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一陣の風から何かが始まる。道尾秀介『風神の手』を語る。

“もしも その小さな砂つぶが その貝の中に入り込まなかったら・・・”

コナン・ドイル『ジョン・ハックスフォードの空白』からの

一節を冒頭に置くこの物語。

今回のインタビューはその一節を道尾さん自身に朗読していただく

ところから始まりました。

道尾秀介『風神の手』(朝日新聞出版)

心中花
口笛鳥
無常風
待宵月

4つ章からなる連作長編小説。それが『風神の手』。

物語は遺影専門の写真館「鏡影館」がある街を舞台に進行します。

一つの些細な嘘が巻き起こすこと。

今ここに一人一人がいる理由。

大いなる自然ともに人間はいかに生きているのか、

いかに生きていくのか・・・

執筆の背景やこの物語に込めた道尾さんの思いとともにお聴きください。


そして、時を同じく出版された

玄侑宗久さんの『竹林精舎』(朝日新聞出版)との

不思議な出来事も・・・

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道尾秀介

1975年生まれ。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。2007年、『シャドウ』で本格ミステリ大賞、2009年、『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、2010年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞。2011年『月と蟹』で直木賞を受賞。『向日葵の咲かない夏』『片眼の猿』『水の柩』『光』『ノエル』『笑うハーレキン』『鏡の花』『貘の檻』『透明カメレオン』『スタフ』『サーモンキャッチャー the Novel』『満月の泥枕』など多数。最新刊は朝日新聞出版『風神の手』。




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