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中国人姉妹、殺害事件。「岩嵜竜也」被告に、無期懲役。 7分間にも及ぶ、裁判官からの説諭の全容。

主文→認定事実→量刑理由 を述べた後に、


裁判官- 

 今回も、裁判員の皆さんにもこの事件を担当して頂きました。あなたは、前の一審から、犯人ではないと主張していましたので、心に止まるかは分からないが、裁判官・裁判員のメッセージを述べます。

 このメッセージは事実関係に基づいたものです。


 結論は、大変重いものとなりました。これから、この判決が確定すると、あなたの人生は辛いものとなるでしょう。我々は、話し合いを尽くして、あなたのした事の重大さの報いとして、無期懲役が相当としました。


 これは、決してあなたに刑罰を与えるだけではありません。この事件であなたがした事を一生かけて見つめて頂きたい、償いをして頂きたいと思います。


お二人の命はどの様にしても、戻る事はありません。

ただ、もしあなたにこれからでも出来る事をがあるならばして頂きたいと思っています。


 お二人の命、人生を奪った事の意味を心にしっかりと考えて頂きたい。


 その上で、もし出来るであれば、この事件について、伝える事の出来る真実があるのではないか。

お二人に、心より何か伝える事があるのではないか。

あなたのご家族に、何か伝える事があるのではないか。


一生を掛けても、途方もなく重いものです。

動揺もあり、また犯人でないという思いも抱いているのではないか、分かりません。

あなたが考え、そしてそれが、御遺族、御家族に意味のあるものであって欲しいと願っています。

長い年月を掛けてもらいたいと、思う次第です。


 今の心境は、大変複雑で、裁判員全員のメッセージがどこまで届いているか分かりません。

 出来る事をして、この事件で生じた色々な事を、あなたなりに出来る事を尽くして頂きたいと思います。


裁判官- よろしいですか?

被告人- 分かりました。(中くらいの声で、ハッキリと)


裁判官- 長い年月が経っているものの、この判決に不服がある場合には控訴する事が出来ます。明日から数えて、14日以内に東京高等裁判所宛の控訴申立書を、この裁判所に提出して下さい。

 色々制約がある中で、尽くして頂いた弁護人と相談した上で、判断をして下さい。


(被告人は、終始裁判官を見つめ。裁判官は、被告人を見つめながら、丁寧にゆっくりと述べた。)

<15:34 閉廷>

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