過去があるということ、未来は可能性ということ、今はイマしかないということ
先週の予告からとても胃が痛くなる思いをしていました。
流石に1期11話後の精神状態よりは酷くはないですが、それにしたって怖すぎて。
10話での同好会の関係性を見せられてるからこそ、このタイトル「過去・未来・イマ」という副題には同好会メンバーのたくさんの思いを感じられました。
今回はそんなアニガサキ2期11話を視聴した自分の感じたもの、解釈と初の次回予告に対しての予想を含めて語りたいと思います。
自己解釈強めなのと妄想も他分に含まれるので苦手な人はここでブラウザバック。
お前の話が聞きてえよ!って人はお付き合いください。
中須かすみが提示した未来の可能性と選択
冒頭でかましてくるは我らが部長中須かすみ。
噂話を本気にしちゃうほど焦ってたんだろう、そういうとこだよ可愛いの。
しかし、同好会から部への昇格は出来るらしいので皆で考えることに。
ここでの勉強会の様子が高校生然としてる描写でとても良かった。
学年ごとにやってるごく普通の当たり前だがその日常描写がよりこの後のシーンで尊くてかけがえのない時間だと感じさせてくれる。
2年生組での会話。
ランジュのスクールアイドルへの躊躇いが生まれてるのが印象的。
過去への無意識な意思。
そこに否定するわけでなく受け入れた上で出来るようになった未来を疑いなく話せる宮下愛という女の何たる度量の深さか。
いや”愛”か、愛だけに。
どんな鐘嵐珠も受け入れるという同好会のスタンス、今までの彼女の遍歴を考えるとなんて救われる描写なのだろうか。
後述もするが、この後に同好会メンバーに質問して回ってるというランジュの説明がある。
皆とパフォーマンスをする未来に進もうとして行動を起こした彼女に俺は感情にならざるを得ない。偉いぞ、ランジュ。
さて、本題に入ろう。
皆でクレープを食べるというエモエモで草シーン。
部への昇格でモヤモヤするかすみによってどうするかの話し合いが始まる。
ここでの切り出し方でかすみは
「同好会でいること」と「部への昇格」
で迷ってると言ってる。
なにか違和感があった。この後の発言からかすみは同好会である事を望んでいたのにどうして部への可能性があることを皆に提示したのか。
ここのシーン何気なく挟まれてるが同好会が誰かの一存で決まるわけではない、皆で決めるものという在り方が強く描写されていたと感じる。
かつて1人の意見を押し付けたからこそ生じた亀裂と不和。
同好会として再活動していくにあたってソロとして活動していくという決断。
グループだけどグループではない、ソロだけどソロじゃない。
部への可能性は一人一人が自分の考えるスクールアイドルの在り方を考えるのに重要な提示だった。
話し合いの結果、全会一致で同好会を選択したメンバーたち。(余談だが全会一致というのはスクスタにある要素だったりなんだり。)
誰かに合わせるとかではなく、全員が今の同好会を選択した。
部への昇格という未来は無くなり、同好会として続ける今と未来が選択された。
未来への希望と寂寥感
過去から今、そして未来。
時間が経つ度に変化していく彼女たちの日常。
天王寺璃奈は明日のファンへの感謝を伝えるために体力作り。
ミア・テイラーは夢に手を伸ばし、日本滞在を選択。
中須かすみは同好会部長として予算申請書の作成。
鐘嵐珠は同好会としてスクールアイドル活動をしていくために仲間と交流を深める。(泣く)
優木せつ菜は中川菜々としての生徒会活動をやめ、スクールアイドル優木せつ菜として活動する今とこれからの未来を選択する。
また三船栞子。
生徒会選挙ポスターを見かけ気にかける描写。
ポスターが未来への可能性を掲示してるんやろなとあるシーンでも感じるほど印象深い。
そしてスクールアイドルとして活動したいという素直な心を取り戻した彼女は生徒会としても皆をサポートしたいという本心を語る。
スクールアイドルとそして生徒会長としての自分の未来の姿。
叶えたい未来を作ってください、という中川菜々の言葉がまた実感籠ってる。
実に彼女らしい。
メンバーの動向を並べてみた。
これらは全てこれからの未来に対する希望、その可能性と選択である。
過去の追想と今
朝香果林。
今回の中心人物。
このnoteを書くにあたって一番分かりやすくそれでいて難しいと感じた要素のひとつ。
まずは部への昇格話の時の彼女。
かすみが答えが出ていない発言の後にもう少し考えたら?と促すがすぐに遮られ結局は話し合いに。
人によっては3年生としてのお姉さんである朝香果林というキャラクター性によるもので良い立ち位置だなと感じるだろう。
しかし、かなり自己解釈強めなのだがこれが今回の彼女の役割、上級生だからこその寂寥感なのではないかと解釈する。
答えを出さない、結果を先延ばしにする。
言い換えればこれは選択をしないという選択。
現に話し合いの時他メンバーはそれぞれ同好会が良いと発言したのだが朝香果林は先延ばし発言以外は何も言ってない。
別に反論はしていないので受け入れてはいるが流されてるとも感じる。
今を選択することすら曖昧にしてしまった。
時間は進んでいく。
彼女もまた無意識に成長していく。
前は誰かに起こしてもらってたのにアラーム7時に1人で起きれたこともそのひとつ。
少し曇り気味な天気、1人で下校する果林。
そんな彼女を見かけてわざわざ隣駅から走ってくるエマと彼方の尊さよ。
深読みすると、果林に2人が追いつくということは変わらないものもあるという描写(?)←うまく言語化出来ん。
ここの描写が夕方に合流、気づいたら夜になってるのだが日が落ちる感覚が長くなる秋か冬だと考えると喋り出すまでのその間果林が喋り出すまで待ってたってことにもなると気づいてほんと。
3年生組の関係性よ。。。
語り出す果林に耳を傾けるエマと彼方。
青春〈イマ〉を楽しむ
楽しい毎日、充実する時間。
変化していくからこその喜び。
今というかけがえのない瞬間。
眩しくなるほど輝いてると感じるからこその寂寥感。
「昨日や明日のことで悩んでたら、楽しい今が過ぎちゃうよ。」
↑名言製造機エマ・ヴェルデ
ニジガクでこの言葉を使うことになるとは思わんかったがこれを青春と言わずなんというのか。
アオハルなんだよな。←死語
学生時代の眩しさ、このかけがえのなさ。
人によって異なる青春時代の思い出だが、私はそこそこに悪くない学生生活を送ってたのでこのあたりの感情が痛いほど伝わる。
楽しい今が過ぎ去ることが物寂しいは学生じゃなくても体感出来るがやはりあのいつか終わる時代は今思い出しても眩しく尊いものと感じる。
むしろ果林がそう思うのが年相応の普通の感情でエマと彼方のなんて大人な反応か。
もっと子供らしくていいのよ、押さえつけるな感情。
君たちが泣かないなら私が泣くよ、泣きます。
今を楽しむということは未来に生きるということ。
同好会が好きと語る果林。
最初はユニットを組むことすら拒んだ彼女が誰かと歌うことも好きだと言う姿に涙しないオタク居ますか、いやいない。(断言)
そして飛んでくる未来ハーモニー。
オーケストラらしいですよ、これ。
生だってよ、生。
馬鹿感情になりかけるので言及は避けますが本当にここでの未来ハーモニーは文脈がリアルに近すぎてやばいんですよ、ほんとに。
12人での未来ハーモニー。。。。。。。。。。。。
5thライブ。。。。。。。。。。。。。
朝香果林が提示した未来の形。
それは同好会で行う初めてのワンマンライブ、1stライブ。
彼女達13人が見せる新しい世界。
同好会だからこそ見せられるハーモニー。
この青春〈イマ〉を駆け抜けろ。
余談だが、テスト結果55点で満足する中須かすみと朝香果林。
今を受け入れて微笑む彼女と踊る彼女の姿。
なんだかよかったね、うん。
次回予告について
冒頭で言ったように今回は予告に対しての見解を述べます。
理由としては色々あるんだけど妄想予想が個人的には気に入らなかったのがひとつある。
予想をするのは勝手なので妄想も勝手なのだがならばそれに対してこう思う人がいるということもまた1人の意見として受け入れてほしい。
さて、予告の前に様々な意見飛び交うCパート。
上原歩夢に届くひとつのメッセージ。
そして高咲侑がライブのポスターを貼った時に掲示されてる作曲コンクールのポスター。
予告の副題はエール!
………さすがにこの情報でなにが分かるんだ?ってなるがもう少し見ていくと歩夢と侑の個別シーンがそれぞれ予告にはある。
ここまでの見解としてまずは上原歩夢から。
メールの内容は海外から来てるもの。
外では留学という意見が強いみたいだがはたしてそんな展開にするだろうか。
確かに海外キャラがシリーズ内でも多く、尚且つ留学展開に近いものは他ラブライブ!シリーズではピックアップされてきたがなぜ上原歩夢なのか理由が乏しい。
強引な理由付けを行うにはアニガサキの今までの構成を考えるとあまりにも無粋。
いくら予想を裏切るのが得意なスタッフでもこの展開にするメリットが感じられない。
1つ、不穏とすれば13人でのライブを意識した発言が11話は多かった点。
しかしこれは後述する高咲侑関連ではないかと予想。
では歩夢へのメールとはなんなのか。
エールという副題が誰に対するものなのか。
応援することをエールだと捉えるならここでの意味は海外ファンへのエールではないか、ということ。
上原歩夢に宛てたお悩み相談ではないのか。
また歩夢のファンへの対応の仕方がよりランジュにファンとの関係性を意識付けすることも出来るのではないか。
まあ海外に飛ぶものもあるかもしれないがあるとしたら留学とかよりは濃厚な線ではないだろうか。
ぶっちゃけ外れて欲しいが。
次に高咲侑。
ここはむしろガチめの予想だが、作曲コンクールの日程はいつなのか。
コンクールといえど曲を送るだけでなくもちろん演奏もあるはず。
その最終選考日がもしも1stライブと被ってしまったら。
ライブとコンクールの優先度………なんだか沼津のなんとか内梨子を彷彿とさせるなこれ。
高咲侑という特異点が示す未来への選択と可能性。
同好会は彼女に対してどうするのか。
純粋に気になるところである。
2人については以上だが一番気になるのが近江彼方なのは俺だけだろうか。
正確には近江遥。
11話の何気ない日常の流れとして組み込まれた近江家のワンシーン。
ラブライブ!予選に出るため朝練に参加する遥を見送る彼方。
部としてのスクールアイドル活動にラブライブ!出場があることを認識せざるを得ない描写。
気になるのはなぜここでこれが挟まれたのか。
そして予告で出てくる神妙な面持ちの遥のシーンと彼方ちゃんの笑顔。
エールが応援することを意味するなら彼方がするエールは遥を応援すること。
予選落ちかもしくは本戦前の緊張からの不安気な表情と捉えることも出来る。
どちらにしても近江彼方が近江遥を応援すること、それはひとつの12話におけるテーマになりそうだ。
アイドルがファンへ、ファンからアイドルへ、アイドルがアイドルへ。
エールに込められた多種多様性がどんな12話になるのか。
次回が楽しみだ。
まとめ
10話の時の3年生組の尊い関係性がやたら終わりを意識させるものでそれに感情になってたら11話で見事に描写されて本当にここのスタッフはよ、、、と叫び声をあげました。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会で終わりを意識させられるということ。
私にとっては劇薬に近いものだと感じさせられました。ダメだ、耐えられない。
いつか来る幕引きに対する心構えは作らなきゃいけないけど今はまだ浸らせてください。
彼女達の眩しい青春の1ページをまだ浴びらせてくれ、頼むから。
Twitterで度々話題にして気づいたけどマジでトワイライトが今回の11話とリンクしてたので未試聴オタクはもちろん、試聴済みオタクも改めて聴いてくれマジで。
2番やばいって、狙っただろマジでさ。
予告に対するがっつり予想という初の試みもしたが存外面白い視点が取れたなとも思う。
最初はお気持ち一歩手前な感情もあったのだが、この手の予想をする難しさや楽しさっていうものは肌で実感出来たと思う。
でも個人的にはあまり好んでしたくはないかな。
本編を浴びる時は空っぽな思考も大事だとも思うから。
最後に今回の一押し上原歩夢でお別れしましょう。
あったまれ、ゆうぽむ。
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