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【早稲田祭宣伝】古き良きジャズの聖地 ~早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブ・早稲田祭ライブ~

 秋らしい気候になってきましたねー。早慶戦、早稲田祭とビッグイベントが続き、涼しい気温とは反対にキャンパス内は熱気に包まれており、まさにお祭りムードです。

 さて、当記事では筆者が所属する「早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブ」(通称ニューオリ)の早稲田祭ライブの宣伝をしたいと思います!

 ニューオリは11月4日(土)11:30から15号館203教室にて、ライブをさせていただきます。普段からバンドに分かれて活動をしているため、早稲田祭では各バンドが20分ずつ順番に演奏します。

 筆者が所属する「ペンネ」というバンドはトップバッターでの出演になるので、是非、11:30からお越しください!!
 

1  早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブとは


 ジャズは19世紀末から20世紀初頭にかけて、ルイジアナ州の州都ニューオーリンズで成立しました。当サークルはジャズの中でも最も歴史の古いニューオーリンズジャズを研究し、演奏する早稲田大学公認サークルです。

2 ニューオルリンズジャズの特徴


 ジャズと聞くと、たいていの方はバーで流れているようなお洒落な音楽を思い浮かべるでしょう。ですが、ニューオルリンズジャズ(ニューオーリンズジャズ)は違います。トランペット、トロンボーン、クラリネットといった管楽器が一緒に演奏するとても賑やかな音楽です。きっと初めて聴く方は「こんなジャズもあるのか」と驚くことでしょう。

 ジャンルとしてはあまり有名ではありませんが、実は誰もが知っているようなあの曲もニューオルリンズジャズの曲だったりします。

・When The Saints Go Marching In(聖者の行進)
Streetview Dixieclub - Oh When The Saints Go Marching In

3 曲紹介


 ここでは筆者が所属するC年バンド(サークルに入って1年目の学生だけで組むバンド)、「ペンネ」が早稲田祭で披露する曲目を紹介します!

①Second Line


 行進曲のような愉快な曲調ですが、実は葬式がルーツとなっています。

 ニューオーリンズにはジャズ葬と呼ばれる風習があります。葬儀場から埋葬地まで遺体を護送する際には、ゆったりとした讃美歌を演奏しながら歩きます。しかしその帰り道では、ブラスバンドが明るいジャズを演奏し賑やかに練り歩き、亡くなった人を賑やかに天国へと送り出すのです。

 これも苦しい生活を強いられた黒人達によって育まれたニューオーリンズ独特の文化です。彼らにとって死は悲しいものではなく、「解放」だったのかもしれません。

 Second Lineとはこのブラスバンドの演奏に惹きつけられて後に着いていく市民たちの集団を指しています。

 明るい曲調の裏に込められた、死者を祝福するニューオーリンズの独特な死生観を感じ取っていただけたら嬉しいです!

The Second Line  (アレンジは異なります)

②Eh, La Bas


 フランス語で「エラバ」と読みます。「あっち」というくらいの意味で、特に深い意味はありません。

 なぜ急にフランス語なのか気になりますよね。実はニューオーリンズは元々フランスの植民地であったため、様々なところでフランスの影響が見てとれます。「ニューオーリンズ」という地名も、オルレアンというフランスの地名に由来します。

 まさにニューオルリンズジャズといったような非常に楽しい曲です。この曲では、バンジョーというニューオリ特有の楽器が登場します。(下の画像のギターのような楽器です)

https://www.britannica.com/art/Dixielandより引用

 歌のパートになると、メインボーカルの「エラバ!」という掛け声に続いてメンバーが「エラバ」とレスポンスします。是非見に来ていただいた方も一緒に盛り上がりましょう!

New Orleans JB of Cologne plays "Eh La Bas"  (アレンジは異なります)

③On The Sunny Side Of The Street(明るい表通りで)


 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で一躍有名になった曲で、知っている人も多いのではないでしょうか。

 この曲が生まれたのは世界恐慌真っ只中の1930年。当然だと思っていた生活が一夜にして奪われ、多くの人々が日陰での暮らしを強いられました。そんな時代の中でも心だけは「明るい表通り」へ出ようと人々を勇気づける歌詞は胸に刺さるものがあります。

Grab your coat and get your hat
Leave your worries on the doorstep
Life can be so sweet
On the sunny side of the street

If I never had a cent
I'd be rich as Rockefeller
Gold dust at my feet
On the sunny side of the street

On The Sunny Side Of The Street / Dorothy Fields, Jimmy Mchugh


 Second Lineとは打って変わってこの曲は生きることへの希望を歌っています。ただ死を待つだけではない、ニューオーリンズの人々の生命力を物語る曲です。

 ドラマではルイ・アームストロングの演奏が流れていましたが、今回は少し変わったアレンジでお届けします。ラストにかけてのメロディーは聴く人の心に強く残り、明るい人生に向かって背中を押してくれるはずです。

Pickpocket Swingers - On the Sunny Side of the Street (LIVE Session) (アレンジは異なります)

4 終わりに


 と、カッコいいことをたくさん書きましたが、当バンドはメンバー全員がジャズを始めて半年ほどの見習いバンドです。暖かい目で演奏を楽しんでいただけたら幸いです!

 最後に、早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブ、「ペンネ」の演奏は

11月4日(土)11:30〜11:50  @15号館203教室

です。

 お時間のある方は是非お越しください!! 

(文/たんご)

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