学生傍聴人

大学3年生 傍聴歴:6年 傍聴数は900件超えました。 自身の気づきを投稿させて頂きます。子供の戯言だと思って、読んで頂けますと幸いです。 Twitter : @Gakuse_Bocho

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最近の記事

<独自> オウム麻原 執行前の生活を記した公文書、訴訟記録閲覧で明らかに

 法務省は、確定死刑囚の拘置所での生活状況を「極秘」としている。  しかし、「極秘情報」を記した「公文書」の存在が、今回の閲覧請求で明らかになった。 ーーー今から5年前の2018年7月6日、オウム真理教教祖「麻原彰晃こと松本智津夫」に対して死刑執行がされた。 この執行について、遺族は執行当時「心神喪失状態」であったと主張し、国に100万円の損害賠償などを求めて、2021年12月28日付で東京地裁に提訴した。  この訴訟を巡っては、今年7月に訴訟記録に国が「詐病の可能性」

    • <袴田事件、有罪立証へ>『検察の理念』は忘却されたのか? ー有罪立証撤回をー

      「検察の理念」はご存知だろうか。 今年3月上旬、袴田事件の再審開始か否かが注目されていた最中、学友からこんなパンフレットを見せられた。 その学友は、関東圏のとある検察庁の説明会に出席していて、そこで配布された資料とのこと。 パンフレットには、概要、刑事事件の手続きや職員のコメントなどの一般的な就活用の資料のようで、最後のページに全てを締めくくるかのように「検察の理念」が記されている。 これを読んで、学友も筆者も検察の現実とのあまりの乖離に失笑してしまった。 ▷検察庁H

      • <傍聴記録>小田急線刺傷事件 対馬悠介被告人の被告人質問 全記録(その1)

        東京地裁 -刑事事件- (審理公判) 2023年6月29日(木曜)10:00~15:55 710号法廷 罪名:殺人未遂、窃盗、窃盗未遂、器物損壊、銃刀法違反 被告人:対馬悠介(勾留中) ―――10:01 被告人入廷 黒の長袖シャツに、黒色のズボン、白いマスクをしていた。好青年という印象で、法廷での受け答えはしっかりとした声で、週刊誌や当時の報道などで想像していた人物像とは全く落ち着いていて非常に驚いた。 ―――10:03 開廷 ▷本日は弁護側からの被告人質問のみで終

        • あの有名裁判官も被害者だった…。世界犯罪史上初の一般市民への化学兵器使用殺人事件に迫る。

          今年の3月20日で、「地下鉄サリン事件」から28年が経った。 この東京で発生した、他に類を見ない大事件が注目され、世界犯罪史上初の化学兵器を使用した一般市民への無差別殺人事件が風化しつつある。 ―――それは、今日で発生から29年目の『松本サリン事件』だ。 『松本サリン事件』は、『地下鉄サリン事件』の前年である1996年6月27日午後10時30分頃~40分頃にかけて、『オウム真理教』によって長野県松本市内の住宅地で神経ガス『サリン』が散布され、死者8名(公判当時は7名。2

        • <独自> オウム麻原 執行前の生活を記した公文書、訴訟記録閲覧で明らかに

        • <袴田事件、有罪立証へ>『検察の理念』は忘却されたのか? ー有罪立証撤回をー

        • <傍聴記録>小田急線刺傷事件 対馬悠介被告人の被告人質問 全記録(その1)

        • あの有名裁判官も被害者だった…。世界犯罪史上初の一般市民への化学兵器使用殺人事件に迫る。

          元AV女優 「天宮かのん」 異例の”不出頭”、その理由とは。

          東京地裁 -刑事事件- (判決公判) 2023年5月9日(火曜)14:30~15:00 429号法廷 罪名:大麻取締法違反 被告人:青木里奈(保釈中) ―――大麻推進家として意欲的であった。  被告人は、2023年4月17日公開の週刊誌FRIDAYのネット記事で、こう語っていた。  安倍昭恵氏がかつて述べていた「大麻推進論」を引用した上で、最後まで「大麻合法化」を訴えた。 ―――そして今日、司法との戦いを終える日のはずだった。  被告人の裁判を傍聴しようと、36

          元AV女優 「天宮かのん」 異例の”不出頭”、その理由とは。

          <独自入手> オウム解散命令記録廃棄の行政文書 見えた”司法”の課題とは

           裁判記録の廃棄問題に社会の関心の高まりを感じる。  昨年11月22日、「オウム解散命令事件の”記録廃棄”」を私がTwitterで投稿した際には、その後報道各社が相次いでこの事実を報じた。  さらに、今年の1月31日に、桶川ストーカー事件で被害者遺族が埼玉県警の対応に問題があったとして起こした民事訴訟の記録が廃棄されていることを知り、やはりTwitterで発信した時にも、報道各社が後を追って報じたことに驚いた。  ただ私は、廃棄の事実のみではなく、いつ、どのような情報に基

          <独自入手> オウム解散命令記録廃棄の行政文書 見えた”司法”の課題とは

          ”事件現場のその後” 『女子高生コンクリート詰め殺人事件』 冒頭陳述書を片手に見えたものとは ー後編ー

          <※下記を御拝読頂くにあたり、現場に赴いたのは一研究として行ったものであり、単なる怖いモノ見たさの野次馬的な動機ではないことを御了承下さい。>   前編では、検察官の冒頭陳述書にドラム缶の遺棄現場として特定された『若洲15号地』の痕跡を探した。<前編>  後編では、被害者の遺体がドラム缶の中に入れてコンクリート詰めにしてた後に、上記のドラム缶を遺棄した現場の今を記す。 ・ついに現場へ向かった。  私達は、コンビニエンスストアで小休止をした後、徒歩で数分の現場へと向かっ

          ”事件現場のその後” 『女子高生コンクリート詰め殺人事件』 冒頭陳述書を片手に見えたものとは ー後編ー

          『埼玉県内小学校カレー事件』犯行の裏にあった、”教職員のメンタルヘルス事情”とは。

          さいたま地裁 -刑事事件- (初公判) 2023年3月10日(金曜)13:30~14:30 403号法廷 罪名:威力業務妨害 被告人:A(保釈中) ※執行猶予判決が言い渡された為  被告人は、報道時の写真と見た目が変わらず、上下黒のレディーススーツを着て黒髪短髪である。傍聴人に目をやったり、目線を他方にやったりと緊張しているようだった。  裁判官の「公訴事実に間違えはありませんか。」という質問に、小さなか細い声で「間違えありません」と述べ、認否を明らかにした。 ・

          『埼玉県内小学校カレー事件』犯行の裏にあった、”教職員のメンタルヘルス事情”とは。

          ”事件現場のその後” 『女子高生コンクリート詰め殺人事件』 冒頭陳述書を片手に見えたものとは ー前編ー

          <※下記を読んで頂くにあたり、現場に赴いたのは一研究として行ったものであり、単なる怖いモノ見たさの野次馬的な動機ではないことを御了承下さい。>   私は、以前から国内で発生した重大事件を研究している。  ひと際、人間の犯行とは到底考えられない”異常性”に満ちた、とある事件に関心を抱いた。  その事件は、昭和が終わる寸前の1988年11月から1989年1月にかけて発生した『女子高生コンクリート詰め殺人事件』だ。  事件の概要は次のとおりである。  検察官の冒頭陳述書には、

          ”事件現場のその後” 『女子高生コンクリート詰め殺人事件』 冒頭陳述書を片手に見えたものとは ー前編ー

          議員なりすまし男の”政治への執着”とは

          東京地裁 -刑事事件- (審理) 2023年2月14日(火曜)14:00~15:30 813号法廷 罪名:建造物侵入・窃盗 被告人:A (勾留中) ※執行猶予判決が言い渡された為  被告人は、白色の長袖シャツに黒ズボンで、傍聴人に目をやったり、首を動かしたりと少々落ち着きがなかった。  本日の審理内容は、①情状証人尋問(母親)→②被告人質問→③論告求刑→④最終陳述である。 ・「息子は、中学生の頃から政治に興味があった。」  まず、情状証人として被告人の母親が出

          議員なりすまし男の”政治への執着”とは

          Uber配達員の”危険の現実化”。異例の罪名に対する判断とは。

          東京地裁 -刑事事件- (初公判) 2022年1月26日(水曜)13:30~15:30 718号法廷 罪名:業務上過失致死 被告:A (保釈中) <15:35~ 検察官、論告・求刑> 検察官- 本件は、被告人が有償の食品配達業を営む中に発生した事案であるところ、そもそも公道上で反復継続する者は、事故への類型が高い上、収益を得ているか、業務にあたる。(業務上過失致死の、「業務」に対する評価)  これは、スピードの出る「ロードバイク」ではより重い注意義務が課され、こ

          Uber配達員の”危険の現実化”。異例の罪名に対する判断とは。

          Uber配達員の”危険の現実化”。注目の「被告人質問」。

          ※ 私事ではありますが、コロナ禍でバイト収入が減ってしまった為、一部有償にて公開させて頂いております。内容の委細さは保障します。何卒、宜しくお願い申し上げます。 東京地裁 -刑事事件- (初公判) 2022年1月26日(水曜)13:30~15:30 718号法廷 罪名:業務上過失致死 被告:A  (保釈中)  休憩中、被告人は肩を震わせながら、泣き始め、弁護人になだめられていた。(廊下に行く?と聞かれる場面も。)書記官が心配して、再開を遅らせるか質問する場面もあっ

          ¥150

          Uber配達員の”危険の現実化”。注目の「被告人質問」。

          ¥150

          Uber配達員の”危険の現実化”。冒頭手続、詳報。

          東京地裁 -刑事事件- (初公判) 2022年1月26日(水曜)13:30~15:30 718号法廷 罪名:業務上過失致死 被告:A  (保釈中) <公訴事実>  被告人は、自転車による有償の食品配達業を営んでいる者であるが、令和3年4月17日午後7:05頃、配達中に業務として自転車を運転し、東京都板橋区内の道路上において、時速20km~25kmで進行中、自車には前照灯の装備がない上に、眼鏡に雨滴、或いは汗が付着し前方が見えにくい状態であるから、慎重に運転する業務

          Uber配達員の”危険の現実化”。冒頭手続、詳報。

          タレント「熊田曜子」さんの、DV夫の暴行の全容。

          東京地裁 -刑事事件- (初公判) 2021年10月15日(金曜) 13:30~14:15  429号法廷 罪名:暴行 被告:A (保釈中) ※実名報道がなされていない為、秘匿とする <公訴事実>  被告人は、令和3年5月18日 午前0:18、東京都港区内の自宅にて、熊田曜子(39)に対し、顔面を右の平手で一回殴る暴行を加えたものである。 <12:50~ 傍聴券配布中>  既に、裁判所構外まで列を成していた。老若男女問わず並んでいたが、特に20~40代の若年層

          タレント「熊田曜子」さんの、DV夫の暴行の全容。

          中国人姉妹、殺害事件。「岩嵜竜也」被告に、無期懲役。 7分間にも及ぶ、裁判官からの説諭の全容。

          主文→認定事実→量刑理由 を述べた後に、 裁判官-   今回も、裁判員の皆さんにもこの事件を担当して頂きました。あなたは、前の一審から、犯人ではないと主張していましたので、心に止まるかは分からないが、裁判官・裁判員のメッセージを述べます。  このメッセージは事実関係に基づいたものです。  結論は、大変重いものとなりました。これから、この判決が確定すると、あなたの人生は辛いものとなるでしょう。我々は、話し合いを尽くして、あなたのした事の重大さの報いとして、無期懲役が相当

          中国人姉妹、殺害事件。「岩嵜竜也」被告に、無期懲役。 7分間にも及ぶ、裁判官からの説諭の全容。

          中国人姉妹、殺害遺棄。一審、死刑求刑の差し戻し審。第1回目審理。

          横浜地裁 -刑事事件- (第1回目審理) 2021年7月19日(月曜)10:10~17:00 101号法廷 事件番号:令和2年(わ)第147号 罪名:殺人・死体遺棄・住居侵入 被告:岩嵜竜也(勾留中) <事件概要>  被告人は、平成29年に横浜市中区で中国籍の25歳と22歳の姉妹の首を圧迫して殺害し、秦野市内山林に遺棄した。 <差し戻し理由>  平成31年の1審横浜地裁では、被告の犯行と認めた上で「これまでの裁判員裁判では、単独犯による被害者が複数の殺人事件

          中国人姉妹、殺害遺棄。一審、死刑求刑の差し戻し審。第1回目審理。