Nikon F3とFujifilm X30とチベット ラサ
景色とかを撮るのが、すごく苦手だ。
ふだん人ばかり撮るから。
2019年10月。
行きたかったチベットに行った。
バックパッカーをしていたこともあって、
ひとりで泥臭い旅が好きだけど、
今回はツアーを申し込んだ。
ぼくの次に若い人が60すぎで、いちばん上は80代後半だった。
さいしょに向かったのは、張掖丹霞。
マーブルの岩石地帯が有名らしい。
チベットへ向かう。
青蔵鉄道という、世界でいちばん標高の高い場所を走る列車。
こういうのが好きだ。
自分にものすごく酔えるから。
「ぼくはいま、旅してる。」
2013年。
アメリカをバックパックしていたとき、
アムトラックでカーニーからロスへ向かった日のことを思い出した。
それと同時に、気づいたことがあった。
替えのフィルムを忘れたことを。
あまりに初歩的なミスすぎて、
泣きたくなって、
ちょっと泣いた。
F3で撮るのを節約しながら、Fujifilm X30でも撮った。
ツアーというものは初めてで、
朝起きたらホテルの前にはバスがあるし、
乗れば行きたいところに連れてってくれるし、
めちゃくちゃ便利だなって思った。
でもひとつ。
ご飯がもしかしたら日本人向けで。
あとは毎日おなじようなメニューで。
飽きたから、
抜けていいとのことだったので、
ひとりで外に食べに出た。
屋台の羊の串と、西寧発祥の牛肉麵、おいしかったなぁ。
チベットに来たのは、行きたかったら。
それだけだけど、ほんとは、
アチェンガルゴンパとラルンガルゴンパに行きたかった。
でも、観光禁止で行けないから。
チベットには行けない場所がある。
その理由をふまえて、
チベットに来た。来なきゃと思った。
なんてことは本当に、ぼくは無知だからないんだけど、
来るとやっぱり思うことはある。
ぼくがチベットに行った2ヶ月後。
世界ではじめてコロナ感染者が生まれた。
アチェンガルゴンパとラルンガルゴンパに行ける日は、
来るのだろうか。
きれいだから行きたいし、
行ってみたいから、
行ってみたい。
おしまい。
景色の写真も、うまくなりたいな。
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