あの有名裁判官も被害者だった…。世界犯罪史上初の一般市民への化学兵器使用殺人事件に迫る。
今年の3月20日で、「地下鉄サリン事件」から28年が経った。
この東京で発生した、他に類を見ない大事件が注目され、世界犯罪史上初の化学兵器を使用した一般市民への無差別殺人事件が風化しつつある。
―――それは、今日で発生から29年目の『松本サリン事件』だ。
『松本サリン事件』は、『地下鉄サリン事件』の前年である1996年6月27日午後10時30分頃~40分頃にかけて、『オウム真理教』によって長野県松本市内の住宅地で神経ガス『サリン』が散布され、死者8名(公判当時は7名。2