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#7 【思考力教材】中学歴史 ~古代編~(α版)

こんにちは、たろです。

今回は、中学社会の内容で思考力を養えるような学習教材について書きたいと思います。
今回取り上げるのは、もうすぐ春ということで、“桜”に関する思考力教材です。

とりあえず今回は、インプット(学習内容のおさらい)→アウトプットという構成で書いてみようかなと思います。

1、インプット(学習内容のおさらい)

今回は、奈良時代と平安時代の文化に関する問題なので、簡単に奈良時代と平安時代の文化の特色を復習しておこうと思います。

奈良時代の文化(天平文化)
■特色:唐などの文化の影響を強く受けた国際色豊かな文化
■主な文学作品、歴史書:『万葉集』、『古事記』、『日本書紀』など

平安時代の文化(国風文化)
■特色:唐風の文化を基にした、日本の風土や日本人の感情に合った日本風の文化
■主な文学作品:『源氏物語』、『枕草子』、『古今和歌集』など

2、アウトプット

インプットしたらアウトプットして、効率的・効果的に学習することが
とにかく大事です。
インプットとアウトプットの黄金比は3:7
逆の比率になっていた以前の私のようにならないように注意しましょう。


【問題】

 次の資料1は、奈良時代に成立した『万葉集』と、平安時代に成立した『古今和歌集』のいずれかの梅または桜に関する歌の数を示したものである。資料1中のA・Bのうち、Bにあてはまる歌集は『万葉集』と『古今和歌集』のどちらか。資料2と当時の文化的な特色を参考に答えなさい。

(作問者:たろ)




【解答】

古今和歌集

【解法】

解法といっても、「次のような思考の過程を経て、解答を導くことを作問者は期待していますよ。」という一例です。

①資料1から次のことを読み取る。

・Aは桜より梅の方が多いこと
・Bは梅より桜の方が多いこと

②資料2から次のことを読み取る。

・梅は「中国から日本に伝わったもの」、「都に梅が多く植えられた」
・桜は「ヤマザクラなどは日本固有種」、「天皇の住居の梅は桜に植え替えられた」

③知識と読み取ったことを結びつけ、解答を導き出す
・天平文化の特色
 ⇒唐などの文化の影響を強く受けた国際色豊かな文化
 ⇒「中国から日本に伝わった梅に関する歌が多いのでは?」と考える

・国風文化の特色
 ⇒日本風の文化
 ⇒「日本固有種の桜に関する歌が多いのでは?」と考える

よって、Bにあてはまるのは古今和歌集と判断する。


3、備考

最近の入試問題でも、ただ憶えたことを問うような知識問題だけではなく、憶えた知識を使って答えを導き出すような思考力を問う問題の出題が非常に多くなってきています

今回取り上げた問題は語句解答で簡単でしたが、思考力問題の多くは文章記述問題である場合が多いので、憶えた知識と資料から読み取れることを、自分の言葉で文章にする表現力なども必要になってきます。
しっかり対策していきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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