完全保存版:2021年、映像DXで起きる三大変化
自粛期間真っ只中の2020年4月のことだ。予定していた案件がどんどんキャンセルになる中で、ワンメディアの…いや動画業界全体の先行きが不安になった僕はこんなツイートをした。
マニアックな内容にも関わらず、多くの人が反応してくれたのは世の中を覆う漠然とした不安が強かったからだろう。
あれからおよそ8ヶ月の時が経ち、読み違えていた部分はアップデートし、被っていた部分は収斂させ、改めて決定版としてまとめたのが本稿である。
※ちなみに2020年12月31日に書き始めて、2021年1月1日に書き終えた
今回、動画業界に限定した話ではなく「2021年、映像DXで起きる三大改革」として、より大きなスコープで考え直している。
日本のYouTube月間利用者数は、2020年9月時点で6,500万人を超えている。既にマスメディアだと言って差し支えない。
テレビを主体に活動していたタレントも、今年はYouTubeチャンネルを開設した人が多く目立った。もはや映像業界・動画業界と分離して考えることよりも、映像メディアやコンテンツそのものがデジタルトランスフォーメーションする一連の流れで捉えることが重要なのだ。
1/2になったら、お年玉代わりに本文を有料にするかもしれないので早めに読んでほしい。そして気に入ったら是非 "スキ" を押してほしいし、Twitterで拡散してくれると嬉しい。君が心の中で「最高だった!」と思ってくれても、このデジタル時代は行動で示さないと伝わらない。よろしく頼むぜ!
変化1. スマホ画面→テレビ画面
これまで散々 "Smartphone・Speed・Silent、3つのSが大事" と繰り返してきたのに今更テレビ画面?と思う人も多いと思う。リモートワークやステイホームといった新生活習慣が浸透することで、テレビ画面は飛躍的に重要になった。2020年5月にGoogleから発表されたデータによると、YouTubeのテレビ画面経由での視聴時間が前年比で80%も増加している。
これはもちろん移動が制限される中で起きた新しい流れだと言っていい。
Googleが広告関係者向けに開催しているイベント「YouTube BrandCast 2020」で発表された内容によると、6月時点で日本国内のテレビ画面を通じたYouTube視聴は前年比2倍以上の1,500万人以上に達していたとのこと。
これはNetflixの急激な成長と共に、Android TVやChromecast、Fire TV Stickといったスマートテレビが一般家庭に浸透しつつあることも大きく影響している。
従来のテレビ画面とは異なる小さいスクリーンを持つスマートフォンの爆発的な普及と共に「動画」という新しいコンテンツのフォーマットが重要になってきたのがこの数年のトレンドだった。
もはや動画は小さい画面の為のものだけではなく、大きなテレビ画面でも視聴されるものになっていくのだろう。
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