【声明】茨城育樹祭ビラ弾圧に抗議する

 私たち全国学生行動連絡会は、9月11日に茨城県で2名を「大学でビラを配布するために侵入した」として逮捕した茨城県警に対して強く抗議する。私たちは日本の大学における極端な管理や表現規制を変えるべく活動してきた。大学はさまざまな人が行き交い、それぞれの意見を交換したり議論したりすることのできる公共空間でなければならない。しかし、近年の大学では、学生が学内に貼り紙を貼ることや、看板を設置することなどを強く規制するどころか、その内容が政治的であるというだけで学生を直接脅迫してくるような事例もあった。「本読みデモ」という公開の読書会を開催していただけで職員によって中止を迫られた学生もいた。かつての帝国時代の大学の反省に立って大学のあるべき姿を追求してきた人々の努力が忘れられ、現在の大学は戦前の国家による言論弾圧への反省を欠き、表現の自由や民主主義の基盤が破壊される空間となりつつある。

 今回の育樹祭ビラ弾圧は社会運動に対する弾圧であると同時に、こうした大学における規制強化の流れのうえにある。また、逮捕された当該2名は23日間も拘留された。このような逮捕は、社会運動に関わる者たちの生活や人間関係を破壊し、社会運動に参加しようとする者を委縮させることを目的として繰り返し行われてきた。私たちは大学における言論弾圧と、国家の暴力を不当に濫用することに対して強く抗議する。

全国学生行動連絡会中央本部(2024年10月29日)


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