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【声明】京都大学の学生弾圧に抗議する
2024年9月26日、京都大学は大学当局への抗議活動に参加した5名の学生に対して懲戒処分(停学)を下しました。今回の行動は学生・教職員の福利厚生の拡充や、不当な扱いを受けている状況の打破を目指し、直接対話の内容として、10の要求項目とともに行われたものであり、300人を超える参加者の中から5名を「学生を扇動した」として処分を下すことは、恣意的かつ暴力的な弾圧であると言わざるを得ません。
このような学生処分は学生間の分断を煽るとともに、学生が自らの権利を主張することを委縮させるものです。狙い撃ちにした当該学生の進路や人生を人質にとって学生の声を封殺することは到底許されません。また、今回の処分は、対話を求めて打ち出された行動に対する、非常に暴力的な回答であり、看過することができないものです。
京都大学では近年、様々な理由での一方的な懲戒処分が繰り返されています。その処分は一部の人間しか関われない役員会において決定され、多くの教員や学生の声が反映されるものではありません。全国各地の大学で学内や社会、様々なものに対する問題意識から学生のうねりが起きています。そのような中、懲戒処分というものが行動する学生の壁として存在します。このような壁が、さしずめ東京大学における学費値上げのように、密室的に、一方的に作り出されているということは、大学全体をめぐる問題としてとらえなければなりません。
今回の処分をはじめとして、京都大学における処分攻撃に私たちは断固として抗議します。そして、不当な処分攻撃に対する闘争に連帯していくことを、ここに表明します。
全国学生行動連絡会中央本部(2024年10月29日)