見出し画像

仕事がめぐる、前にすすむ。YELL FOR立ち上げから半年の振り返りとこれから

コロナによる経済的影響を受ける方へ「仕事」を提供する取り組みとしてスタートしたYELL FOR。3月15日から新プロジェクトメンバーの募集を開始しました。

この記事では約半年間、何に取り組み、どんな成果が生まれたか。その足跡をたどります。

2020年8月からスタートしたYELL FOR

振り返れば、活動をスタートしたのは2020年8月。新型コロナウイルス感染症の影響により、経済的な影響を受ける方へ仕事を提供する取り組みとしてスタートしました。

店舗の時短営業や休業の影響を受け、対面接客を主なアルバイトにしている大学生は、多少なりとも影響を受けました。親御さんの雇用環境の悪化によって、学費や生活費のあてにしていた「仕送り」が減ってしまうということも。

「食事を減らして生活している」
「親の仕送りが減ってしまって困っている」
「何件も応募しているけど、アルバイトが見つからない」

という声が、少なからず寄せられるようになりました。

この声を受け、学生へ向けて農業繁忙期の収穫バイトやリモートワークも可能な調査データの入力、WEB記事制作などを提供する活動として「YELL FOR」をスタート。単発の活動を含めると、これまでに30名以上がプロジェクトに参加しています。

大学生の5人に2人が収入減少

わたしたちが実施した「学生生活実態調査」によると、

大学生の、
・44.9%が「収入が減少」と回答(2020年1月から2020年12月の比較)
・64%が「孤独感や孤⽴感がある」と回答
・82%が「困っている」と回答

という結果に。学生の主なバイト先である飲食業は、コロナ感染対策による時短営業や新規求人の減少により、バイト代を生活費・学費に当てている学生は直に影響を受けました。

※1:飲食店や宿泊業の新規求人は、2020年7−9月期は前年同期比3割減/ハローワークより
※2:調査概要
期間:2021年1月27日〜2021年2月5日
対象:鳥取県内の大学に在学する大学生 89名
方法:インターネットによるアンケート

一方で、足元のアルバイトも徐々に復活し始めています。また、

「コロナで需要は無くなったんじゃない。変わっただけ」

という事実もあります。

「食べる」ニーズが消失したのではなく、食べ方が変化したことを象徴するようにテイクアウト需要が増加。

雇用する企業側を見てみると、

「WEBやSNSの運用にもっと力を入れていきたい」
「お客様への提案のため、新たに動画をつくりたい」
「商品・サービスの営業資料を新たにつくりたい」

など、「行いたい取り組み」がある一方で、

「人手が足りず、やりたいことに注力できない」
「できる社員に仕事が集中する状況をなんとかしたい」

という状況があり、これまでの仕組みでは「アルバイト」にならないまでも、「自社だけ」で行うには効率が悪いような状況も見えてきました。

通常、社内の業務が増えてくれば、それに伴い新しいスタッフを雇用しますが、「新しくスタッフを雇うほどの業務量ではない」、「教える負担があるため二の足を踏んでいる」ということも。

そこで、「新しくスタッフを雇うほどでもない...育成・雇用のコストと時間がかけられない」という仕事のニーズを、YELL FORで応えていけないかと考えました。

例えば、わたしたちがある会社の「WEB・SNS運用」を代わりに行うことで、その仕事を担当していた社員さんは、他の注力すべき仕事に時間を割くことができるようになります。

仕事を行う学生などの若者は、仕事を通じて収入を得て、仕事を通じて多くのことを学びます。

仕事を依頼する企業は、依頼を通じて本業に集中できる時間をつくり、より創造的な職場へ。

そうやって企業も若者も、お互いが肩を組みながら、前へすすむ。成長できる。そんな関係を、YELL FORでは築いていきたいと考えています。

画像1

今、鳥取県内の企業さんからは、WEBメディアの運営、動画制作、営業資料制作、データ入力などの仕事を受けて実施しています。

仕事の依頼を通じて「社内の仕事のめぐりをよくしたい」と考える企業さんを募集しています。詳しくはこちらから!お問い合わせもお待ちしています。

1200時間の活動機会を提供

YELL FORでは、短期バイトを含めると、総勢では30人以上がプロジェクトに参加しました。また、1ヶ月以上の長期に渡り活動をしているメンバーは15名います。

2020年8月の活動から助成団体、地域企業、自治体の協力のもと、約130万円をアルバイト代として提供することができました。お力添えくださった関係各所のみなさまにお礼を申し上げます。

・合計時間:約1,200時間
・バイト代として提供した資金:約130万円
(期間:2020年8月〜2021年3月15日)※YELL FOR AGRIを除く

ただこの取り組みは、目の前のお金の提供だけではない価値が生まれているんじゃないか。そんな兆しを、この6ヶ月の歩みで感じています。

「関わった仕事が評価され、自信になっている」
「自分にできる役割が見つかって、前に踏み出せている」

お金も役に立ちます。でもそれ以上に、長い人生の中で自分を助けてくれる「前に進む力」が身につく機会になっているんじゃないか。そう感じることはとても嬉しく、プロジェクトの可能性を感じる瞬間でもありました。

3ヶ月〜6ヶ月間、このプロジェクトに関わった3名のメンバーの等身大の声を聞きました。記事としてまとめていますので、よろしければこちらもぜひ読んでみてください。

プロジェクトメンバーを募集しています

2021年4月からは、まだまだ「働きづらい」状況が続いていることを受け、「キャッシュフォーワーク2020」の支援を受けて活動を加速させることが決まりました。

目の前の生活に必要な資金の支援と、6ヶ月以降を自らの力で前へ進むための実務スキル、ライフスキルの獲得をサポートしていきます。

「バイトやパートが見つからない」「シフトが減った。仕送りが減った」など、何かしらの経済的影響を受けている方を主な対象に募集説明会を開催しています。詳しくは、こちらのサイトをご覧ください!

「仕事の依頼」を通じた応援をくださる企業さまも!

また、「仕事の依頼を通じたサポート」をしていただける企業さまも募集しています。

「できる人ばかりに仕事が集中している」、「採用するまでではないけど、広報や事務ができるスタッフがほしい」、「経営者としての仕事に集中したいけど、時間が捻出できない...」という課題を感じていらっしゃる方、社内の仕事のめぐりをよくすることで、本業に集中できる環境をつくりませんか?

詳しくはこちらのサイトから。お気軽にお問い合わせください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?