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熊本現地ボランティア

皆様こんにちは!三田学生COの内田です☃️☃️☃️
私が綴るブログはおそらく今回が最後となります。
3回に渡ってブログを書かせていただきましたがとても良い経験になりました!ありがとうございます😊
今回は、私が2018年の2月23日〜2月27日に参加した熊本地震現地ボランティアについて、当時書いた感想を基にお伝えしたいと考えています。


熊本地震現地ボランティアとは、関学が地震発生直後から行なっている熊本県への災害ボランティアのことです。以下、2年前の内容になりますので、ご了承ください。
熊本地震から2年が経過しました。皆さん、一度熊本県の現状を想像してみてください。みなさんは熊本の現状はどのようであると考えますか。復興が進んでいる。まだ復興が全然進んでいない。地域によって復興の度合いに差がある。など皆さんイメージは様々であると思います。では、ボランティアの必要性についてはどうでしょうか。まだ現地での泊まり込みのボランティアが必要である。復興が進んできているので現地にボランティアへ行く人数は以前より少なくて良い。復興がだいぶ進んでいるため、現地に行かずにボランティアをするのが良い。ボランティアはもう必要ない。などこれもまた意見は様々だと思います。
私は、今回熊本地震現地ボランティアに参加するにあたって、多くの方に「震災から2年も経過したのにまだ行く必要はあるのか?」「行って何をするのか?」「現地にわざわざ行く必要はないのでは?」など沢山の質問を受けました。では、実際に現地へ行ってみて、震災から2年が経過した今でも現地でのボランティアは必要であるか。私の答えは「YES」です。
現在でも、熊本県内だけで約4万人の方が仮設住宅や公営住宅で生活しています。私は、実際に2つの仮設住宅を訪問しました。一見すると、その生活は落ち着いていて、住み慣れた家の雰囲気さえ出ている家庭もありました。しかしながら、色々な方が住んでいる仮設住宅では、もちろんトラブルも発生します。幾多もの家庭が壁一枚で隣同士に並んでいる様子は、とてもプライバシーを感じられるものではありませんでした。また、コミュニティーがない方は孤立してしまいがちです。仮設住宅で生活している大人が全員子どもが好きとは限りません。子どもは遊ぶ場所も遊び方も制限されています。さらに最大の問題は、仮設住宅はあくまでも仮設だということです。仮設、つまりいつかは取り壊されて無くなるのです。たとえ2年間住んでいても、生活が落ち着いてきても、そこはこれからずっと生活できる場所ではないのです。退去予定は今年の3月でした。しかし、仮設住宅は延長されることが決定しています。ただし、延長には手続きが必要であるため、高齢者の方や障がいを抱えた方にはサポートが必要です。居住者は、仮設住宅はあくまでも仮設であるという現実と向き合わなくてはなりません。
熊本地震から2年が経過しましたが、未だに熊本県の方だけでは解決できないことが沢山あります。例えば、仮設住宅のコミュニティーです。私たちは今回仮設住宅を訪問して、様々な企画を行いました。その企画はあくまでも、コミュニティーを形成するツールです。1つの場所に集まり、茶話会や手芸等を行うことで、新たな人間関係を築き、孤立することを防ぎます。また、道路建設などもそうです。私たちは、阿蘇大橋を訪れました。阿蘇大橋は、山が崩れたことにより、一般道と繋がっていた橋が丸々落下しました。どこにでもあるような普通の一般道が、標識とわずかなガードレールのみ残して、その先が消えてしまっている様子にはゾッとしました。阿蘇大橋やその周辺では多くの方が亡くなりました。未だに阿蘇大橋周辺は震災当時の様子が多くみられます。電車や車が通れる道はできていません。そのすぐ隣にある、沢山の方が亡くなった東海大学農学部では学生が学校まで通う交通手段が殆どありません。これらの建設は、1年や2年で終わるものではありません。先が見えないほど時間かがかかるものです。
こうした、コミュニティーの形成や道路建設には、多くの方の支援がまだ必要です。復興のお手伝いをするボランティアがまだ必要です。熊本地震発生から3ヶ月で、ボランティアの数は一気に減ったそうです。確かに、その時その時で、ニーズは変化するでしょう。最初は避難所等での緊急物資の支援や瓦礫の撤去だったニーズが、仮設住宅等に人々が移ったことで見えにくくなりました。取り壊しや家の再建が進んだことで町の景色は地震前に戻ったかのような場所もあります。しかし、ニーズは変化します。ボランティアに訪れたとして、支援を求める人が僅かしかいなかったら、そのボランティアはもう必要ないのですか。私はそうではないと学びました。その、僅かであっても、震災から2年経った今でも本当に支援を必要としている人がいたのです。ボランティアは自己満足でもいいと引率の先生が言ってくださいました。なぜなら、相手が満足できることを考えてでないと、自分が満足できないからです。
あなたに今できることは何でしょうか。地震から時間が経てば経つほど、皆さんの頭の中から地震の記憶が薄れてしまいます。しかし、未だに支援を必要としている人が多くいることを忘れないでください。きっと、あなたを必要としている人が現地にはいるはずです。

最後までお読みいただきありがとうございます。
熊本地震現地ボランティアの詳細は、ヒューマンサービス支援室までお願いします。
‭http://www.kwansei.ac.jp/c_volunteer/‬‬


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