YOUは何しに学習センターへ #21 近藤亜紀
はじめまして、こんにちは。
慧ちゃんからバトンを繋ぎました、インターン3人目の近藤亜紀です。
私、インターンの中で唯一の自転車通勤なのですが、厳ついスポーツ用のサングラスと黄色いチャリで快走しています。
すぐに見つけられると思います(笑)いつでも声かけてください!
(1)わたしのこと
2002年に東京で生まれ、12歳の時に家族で秋田に移住。
そして大学進学で再び東京に帰ってきました。
今は、大学を休学して海士町へ。
苦手なものは、チンジャオロースと鳥。特技は耳を動かせること(誰でもできるのかと思ってたら違った!)。好きなものは、レモンと本と駅伝観戦。
というところです。
(2)インパクトその1
大学では教育学を専攻していて、学校教育制度や比較教育、国際協力などについて学んでいます。先生になるための学科ではないです。私は高校生の時から環境問題に関心があって、大学に入ったら SDGsや国際協力のことを深く知りたいと思っていました。そんな思いで、大学1年の時に「SDGsのその先を想い描く」というテーマのもと、バリ島にてスタディツアーに参加しました。途上国と言われるところで、経済>環境の社会の現状や、そこで活躍する子どもたち、たくさんの大人に出会いました。さらに、グリーンスクールという、大自然の循環の中にある世界一サステナブルな学校を訪問し、楽しいから学ぼうという子どもの主体性や、探究心に溢れ生き生きとした姿に心を射止められました。
そんなわけで、環境問題を考えるために参加したスタディツアーで、環境×教育の視点がめちゃくちゃ面白いということに気がついたのです。
そして、ESD(持続可能な開発のための教育)と出会いました。
(3)インパクトその2
みなさんには、いつも持ち歩くような宝物ってありますか?
私には、年間330日くらい持ち歩いているバイブルがあります。その本の著者・住田昌治先生に、座右の銘もいただきました。
「いつも笑顔で機嫌よく」。
私の人生を変えた本、『カラフルな学校づくり』です。
ESDとの出会いを皮切りに、「日本の教育が果たして子どもたちにとって幸せなものなのか」という問いにぶち当たりました。学校は、彼らにとって家庭の次に長く過ごす場所です。だから学校は、子どもたちが将来に対して希望をもち、 学びを通してわくわくできる(=持続可能な)場所であるべきだと私は思います。『カラフルな学校づくり』は、横浜市の公立小学校で校長を務めていた住田昌治先生が、いかにして持続可能な学校へと変革するのかを自身の経験とともに、どんな読者にもわかりやすく書かれています。
私は直観型というか、すぐに影響されやすい人間なので(よく言えば行動力があるのかも)、この本を読んでいる途中で、「学校」や「教育」に対しての思いが熱くなり体が勝手に動いて、教師になろうと決断しました。これまで教師なんて、私の中で絶対に目指すことのない職業だったはずなのに、「わくわくする学校をつくりたい」一心で、教職課程の履修手続きに走っていました。
私は学校という場所が大好きでした。
決して、嫌なことが一つもなかったわけではありませんが、私にとっては、休日になれば早く月曜日にならないかな、と考えるくらいには楽しい学校生活を送っていました。また、大学では自身の興味関心の学びを深めることの楽しさを知り、それを子どもたちにも伝えられる人になりたいと思うようになりました。
しかしながら、学校には負の面がはびこっているのが現状で、子どもたちや先生、保護者には様々な厳しい課題がのしかかっています。教育のシステムを変えることは簡単ではありませんが、学校現場の先生が、そこにいるからこそ変えられることはたくさんあるのではないでしょうか。私はそれを信じて、未来を生きる子どもたちと共に、学ぶ楽しさや喜びをつくるために教師を目指しています。
(4)インパクトその3
ESDと一口に言っても、学校現場に入って何をすればいいのかわからないし、これだ!と決めて何かを唐突に推し進めるのもなんか違うなと思います。『カラフルな学校づくり』を引用すれば、「『もみじアプローチ』、気づいたらESDを実践していた、もしくは何が何だかわからないけれどやりがいのある仕事に没頭していたら、世間はそれをESDと呼んでいた」というのが持続可能で、先生も生徒も元気な学校に繋がるのだそうです。
大学2年で長崎県壱岐市の離島にある小学校を訪問しました。環境教育の一環で、地域の海洋ゴミを拾ってそのゴミが自分たちのもとに来るまでの流れを想像し、物語を作り、ひいては地球規模課題を考えるという学びを展開していました。複式学級のそこでは、生徒同士が主体的に学び合い、地域の大人もクラスに関わりながら、楽しく学ぶ様子が見られました。まさにESD。
私はこのような経験から、持続可能な学校において、学校(教育)が地域を作る社会が良い教育の理想だと考えています。学校に関わる子どもたち、先生、保護者、地域の人たちにとって学びの場が開かれ、わくわくできる社会を実現したい。
(5)ESDの拠点は離島にある
これは私の意見です。
本土にしか暮らした経験のない人にとって、離島って、特別感がありますよね。陸続きの僻地なら、通勤や出勤、買い物のために市街地へ行くことは当たり前だけど、離島は違う。その島の中で、ほとんどの生活が回っている。本土までは、船で数時間。経済も、環境も、人間も。
離島では、学校(教育)が地域を作る社会がすでに実現され(ようとし)ていて、より良い教育のための土壌が、今は見えなくとも必ずある。
だから私は、離島を拠点にして教育に関わりたいと思っています。
(6)YOUは何しに学習センターへ?
学校って、楽しいところなんだ。教育って、おもしろい。学ぶって、わくわくする。そんなことを、たくさんの子どもたちや学校に関わる大人、それらを作る地域の人に伝えたい。私は島前で教育と向き合い、「いつも笑顔で機嫌よく」なりたい自分と理想の教育というものを探し続けます。
1年間、どうぞよろしくお願いします!
次は、かつて松岡修造になりたかった!?情熱あふれる離島育ちの桃ちゃんに繋ぎます!