bankupスタッフインタビュー 【藤吉航介さん Vol.2】
●社会系の活動や仕事に興味を持ったきっかけ
「何々の問題を解決するためにやりたい!」という明確なものがあったわけではなかったです。自分が頑張ることができる、その理由を探したいなと思っていました。
民間企業から幼児保育などの事業をやっているNPOへ転職したのですが、その環境が心地良かったんです。
企業と同じようにビジョンや目標があるんですが、そこにかける想いや覚悟が違うなと思いました。会社のビジョンやミッションを自分事として働いている方が多かったので、良い刺激にもなりました。
ー具体的にどのような内容のお仕事をされていましたか?
東京の湾岸エリアで、子育てを起点にしたコミュニティをつくるということをやっていました。マンション併設の児童館のような場所を運営していて、屋内公園を通じた遊び場づくりと、アート・ダンス・習字・ヨガなどを地域住民が先生になり特技を活かして貢献する学び場をつくっていました。
●自分にとって、地域づくり、コミュニティづくりってなんですか?
その場における、自分の役割を見つけていくことなのかなと思っています。
例えば、住んでいる場所で言うと、行動範囲が「自宅、スーパー、駅、以上!」となりがちで、それが心地良い人もいるけれど、子育てや介護をしていたりしていると、地域の関わりがないとしんどくなることもあるなと思うんですよね。
例えば、地域の病院の情報って、なかなかネットで信頼を得られるものがなかったりしますが、地域の方とのおしゃべりの中で参考になる情報が得られたりもしますよね。
何かのプログラムに参加する、すると次は自分に企画をする役がまわってくる。地域全体で動き出すための機会や役割を増やし、活動の総量が増えていく、その積み重ねが、地域づくりに繋がるのかもしれません。
●大きなことじゃなくても、人づくりが地域づくりに繋がる
自分は「地域づくりというフィールドで活動している」という実感はあまりないです。そこまでの大きな括りでは考えていないかなって。
どうしたら関わっている人たちが自分達を介することでより良くなっていくか、人としての成長や豊かさに繋がっていくのか、「人づくりやチームづくり」に関わっているという認識はあります。その活動を積み重ねた先に地域づくりがあるんじゃないかなと思っています。