今この時を楽しむ心「また、木の葉の色づく頃に」イベスト感想【プロセカ】
ハイライトになった紅葉場面での志歩の台詞(以下に引用)が象徴的ですが、雫と天馬兄妹の一瞬一瞬を楽しむ感性の美しさを感じた、でも志歩のしっかり者な所もやっぱり必要で、日野森・天馬きょうだいそれぞれの良さが出ていたイベストでした。
幼い頃に雨で紅葉狩りが出来なかった共通の思い出があるとわかった雫と咲希、志歩を泣き落とし(?)「天馬日野森のリベンジ紅葉狩り」が始動します。しかし、司含め3人は次から次へと行きたいスポットを詰め込み、旅行計画は膨張。結局、志歩が実現可能な日帰り旅行計画にまとめました。流石しぃちゃん、頼りになります。
縁側に座れる古民家カフェでの雫が印象的でした。町並みや歩いている人をぼんやりと眺めるのがいい、見えてくる風景や人々の様子から、それぞれの人の想いや大切な時間が一目できるのが絵画を見ているようで素敵と言います(「そんなこと考えたこともなかった」という志歩ですが、言われて人の様子に目が入り微笑んでいるので十分その感性を持ってます。ピンとこない人はさっぱりだと思うので。)とても素敵な大切にしてほしい感覚だと思いました。私は(そんなに機会もありませんでしたが)昔はあまり旅行に価値を感じませんでしたが、大人になってから色々知識が増えた中でその街が歩んできた歴史とそこでの人々の営みに興味を持って楽しめるようになりました。
ブドウ狩りはみんな元気で仲良しで、もうとにかくほほえましかったです。
そしてメインの紅葉…に辿り着くと雨が降り出してしまいます。自分の計画を悔いる志歩に対して、雫は赤が映えて雨の中の紅葉も素敵と言います。これは単なるポジティブ思考というわけではなく(雫には自信のなさなどネガティブ思考な面も割とある)、今この時を味わう、想定や計画との比較ではなくこの瞬間を見て意味づけている、と言えます。
それを自然体で出来る人もいれば、ちょっと意識が必要な人もいます。前者で度が過ぎて先を考えず失敗することもありますから、後者が悪いわけではありません。むしろ、互いに補い気づき合えばよい、雫と志歩はそういう意味でもピッタリな姉妹なのだと思います(もちろん方向性が一致して息がバッチリ合う天馬兄妹も素敵)。
最終的には見事に晴れ、雨の紅葉も晴の紅葉も見られて、大切な気づきも得ることができました。しっかり者でストイックな姿勢で邁進していくのが志歩の持ち味ですが、時にはちょっと脇目を振ることも大切だよと、これからも雫と咲希には導いてほしいなと思います。
画像出典:『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』イベントストーリー「また、木の葉の色づく頃に」2024年、
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