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【エクストリーム登校】〜登校前に神社お参りしてきた〜(前編)

 前回の【エクストリーム登校】「登校前にビーチフラッグスやってみた」は予想以上の反響を頂いた。

 登校前に何らかのアクティビティをこなし定刻に登校するこの「エクストリーム登校」。最近流行りの「エクストリーム出社」にあやかって始めたものだった。

 前回の挑戦をきっかけにして友人たちも興味をもってくれるようになったので、参加希望者を集め、クリスマス当日に第2弾のエクストリーム登校を企画していた。しかし、コロナ禍で学校が休校となってしまい、その計画は全て先送りに。そして今回、新しく考え出した計画の下で第2弾エクストリーム登校を開催した。

今回のエクストリーム登校は、

「登校前に神社巡り対決」

 エクストリーム登校に興味を持ってくれた友人たちを集めたところ、10人以上にも上ったため「対決」企画として開催した。また、今回は目的のひとつに文化祭での展示を想定しており、動画などの新しい媒体を通してエクストリーム登校の魅力をさらに伝えられれば、と考えている。

 さて、というわけで開催した今回のエクストリーム登校は、12人の参加者を2人ペア4組とソロ4人に分け、それぞれ登校前に神社を参拝してきた。ルールは以下の通り。

チームごとに各自神社を参拝し、その結果を得点化して競う。
一社参拝するごとに得点が与えられるが、神社が学校からいくら離れているかでポイントが異なり、学校から遠ければ遠いほどポイントが高いように設定されている。近くで何社も回るのもよし、遠くの一社にかけるのもよし、というわけである。
また、登校した時刻が早いと若干加点されるため、遅刻しない範囲で朝の時間をどれだけ楽しめるか、参加者のタイムマネジメント能力や判断力が問われる。

 参加者それぞれの様子は後日動画などを通じてお伝えするとして、今回は8つある「エクストリーム登校」ストーリーのなかから2つ、全編と後編に分けて紹介したい。

(文:へいすてぃ・高校1年)
 家族を起こさぬよう静かに布団を出る。もちろん、エクストリーム登校では当然の4時起床だ。窓から伝わってくる冷気で背中がゾクゾクとする中、制服に着替えて自転車を跨いだ。今回のエクストリーム登校では登校前に神社を参拝するのだが、僕らDチーム(僕とK.M君の2人ペア)は距離の離れた一社に賭ける作戦でいくことにした。とはいえ、電車が走り出す前にまだ時間の余裕があるため、その前に近隣の一社を訪問する。今回のルールでは4:30に行動開始。ちょうど定刻を迎えたところで家を出てK.M君と集合した。

 早朝の街は薄暗く静まり返っていて、唯一電灯だけが寂しげに灯っていた。しばらく自転車を漕ぎ進め、水天宮に到着。朝からアクティブなスケジューリングで眠気もどこかへ吹き飛ぶようだ。あいにく朝4時台の水天宮は門が開いていなかったため、門の外から二礼二拍手一礼をさせて頂いた。

 水天宮を後にしてから一度家に戻って自転車を置き、次の目的地へと向かう。朝5時を回ったばかりの電車に乗り込み、数十分ほど行ったところで乗り換える。外は冷え込んでいたが車内は暖房が効いていて、ちょうど日の出を迎えるころには車内は暖かい雰囲気に包まれていた。6時台ともなると電車は通勤電車の様相を呈してきたのだが、下り電車なのでそう混んではいない。

 目的地への到着を告げるアナウンスが聞こえた。電車を降りて階段をかけ上る。道順は予め確認しておいた。あとは参拝を終えて無事に十数分後の上り電車に間に合うことだ。

 さて、僕たちが今回最大の目的地に設定したのは埼玉県久喜市の鷲宮神社だ。学園から50キロ離れていて、一社に対するポイントはダントツで高い。東武線の鷲宮駅を後にして神社へ向かうが、案内に書かれた「徒歩8分」では間に合うはずがないので朝の住宅街を小走りで抜けると、ほんの数分で神社に到着することができた。道中では河津桜が咲き始めていた。

 「関東最古の大社」と自称する鷲宮神社。江戸時代には徳川家康公から四百石の社領が寄進されたという由緒正しき神社であり、原作は漫画でその後アニメ化もされている作品「らき⭐︎すた」の聖地だという(僕はそもそもその作品自体を知らなかった)。作品中のシーンで有名な鳥居は再建事業中のためあいにく見ることができなかったが、立派な御神輿を確認することができた。境内には朝の散歩にでも来たのだろうか、数人の先客がいたが、構わずお賽銭を入れて参拝する。参拝を終えてからは広い境内を抜けて再び駆け出した。

 予定通りに駅へ戻り、入線してきた伊勢崎線で久喜駅へと向かう。無事、望みの電車に間に合った。空は澄み渡っており、気持ちのいい朝を迎えている。久喜駅で湘南新宿ラインに乗り換えてからは渋谷まで一本。大宮、浦和と超えていく。本来であればこの頃が「ノーマル登校」で家を出る時刻だろう。一時間ほどの車中はあっという間に過ぎていった。

 渋谷で地上から地下へ移動し田園都市線に乗り換えると、学園の制服がちらちらと目に入り始めた。学園の制服を見ただけで安心感を得られるのはエクストリーム登校だけだ。池尻大橋駅の出入り口前で他チームと遭遇したものの、制限時間内の登校での加点を目指し、そのチームとは別れて足早で登校を続けた。汗ばみながら校門を通過し、ほどなくして教室に到着。すでに他の数チームがゴールしていたが、無事計画は達成できた。

 さて、こうして無事計画を遂行した僕らDチームだったが、他のチームはどんなエクストリームな朝を過ごしたのだろうか。そして、今回の対決の結果はいかに。
 対決の詳細は動画などを通じていずれ公開していくつもりだ。乞うご期待!

後編はこちら↓


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