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著者インタビュー『根拠が示せる!上司も納得!公務員のかんたんデータ活用術』(秦野市 志村 高史氏)


7月16日に『根拠が示せる!上司も納得!公務員のかんたんデータ活用術』が発売されました。


実は、データ活用こそ公務員にとって必須のスキル。

「図書館の利用者を増やすために、本を増やそう」

「にぎわいを生むために空家をリノベーションしよう」

「隣自治体がやっている事業をうちでも取り入れよう」


・・・ちょっと待ってください!その提案に皆がうなずく「根拠」はありますか?

本書は、相手の納得を引き出す根拠をつくる最強のツール、「データ活用」の方法をわかりやすく紹介しています。

発売を記念して、著者の志村高史氏に、執筆されたきっかけや本書の内容についてインタビューしました!


▼ 『根拠が示せる!上司も納得!公務員のかんたんデータ活用術』

(志村 高史 著、定価=税込2,200円、A5判・168ページ、2021年7月刊)

https://amzn.to/36hmKE8


▼ 本書の目次

CHAPTER1
地方公務員が持つべきデータ活用の心構え

CHAPTER2
行政関係の数字の読み方・使い方

CHAPTER3
現状を把握するためのデータ活用

CHAPTER4
政策立案のためのデータ活用

CHAPTER5
検証・改善のためのデータ活用

CHAPTER6
データ収集のツボ

CHAPTER7
データを基にした資料作成・伝え方


本書が誕生したきっかけ


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―公務員向けのデータ活用の本は今まであまりないかと思います。志村さんがデータ分析や活用に注力されたきっかけを教えてください!

(志村氏)若いころから仕事の内容について、常に「なぜだろう」「どうしてだろう」と考える性格でした。

その結果、内容を変えたいときには証拠が必要だと気づき、データを活用するようになりました。

―確かに、自分でも相手でも変えた内容について納得させるには、根拠となるものが必要ですよね。

ただ、データ分析や活用は「なんだか難しそう」というイメージがあります。

これからやってみようというひとは、どのようなことから始めたらよいでしょうか?

(志村氏)まずは、平均値や推移を表すような簡単なデータ活用を今までより多く用いて、データ活用の癖をつけることが大事です。そして、データ活用を怖がらないことです。

―なるほど。平均値や推移なら小学校で習いました!まずは必要以上にネガティブなイメージを持たないことが大切なのですね。


実際どうやって活用するの?


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―CHAPTER2の「行政関係の数字の読み方・使い方」では、様々な分析方法が紹介されています。実際に上司や同僚、住民に提案した例を教えてください!

(志村氏)相関分析や回帰分析は、庁内への説明によく使いました。例えば、図表16は 、実際に上司への説明にも使ったものです。


図表16○データ活用著者インタビュー


―確かに図(グラフ)で示されると、給水人口も年間有収水量もが一定割合で減り続けていることが一目でわかりますね。


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―CHAPTER3の「1,データ活用の第一歩は現状分析」では、「担当する仕事の現状を分析することにトライしよう」とあります。志村さんはどのような分析をされたのですか?

(志村氏)公共施設マネジメントを担当することになった時、最初に知りたいと思ったのは、秦野市のハコモノが多いのか少ないのかでした。

始まったばかりの分野で、どこにもデータがなかったので、自力で現状分析しました。

―参考にする資料も一からデータを探し分析する必要がありますね。大変な作業ですが、はじまったばかりの分野だとやりがいも大きいですね。


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―CHAPTER4の「5,できる理由もできない理由も生むデータ活用」では、施策に対してデータを分析した結果、「してはならない」という結論に達することもあると書かれています。そのようなことも多いのでしょうか。

(志村氏)本書で用いている図書館の分析事例(「図書館の蔵書数を増やしてもよいか」を検証する例)は、実際に自分で行ったものです。

その結果、「蔵書を増やすよりも、分館機能を充実させる、または配本サービスを実施するほうが有効」と提案しました。

―「蔵書を増やす」ことが有効だと思っていたことが、調べるうちに「分館機能を充実させる、配本サービスを実施する」ほうが有効になったのですね。

周りを納得させるには確かに根拠となるデータを示す必要がありますね。


相手によって工夫する「魅せテクニック」


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―CHAPTER7の「9,ひと手間を惜しまない「魅せテクニック」」では、本書に出てくる図表について見やすくするテクニックが紹介されています。

とても参考になります!見やすいデータを作るために、日常的に心がけていることはありますか?

(志村氏)見る人にとって、どのように表したら伝わりやすいのかを常に考えています。それぞれの相手の立場や知識、経験の量なども考えて手間を加えています。

―「納得できるデータ」は相手の立場や経験値によっても変わってくるのですね。同じ結果を示すデータでも工夫が必要なのですね。


読者へのメッセージ


―最後に読者の方にメッセージをお願いします!

(志村氏)私の分析の知識は、すべて実務の中で独学により身につけました。だからこそ、本書には統計の専門家でなくても実務にすぐに役立てることができる知識が満載なので、大いに活用してください。

―志村さん、ありがとうございました!


著者プロフィール


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志村 高史(しむら・たかし)

秦野市上下水道局参事(兼)経営総務課長。東京水産大学(現・東京海洋大学)水産学部卒業後、1987年から秦野市職員。教育委員会や財産管理課で、公有財産の維持管理や賃貸・売り払い等を担当。

2007年に全国初となる庁舎敷地への独立したコンビニエンスストアの誘致を担当した後、2008年から18年まで公共施設マネジメントに携わり、多くの公有財産の有効活用に取組む。

2019年4月から現職。講師派遣・視察受入等による講演回数は600回を超える。


著書


▼ 『自治体の公共施設マネジメント担当になったら読む本 』

(定価=税込2,750円、A5判・212ページ、2020年4月刊、学陽書房)

https://amzn.to/3jHZreN


▼  新刊!『根拠が示せる!上司も納得!公務員のかんたんデータ活用術』

(定価=税込2,200円、A5判・168ページ、2021年7月刊、学陽書房)

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