“人間が置いていかれる今の時代の不安感”上田岳弘、芥川賞受賞作『ニムロッド』を語る。

第160回芥川賞受賞作

上田岳弘『ニムロッド』(講談社)

主人公はネット空間で仮想通貨を“掘る”ミッションを与えられた男。

彼を取り巻くのは、中絶、離婚の過去を持つ恋人、

そして小説家を目指した同僚の男、“ニムロッド”。


テクノロジー、ITの進化、進歩は

今、人間の有り様、心の奥底に何をもたらしつつあるのか?

それは人間の本質をも変えてしまうのか?

「全知であるが全能ではない」

その言葉から今何を考えなければいけないのか・・・

ITに関わる企業と作家の2足のわらじで活動を続ける上田岳弘。

現代から未来の人間に警鐘をも鳴らすこの物語は

彼だから書き得たもの。

“人間が置いていかれる今の時代の不安感”

“何でも分かってはいるが無力感ばかりが募っていく”

その言葉をあなたはどう受け止めますか?

じっくりとお聴きください。

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上田岳弘

1979年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。2013年、「太陽」で第45回新潮新人賞受賞。2015年、「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞受賞。2016年、「GRANTA」誌のBest of Young Japanese Novelistsに選出。2018年、『塔と重力』で平成29年度芸術選奨新人賞を受賞。著書に『太陽・惑星』『私の恋人』『異郷の友人』『塔と重力』(以上、新潮社)がある。最新刊は第160回芥川賞受賞作『ニムロッド』(講談社)。





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