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学問の大衆化推進会議:わたしたちの活動

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メンバーたちの活動や毎年恒例のシンポジウム内容のご紹介をします。 メンバーへのご質問はnoteサークル(https://note.com/gakumontaishuka/circ…
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#多様性

新型コロナ、沈静化後の社会(続)

新型コロナ、沈静化後の社会 ― 日経MJ連載「未来にモテるマーケティング」20/3/9号を読んで・・・(志柿 俊朗) 地方文化、つまり文化の多様性の推進が社会の発展に重要だ、というのはコロナの前から思っていました。 図らずもこの疫病によってそれが進展するようです。 このような疫病や、あるいは自然災害などの際、地域単位である程度独立した経済(特に食料とエネルギー)が存在することが必須だからです。IT化も賛成。それによって働き方改革が進み、時間的余裕ができて、新しいアイデア

サークルメンバー募集:1万円札に学ぶ ー福澤諭吉・渋澤栄一と令和の生き方ー

学問の大衆化推進会議では、「1万円札に学ぶ」と題して、福澤諭吉と渋澤栄一の書籍から、これからの令和の生き方を考えるサークルを立ち上げました。 「明治の難しい時代にアジアのリーダーとして国づくりに成功した諸先輩の生き方を学ぶことは決して無駄なことではないはずである。 今回は 、数ある諸先輩の中から、1万円札に選ばれる程ポピュラーな福澤諭吉と渋澤栄一の著作を取上げ、 激動の時代を乗り越えた2人の生き方の極意を学び 、令和の時代に生かす術を身につける」(本会議のコアメンバー、橋本

多様性は寒川を救えるか?@さむかわの明日を創るフォーラム

志柿 俊朗(植物病理学。東京大学特任研究員) 現代の諸問題を解決するには真に新しいアイデアが必要です。しかし、そのアイデアは限られた人だけが発信しています。社会の構成員すべてから様々なアイデアを掘り起こせば、いままで考えもしなかった新しいアイデアが生まれるかもしれません。その材料は人々の中にある多様性です。 多様性は地球上の生物の進化の過程でも常に活用されてきました。現代人は自然から切り離された環境に慣れきってしまっていて忘れがちですが、本来人類の文化は生物的多様性と切り

危機意識の欠如

人生100年講座「生きがい」のある人生を送るには(橋本壽之)より 現代日本社会の課題の一つは、危機意識がないことである。 その原因として考えられることは、国民の多くが危機に直面しているという事実を知らない からではなく、 知識としては知っていてもそれを我がこととして認識することなく他人事と捉えているからではないか。では、どうしてこのようなことが起こるのだろうか?それは、国民の多くが社会を背負っていないからではないか。 社会を背負っていなければ、 たとえ知識として知っても、