Saito Gaku

㈱クリプタクト代表取締役Co-CEO 12年間、ゴールドマン・サックスの自己勘定投資チ…

Saito Gaku

㈱クリプタクト代表取締役Co-CEO 12年間、ゴールドマン・サックスの自己勘定投資チーム及びヘッジファンド運用担当者として、不良債権、プライベートエクイティ、不動産、法的整理、上場株、債券、為替、金利、CDS、デリバティブなどへ最大800億のポートフォリオの投資・運用を行う。

最近の記事

ヘッジファンドにおける投資とは?~「トレーダー」から「インベスター」、個人投資家になり必要なサービスの開発へ~

皆さん、こんにちは。本日、私が代表を務める株式会社クリプタクトから、「アイデアブック」というサービスをリリースしました。 せっかくの機会ですので、私が前職で10年近く経験した、ヘッジファンドにおける運用とはどういったことをするのか、個人投資家になり感じたことなど、簡単に紹介し、なぜ「アイデアブック」を作ったのかお伝えできればと考えています。 ヘッジファンドにおける投資とは私は、ゴールドマン・サックス・インベストメント・パートナーズというヘッジファンドで10年ほど運用を担当

    • コロナ時代における株式投資の付き合い方

      新型コロナウイルスの影響による外出自粛、緊急事態宣言やその延長、経済活動再開など、様々な政策の可能性が毎日出てきています。こういった環境において株式投資をどう考えたらいいのか?今後どうなると思うか?といった質問を最近よく受けます。その中で、投資について少し勘違いしている点や気づいた点も多くあったため、コロナを題材に投資の考え方について纏めてみることにしました。 結論 ・メインシナリオは「緊急事態宣言の継続と(段階的)停止の繰り返しが、1年という単位で起きる。」とみている。

      • 信用創造から見る債務危機、そしてコロナ不況と経済・金融政策について(後編)

        前編では信用創造と債務危機、そしてその対処方法について説明しました。後編では、現在起きているコロナ不況の解説と経済・金融政策について、また市況についても簡単に触れたいと思います。 なお当内容は、私が出演し3月20日のライブ放送された「ビットコイナー反省会」のサマリー版となります。このコラムを読んで興味を持たれた方は、ぜひ一度YouTubeで動画もご覧ください。 不況と債務危機(コロナ不況とリーマンショック)2月29日のコラムで不況と債務危機の違い、そしてコロナ不況とリーマ

        • 信用創造から見る債務危機、そしてコロナ不況と経済・金融政策について(前編)

          クリプタクト創業以前に、私はゴールドマン・サックスが運営するヘッジファンド、ゴールドマン・サックス・インベストメント・パートナーズにて運用担当者として従事していました。リーマン・ショックやその後の欧州危機などの経験を踏まえ、2月29日に「今後くる(?)コロナ不況とリーマンショックの違い」と題したnoteを公開しています。 そこから3週間が経過し、毎日のニュースを見ているとわかるように日々状況は変化しています。 前回のnoteをアップデートした内容も含め、3月20日のライブ放

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        • コロナ時代における株式投資の付き合い方

        • 信用創造から見る債務危機、そしてコロナ不況と経済・金融政策について(後編)

        • 信用創造から見る債務危機、そしてコロナ不況と経済・金融政策について(前編)

          今後くる(?)コロナ不況とリーマンショックの違い

          今後くる可能性のあるコロナ不況とリーマンショックは全く違うタイプの不況です。一般的にはその違いが分かりにくいので、説明したいと思います。 景気というのは、①生産性と②レバレッジ(信用/借入)の増減で決まります。つまり不況になるとは、生産性の低下や低成長とレバレッジの減退を意味します。 中長期では生産性の要素が大きくなる一方、信用創造の高度に発達した国では、短期的には(場合によっては中長期でも)レバレッジの減退による影響が圧倒的に大きいです。 今回のコロナ騒動、珍しく①が

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