0勝利。
公式戦11連勝で迎えたアウェーのバルサ戦はこの期間の集大成としたい試合だったが圧倒的にボールを持たれ、プレス回避の逃げ道を作れず、ラングレ周辺からの配球で進む事もできない前半はなかなか厳しかった。その中でペドリの超絶侵入で失点し、簡単だと思っていたわけではないが難しい試合になった。アトレティコもボール保持がもう少し通用すると思っていただろう。ヤマルもいないし。
それでも苦しみの中で解決策を見つけていくのはシメオネらしい。事前準備だけで勝てる相手ではない事はシメオネが一番わかっている。

デ・パウルとギャラガーの位置を入替

バルサの中盤マンマークを逆手に取り、デ・パウルの移動力を活用してバリオスを中央でフリーにした。

結局左サイドに流れてくるデ・パウルとアルバレスの動きに呼応したグリーズマンが結論を出した。

数的優位を打開してデ・パウルの同点ゴールに繋げている。ギャラガーが中盤に移動した事でジョレンテが攻撃参加を控えてもジュリアーノを孤立させなかったのは別に狙ってやった事ではないだろうが上手い事できていた。
ホームで勝ち越しを狙うバルサは前線の枚数を増やしたが、ここで5バック変更でカウンター狙いに切り替えられるのはアトレティコ特有の考え方。

ル・ノルマン投入で5バック変更

この先の時間でボールを持つよりも相手に突破口を与えずロングランを活かした方がゴールが近い。不思議なチーム。批判したいなら2点目を取ったらいい。取れるものならば。この5バック変更に絶対に必要だったル・ノルマンがギリギリで間に合ったのも運命的。最後は前節ヘタフェ戦で自信を深め、直前のプレーでリハーサルしたモリーナ→スルロットで結論を出した。なんだったっけ、この期間のチームの良さって。それと違う方法で買ってしまった。何にせよシメオネ政権で初のアウェーバルサ戦勝利。公式戦12連勝。勝ち点41で順位表の一番上に立ち、ウインターブレイクを迎えた。



●トピックス

この期間アトレティコの好調の要因となった要素を確認していこう。

・中央の密集

グリーズマン周辺に密集が作れるのがこの配置の良さ。そんなものを作らなくても15点くらい取るのがグリーズマンなので、大事なのはグリーズマンに点を取らせる事ではなく効率よく敵陣でプレーする事であるという事がわかる。
この配置だと2人のCHがグリーズマンと距離を近くする事ができる。主にデ・パウルは敵陣でグリーズマンのすぐ近くにいる事で相手のプレッシャーから離れ、フリーでボールを蹴れるようになる。フリーで蹴る事ができればこの選手は世界トップクラス。右サイドのジョレンテとジュリアーノに関与でき、アルバレスが背後を狙って場合によっては逆サイドでリーノが大外1vs1の機会を待っている。この状況でデ・パウルをフリーにするのはなかなかややこしいが、デ・パウルを警戒しようとするとグリーズマンに前を向かれる状況を押し付けた。

バリオスにバリューが出るのは主にプレス回避の場面で、バリオスとグリーズマンのパス交換を攫うカウンタープレスというのはハードルが高い。相手が強敵になればなるほどこの2人のプレス回避が生命線になる。バルサ戦とか。

さらにリーノではなくギャラガーを左SHに置く「君はその辺でなんかしといてくれ」システムにより、彼も中央の構築に関与する。アルバレスも徐々に付近の選手との関与を強めグリーズマン、スルロットと互いの良さを強調できるコンビネーションを構築していっている。この中盤が見ていて面白いものになっている要因はアルバレスにある気がする。

・ギャラガーorリーノ

左サイドにギャラガーを置くのはシメオネ節という感じ。このギャラガーが出すメリットはわけのわからない守備力。ここ数年に渡ってアトレティコの左SH(左WB)は主に攻撃の役割を担ってきた。そのため守備面では穴になる事が多かった。正直エルモソのせいだろという感じもあるが一旦そういう外的要因は置いておこう。ギャラガーは雑な扱いに応えるのがとにかく上手い。というか細かい設定があっても多分やり切れるタイプじゃない。あれもやれ、これもやれ、ただし自分の裁量で良い、という距離感で仕事をさせると最高に輝く選手。

スパルタ・プラハ戦。自身は中央に留まって走力で解決する
バジャドリード戦。相手SBの位置まで付き合いながら前向きに守る
セビージャ戦。周囲を大雑把に守る。サイドチェンジに苦労したが自分でどうにかした。
バルサ戦。対面するクンデに対応しながらハビ・ガランの背後を何故かカバーしていた。

攻撃面では周囲とのコンビネーションとミドルシュート、ゴール前に侵入してクロスに合わせる事に特徴があるが、相手DFを背負って後方からパスを受けるのが下手すぎる。ここのカラスコにボールを渡す事をビルドアップの逃げ道に設定し続けてきたアトレティコからすると困ってしまうが、できないものは仕方ない。

リーノの特徴は先季までと何も変わっていない。プレータイムが減ってゴールに直結する結果も出せていないが、別に悪くなった印象はない。今のチームのニーズとのギャップに過ぎない。むしろ彼自身はギャラガーの存在を認識する事で自身の長所と向き合えた感がある。縦方向の突破、ゴールへの直線的なチャレンジ。彼にしか出せない良さを意識し、開幕から求められてきた内側でのプレーで1stタッチでゴール方向を向ける準備を身に付けた。それがセビージャ戦で結実し、チームを勝たせた。それが重要だ。おれはチームを勝たせる選手が好き。それ以外の要素にあまり関心がない。リーノは替えの効かない存在で、アトレティコの他の選手が持たないスキルを持つ。チームを勝たせられる選手だ。

・ラングレ

4-4-2に変わって、ビルドアップをリードしているのはクレマン・ラングレである。パスが上手く攻撃で特徴を出せるのは前任者にも似た部分はあるがエルモソはそもそもCHの位置で配球する事で強みが出るタイプで、ラングレはあくまでもCB。長短のパスで正確に門を通せる能力がある。
この選手の長所は1stタッチの置き所が抜群に良い所。似たタイプではジョルジョ・スカルヴィーニ(アタランタ)やキム・ミンジェ(バイエルン)が思い付く。身体の正面に1stタッチを置いて強いボールを蹴れるのが特徴で、相手はプレスの方向を絞りにくくなる。また、ハビ・ガランにボールを渡すためにラングレを経由している事が多く相手も当然警戒して外側からプレスに来るが、パスを渡したい方向からプレスが来ていてもそちらにパスを通す能力が非常に高い。なのでやり直しが必要になる事なくしっかり計画通りの進行方向を選べるのがラングレのメリットである。特にアトレティコはGKを使ったビルドアップのやり直しを想定していないチームなので、ラングレで詰まると厳しくなる。アラベス戦の項で"配球者になるHVに目の前からプレッシャーが来ると前進が止まりがち"と書いた部分をラングレの能力で解決している。さらにラングレがプレスを寄せ付けない事により、最終ラインのボール回しの選択肢が増えている。

各駅停車で隣に渡すのではなく一つ飛ばす遊びを持つ事でさらに相手のプレスを困らせ、ここにグリーズマンの列落ちが絡むと一気に打開に繋げる事もできた。
また、オブラクは止める蹴るが上手な選手では決してないが、中距離のロブパスが上手くなった。本当に上手くなった。感動もの。
アトレティコはビルドアップで詰まっても基本的にSBにロブパスを届ければあとは技術とコンビネーションでどうにかなるケースが多い。特にジョレンテやモリーナ。ここに正確なボールを届けられる事がチームの助けになっている。苦手なプレーも練習して上手くなっているのを感じるのは賞賛。素晴らしい事。

・スルロットのバリュー

アラベス戦の86分、ヘタフェ戦の69分、そしてバルサ戦の90+6分にチームを勝たせる決勝ゴール。ストライカーの仕事を果たした。後半開始から出てきたヘタフェ戦でとにかく拘ったのはファーサイド。右サイドからクロスを上げる形が確定していた時間帯にニアを空けてとにかく遠いサイドに陣取った。モリーナ得意の高速クロスがピタリと合って貴重な決勝点に。続くバルサ戦でもモリーナとの抜群の相性を発揮してロスタイムに逆転の一撃を叩き込んだ。自分の形に拘り続けるストライカーの意地でチームに勝利をもたらした2発。お見事。

・失点分析

恒例の失点分析といきたいところだが、

アラベス戦→PK
カセレーニョ戦→スーパーカウンター
スロヴァン・ブラチスラヴァ戦→PK
バルサ戦→対応不可

なので見ていく失点はセビージャ戦だけ。結局振り返らなきゃ駄目か、この試合。

繰り返すがセビージャ戦は前プレをテストした。そしてそれに失敗した。そして、このタイミングでテストする必要があった。そして、失敗したのに試合に勝った。という事で、そんなに気に留めるものではない。またセビージャのトランジションも素晴らしかった。イサク・ロメロのゴールは個人的に嬉しかったしね。

そもそもの話、アトレティコの再奪回は機能しやすいようにできている。その要因はボールを失う選手がわかりやすいからである。基本的にグリーズマンとアルバレスがボールをロストする。そういう風にできている。ライン間を使うのもスルーパスを出すのも彼らなので、大体ここでボールを失う。なのでそれ以外の予定外の所でボールロストした時のトランジションで追いかけすぎるとピンチになる印象。この日のイサク・ロメロのゴールはデ・パウル→ジュリアーノのパスをカットされた所からだった。誰がボールを失ったのかを基準に、ネガティブトランジションを再構築していきたい。



●総括

全部勝った。首位に立った。
4-4-2とターンオーバー、試合終了に向けての選手交代と大当たりが続いた期間でもある。見方を変えれば終了目前のゴールがなければ勝ちきれなかった試合もいくつもあり、幸運をいくつも引き寄せた感もある。その上でも、やっていた取り組みは素晴らしかったと断言する。勝てたから良かったね、ではなくて。

この期間の個人的なMVPはクレマン・ラングレ

みんなの選ぶMVPはデ・パウル

ビルドアップが変わった。ボールを握って能動的にプレーできた。それは4-4-2で戦う上で必須で、ラングレ無しでは成り得なかった。これまでのアトレティコには存在しなかったタイプのCBで、アトレティコではポジションを取れなかったタイプのCB。前線の組み合わせが何度変わっても変わらずパスを通し続け、ハビ・ガランと共に攻撃をクリエイトし続けた。グリーズマンを見つけるのが上手く、グリーズマンもラングレを信頼して左ハーフスペースに落ちてきた。深読みかもしれないがその取り組みの結果、バルサ戦の同点ゴールを生み出すムーブになったような気がしている。

次点はロドリゴ・デ・パウル。この期間は何をやってもプラスに働いたが周囲がデ・パウルに期待してその能力を最大化させた事が大きい。フリーでプレーできる事と、守備では苦手な仕事が回ってこなかったのはチームで設計した事ではなくてたまたまな気もしている。結果オーライ。気分良くプレーできて良かった。彼の明るい笑顔が大好きだ。


アウェーでバルサに勝った事で、評価が過大になっているというか、世間の評価項目がバルサに勝った事に偏り過ぎている気がする。ただしアトレティコがバルサに勝てば逆転できる勝ち点状況になったのは、バルサに勝つための取り組みとは別だった。シメオネはチームを正しく導き、ビッグマッチではピッチの選手を後押しする熱量で勝利に繋げた。
23-24シーズンがこのスカッドの完成形だと思っていた。でももしかしたら2025年に、真のゴールが待っている、かもね。そうだといいな。



●全選手短評

8試合、出場した全選手の成績と短評。ついに出場時間を管理し始めました。

GK

オブラク
スタメン7試合
630分 6失点

6点も取られましたっけ、という感想。振り返るとPKが2つ。

ムッソ
スタメン1試合
90分 1失点

ピッチ状態の悪かった国王杯カセレーニョ戦では配球も失点も特に評価はない。次を見たい。


DF

ヒメネス
スタメン6試合
502分

見事な働き。最後のバルサ戦は後半途中で足を痛めて交代したが、タスクを完遂した。
セビージャ戦のイサク・ロメロのカウンターは位置取りのミス。

アスピリクエタ
スタメン2試合
135分

右サイドはスピード、縦を強調するのが今のチームのニーズで
アラベス戦の後半では左に回された。
モリーナ欠場の期間でもジョレンテとジュリアーノが休み要らずだったので出番も少なめ。

ラングレ
スタメン7試合 途中出場1試合
664分 2得点

完全に守備陣の中心に。チームのビルドアップをリードし、重要な得点も決めた。ヘディングが上手い。13節マジョルカ戦の時点でイエロー4枚持っていたが8試合を警告なしで駆け抜けた。

モリーナ
途中出場2試合
63分

ヘタフェ戦で出場機会がなければバルサ戦の出番もなかったと思うが、
ギリギリで役割が生まれスルロットの決勝点をアシストし、
バルサ戦にニーズがありスルロットの決勝点をアシストした。運命に導かれた。

ヴィツェル
スタメン2試合 途中出場2試合
229分

ターンオーバーの穴埋め、クローザー、緊急出場。素晴らしかったが、それが出来ないベテランにわざわざ居場所を用意するクラブではない。彼にとっては当然の働きだった。

ハビ・ガラン
スタメン8試合
630分

唯一8試合全てにスタメン出場。いつも一生懸命で解決策を自分の力で探そうとした。
バルサ戦ではハフィーニャを止める大仕事を完遂した。

ヘイニウド
途中出場1試合
45分

バジャドリード戦の後半出場のみ。
役割のない期間の評価は個人的にはどうでも良くて、
じゃあ次の出番で何ができるのかを楽しみにしている。ミッションは必ず存在する。

ル・ノルマン
スタメン1試合 途中出場2試合
66分

カセレーニョ戦でようやく復帰。ずっと待っていた。
ヘタフェ戦でクローザーとして予行演習、バルサ戦で役割を果たした。

MF

ギャラガー
スタメン4試合 途中出場2試合
347分

スタメンで出る試合は左サイドで「その辺でなんかしといてくれ」を完遂。
途中出場だと終盤のクローザーになれる選手。
バルサ戦では後半から右CHに変わり、同点ゴールを生み出すランニングを見せた。
構築ではもう少し得意な仕事を周囲と共有したい。

デ・パウル
スタメン7試合 途中出場1試合
592分 3得点

代表帰りのアラベス戦は途中出場だったが、それ以外は全てスタメンで出場し絶好調。
そもそもアラベス戦も終盤の2ゴールを右足から生み出し、
セビージャ戦の先制ゴール、バルサ戦の同点ゴールを決めた。
国王杯カセレーニョ戦でも反撃をリーディング。全てが彼の長所が活きるように回っている。

コケ
スタメン2試合 途中出場6試合
294分

途中出場がメインになったがコントロールを効かせたい場面で必ず必要な存在だった。
ここで使い減りしなかった利点を活かすシーズン後半としたい。

バリオス
スタメン7試合 途中出場1試合
587分

4-4-2になると中盤の枚数が減り、単品でビルドアップをどうにかする選手が必要で
その役割に最適だった。先季以上に守備で安心感がある事で出場時間を伸ばしている。
今は多少無理をしてでもピッチに立たせておきたい選手。

リーノ
スタメン4試合 途中出場3試合
309分 1得点

ようやくのシーズン初ゴールはセビージャ戦の貴重な一撃。
4-4-2になった事であらためて同ポジションにライバルがいない存在になっており、
期待値は高い。

ジョレンテ
スタメン7試合 途中出場1試合
578分 1得点

やはりSBが最適。無理が効きすぎるのでシステム上不均衡があっても
ジョレンテがいるだけで割とどうにかなるのが大きすぎる。
ジュリアーノを上手く使う事で自分も利益を得ている。頼むよ兄さん。

リケルメ
スタメン1試合 途中出場2試合
93分

途中出場2つはCLの試合が決まった後なので特にコメント無し。
問題はスタメン出場したカセレーニョ戦で、前半途中で右サイドをクビになった。
自分を活かして欲しいならまず周りを活かす事から。

ジュリアーノ
スタメン6試合 途中出場1試合
496分

変わらず重要な存在として出場し、突破口がなかったバルサ戦の前半でも
ジュリアーノに向かって蹴っておけばどうにかなりそうな期待感があった。
キケ・サラスに抑え込まれたセビージャ戦はお勉強。

FW

グリーズマン
スタメン6試合 途中出場1試合
484分 7得点

期間中7ゴールでチームトップ。システム変更中のチームで
気分良くプレーしなが周囲に勇気を与えた。唯一無二。

スルロット
スタメン2試合 途中出場6試合
326分 4得点

得点は4つとも途中出場から。アラベス戦、ヘタフェ戦、バルサ戦は決勝ゴール。
周囲が彼の良さを活かす方法をよく分かっている。

コレア
スタメン2試合 途中出場4試合
211分 2得点

2得点もスパルタ・プラハ戦終盤の2発でインパクトは少なめ。次へ向けて準備しよう。

アルバレス
スタメン6試合 途中出場2試合
547分 5得点

5点取ったが、上手いゴールはあっても案外重要なゴールはなかった。
それ以上にグリーズマンともスルロットとも
相互補完関係を築けている事が重要。中心選手だった。

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