2022年新人ブログ④新人編集者のとある仕事
こんにちは!
入社3年目のTです。
私は今、編集部の企画課で仕事をしています。
編集者としては、駆け出し中の駆け出しです。
著者の先生にお仕事の依頼をする時に「編集をしている者です」と自己紹介をする時にもドキドキしてしまうくらい、駆け出しです。
今日は、そんな私がどんな仕事をしているのか、ご紹介します!
先日まで、私は先輩から引き継いだ企画の編集作業をしていました。
このように新人の頃は、先輩が立てた企画を、引き継ぎで担当させてもらう機会があります!
最終チェックは先輩がしてくれるので、先輩の編集技術をじっくり見て勉強しています♪
この日は何をしたかというと、カバーデザインについて、アレコレ試行錯誤をしました。
視覚的な形になる喜び
カバーデザインは、デザイナーさんがデザインしてくださるのですが、その依頼は企画担当者が行います。
デザイナーさんには「こういうテーマで、読者層はこういう方々なので、こういう雰囲気のデザインをイメージしています!」とお伝えします。
そんな拙い依頼を、デザイナーさんが形にしてくださると、とっても感動します!!
言葉で依頼したものが、視覚的な形になって出来上がってくるのを見ると「こんなに感動するものなんだな」と初めて知りました。
デザイナーさんが、素敵なカバーのデザイン案を送ってくださった日には、嬉しくてその日中ニヤニヤしながら仕事をしています…!
さて、この日はそんなカバーデザインの「タイトル」について検討しました。
タイトルは、カバーデザインの中で、一番目立つ必要があります。
どんなテーマの本なのか、読者の方にタイトルだけで一目で伝わるもので、かつ書店さんでも目立つことが求められます。
また、内容をイメージさせたり、デザイン全体の空気感を左右する重要なパーツです。
しかし、そんなタイトルが「なんとなく目立たない気がする?!」というのが、今回の課題でした。
たった一文字が持つ効果
タイトルをもっと目立たせるにはどうしたら良いのか、、、
書体?
配置?
大きさ?
パソコンの画面上で編集をしたり、実際に紙を切ったり貼ったりしながら、ああでもないこうでもないと考えていきます。
書体というのは、皆さまご存知の「ゴシック体」「明朝体」といった文字の形のことですが、今回の場合は書体を変えてもしっくり来ません。
どうしたら良いのでしょう?
困っていると、上司が
「長体をかけると良いんじゃない?」
と提案してくれました!
長体!なるほど!
長体とは、簡単に言うと、文字を縦長に変形させることです。
長体をかけることで、タイトルに強さが出て、インパクトを出すことができました。
結果的に、書体は変えずに、長体をかけることで、タイトルが目立つようになったのです!!
今回の経験を通して、タイトルの一文字一文字が持つ、力の大きさを実感しました。
正解が見えにくい仕事でもありますが、だからこそ、色々な角度から考えていく楽しさも感じています。
今回のように、悩んだり困ったりしたら、上司や先輩が編集者としての知恵を貸してくれます!!
自分の企画かのように、一緒に考えてくれるので、その思考を間近で見られる貴重なチャンスでもあります。
こんな風に周りの人の助けを借りながら、たくさん試行錯誤して編集した本も、無事に書店に並ぶことになり、嬉しい気持ちでいっぱいです!
さて、今回の新人ブログは、新人編集者のとある仕事についてでした⭐︎
日々どんなことをしているのか、具体的なイメージがお届けできていたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!