顎関節症の社不日記-531日目
8月中旬。
暑さもこの辺がピークなんですかね。
最近少しクーラーの冷風に弱くなった気がします。自分はやはり夏より冬の方が好きです。
呼吸する時の空気の冷たさが少し恋しいような、やっぱりまだ夏に終わって欲しくないような。そういう気分で窓をじっと見ていると、反射した自分の顔が間抜けで笑えて来きます。
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何回か前の日記にも書いたマジック:ザ・ギャザリングの同好会のようなものに参加しました。
その日はふだんよりも多く、18人くらい?の人が集まったそうで。広い貸し会議室を借りて色々やってました。色々。EDHというルールでプレイして、自分の持っている『謎のゴライアス、オヴィカ』のデッキが思ったよりは強いな~とか、やっぱイゼットのデッキって爆発力あるな~とか思ったり。まあこの辺話してもオタクすぎるので割愛。
大学生の友人が所属していたサークルの関係者が主体となって作られた会なので、まあ大体ふだん深くは関わりのない人ばかり。誰彼構わず誰なのかって状態なので、元々の知り合い以外は名前を覚えてない人と覚えてる人でまちまち。ハンドルネームを使用しているのであだ名みたいな人ばっかりですが、まあ本名でも覚えられないのでどっちでもいいか。
もちろん中には本当に知らない人もいますが、知らないことを分からないのでむつかしい。会ったことあるんでしたっけ?と恥も外聞もなく聞いたりしてます。
人の名前を覚えるのは難しい! ある程度親交のある知人友人方はご存じの通り、自分は人の名前を覚えるのが大の苦手でして。
名は体を表す、なんて言葉はありますが、人はそうじゃないはず。名前で人柄だとかが決まるわけじゃないしな……とつい思ってしまい、無意識のうちにどうでも良い情報と判断してしまうんですね。
といっても完全に覚えてないわけでなく、話の流れを含めて名前を言われれば誰が誰ってくらいはなんとなく思い出せるので人生上手くやってます。
まあともかく、その会は楽しかったですねという最近の日記によく書いてあるソレの話。機会があったらまた行きたいですね。今めちゃお金無いから参加できるかと言われるとちょっと……ですけども。
あとその会の中で、何故か高校卒業以来ほとんど会ってない友人(以降『S』と表記)と遭遇しました。不思議ですね。
いやまあやるゲームが被って無かったりで自分と交流無かっただけで、わりと近いところには居たってだけなんですけどね。
会の一連の諸々が終わった後、なんやかんやノリでカラオケとか行ったら終電を逃がし、結局そのSともう一人(こっちは時々会う)別の友人とで、朝方まで開いてるバーの端っこで延々とくだらない話をして始発の電車を待ちました。
久しぶりに会っても別に気負わず(まあ相手がどうだったかは知りませんが)話せる友人というのは良いものですね。
いい時間でした。夜通しでアルコールも入っていて、多少ぼんやりした中、目の前に今も時々会う友人と、昔会ったきりの友人。まるで雑駁な夢みたいで。
夏の夜明け、まだ暗い空の下で始発が来る前、皆と高校の時と変わらない別れを告げ電車に乗って数分。
日が登って明るくなってきたな、なんて思いながら白む空をぼんやり睨んでいたら、揺られながら夢も見ない暗闇の内へ。
そういう一日でした。
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昼、急に蝉が近くで鳴き始めた。
声からすると恐らく羽化から間もないようで、不慣れに鳴いていたのが気付けば立派に自己を主張している。
今住んでいるあたりは虫が多く、一分も窓を開けていれば二、三匹蚊が入ってくるような場所だ。
近くに田んぼがあり、春から梅雨の季節、雨が降るなりギイギイと蛙が鳴く。夏から秋はセミと鈴虫。冬の静寂から、また蛙が鳴く季節がやってくる。
自分の前に今いるアパートのこの部屋に住んでいた人は音に敏感だったようで、大家さん曰く「蛙が五月蠅いから」という理由で出て行ってしまったらしい。勿体ない。外に出ずとも四季を感じられるというのに。
四季か。そういえばこの家に住んでからもう一年半近くが経つんだな。
七月のまだ働いていた時、この夏に大掃除でもしてしまおうと何となく頭の中で掃除の計画を立てていたのを思い出した。
もう八月も半分終わりか。そう思いながら荒れた部屋を見渡す。
いつ履いたんだか覚えてない靴下、大家さんに半年前に貰ったマドレーヌ、洗ってない空のビン、いつ買ったか分からない洗濯バサミ、水をこぼしてクシャクシャの国民年金保険料納付案内書が半年分くらい。
あの蝉が死ぬ前に俺の部屋が綺麗になってたらいいな。そう思い窓を開けると、鳴き声はもう聞こえなかった。
見渡してもどこにもいない。どこへ飛んだのだろう。
*
サマーシーズン到来!
ということで友人ら七人と四万温泉に旅行に行きました。正確に言えば群馬県吾妻郡中之条町とかだった。かなり新潟よりのところ。一泊二日のゆるい遠出。
高校の時の縁なので、年数で言うと七、八年くらいの付き合いの友人達と。割と久しく会ったヤツ、数日前にあったばかりのヤツといろいろ。
アイツ来なかったな、なんてヤツも何人か居たが、まあしょうがない。みんな昔より忙しくなってしまった。自分含めあんま変わらないヤツもいるけど。
特急乗って一時間半。桃鉄だったらサイコロ三つの移動速度。
都会らしい風景から田舎っぽい風景へ少しづつ変わっていく。空から見たらグラデーションなのかな、人の住んでるとこ。
現地到着。饂飩だの蕎麦だの食ってたら大雨が降って来た。山のあたりっぽい急な天気の移り変わり。
なんか雨降ってたのもあって一日中暑さあんま感じなかったな。全然あっち~~~日じゃなかった。
自分はとろろうどん食べた!けど山のとこだし野菜とかもっと食べればよかったかな。普段あんま野菜食ってないし。一年中アマゾンで箱買いした野菜ジュース飲んでる。
けど昔も昔、大正時代にまで遡ると当時三歳だった自分は野菜どころか世にある大抵のものを食べなかったらしいから、まあそれと比べたらとろろ食ってるし健康だ。大正時代の頃は世なんてマンモスの肉くらいしかなかったし。
バスに乗り込んで旅館に直行。
十五時とかだった気がする。雨だけ止んだ曇り空。八人のうち男が六、女が二という人数比だったので、三部屋予約して三、三、二で部屋を別れた。
そうしたら一部屋だけ広い部屋だった!けど自分が居たところじゃなかった。取られた~~~。
ちょっとだけボードゲーム(クソリプかるたとかだっけ?)やった後、軽くあたりの散策に出たぞ。
近くの知らん神社とか、そのあたりの脇道の茂みとか。階段の途中にちっちゃい鳥居があったりして、なんでだろうな~とか思いながら油断してたら、皆めっちゃ蛭に血吸われてた!雨上がりだったし、そりゃ活発だ。
足にも、靴にも、靴下の中にまで入り込まれてる!
行く道と帰り道で二度、途中で寄ったお店の主人と友人数人が話していた。
自分は先に進んでしまったり、蛭を取るのに夢中だったためあんまり話はしてない。主には煙草を吸ってる連中が主人と話しながらぷかぷかしてた。ヤニカスどもめ。
蛭ちぎったら血がたらーっと落ちてくる。持ってきて良かった絆創膏。
ブルーベリーを旅館に持ち帰るほどもらったけど、そういえば全然食べてなかったな。もったいない。
そんな感じで旅館に戻った。
みんなどこに蛭がついてるか疑心暗鬼だから、部屋戻ってズボンまで脱いでチェック。
自分と、自分と同じ部屋の友人達はセーフ。もうついてなかった。ちょっとは吸われたけど。
血吸われた人達に絆創膏配ったり、そんで一息ついてると夕ご飯の時間になった。
何カ月、いやもう年……?ぶりのご馳走だ。美味しいし、あんまり人と話しながらご飯食べないから、良かった。
夕ご飯食べた後は温泉入って、なんかボードゲームまたやった後、ずいぶん長いこと昔話とかして寝ました。
高校の時の友人達なので高校の時の話がメインだったね。でも自分は全然高校の時の記憶が無いので(常に忘れながら生きてる)何言ってるかは正直分かんなかった。よくその時の先生とか覚えてるな。
自分は深夜の三時くらいまで起きてたけど、人によっては四時くらいまでずっと話してたそう。眠くなっちゃうよ。
起きて朝ごはんも食べた。このレベルの朝ごはんは普通に二年ぶりくらい。
前日の夜に自分達のグループが白飯のおかわりとかしたからか、なんか白飯はあるから大丈夫みたいなこと言われたらしい。でも大抵の旅館の朝ごはんの例に漏れず、ここもちゃんと量あるので流石に白飯はそんなにいらなかったな。
旅館チェックアウト。バスに乗って積善館というのがあるあたりに行くらしい。
バス一本では行けなかったので、バス→歩き→バスという感じ。
晴天。遠いセミの声に、どこまで行くんだかってくらい長いアスファルト。今年の夏の中で、一番夏らしかった瞬間だったかも。
バス待ってる間に次のバス停まで歩いていけるんじゃないか、とか、この自販機動いてないぞ、とか。蜘蛛の巣の張ったバス停で汗を垂らしながら四の五の言いながら待つ。
ついた。
関善兵衛(せき ぜんべえ)という人が作ってなんやかんやあって積善館という名前になったらしい。
着いた後、少し時間があったのでご飯を食べた。シマテラスという……、何屋というべきなんだろう。カフェ?
まあ公式サイトでもなんかそこはフワっとしてるし良いか……
八人もいたので、四、四で席を別れて座った。
URLが40000terraceなのが良いね。
メニューはピザ・軽食・ドリンクといったところ。
シマテラスのオリジナルである『シマテラス』ピザを食べた。ピザを食べるのも久しぶり。
ベーコンに温泉卵、舞茸と一見やや重そうにも見えるピザだが、どちらかというと味付けは比較的あっさりめの、するりと食べられるピザといった印象だった。
ベーコン、チーズあたりは言わずとも、ピザには当然の顔で存在する『レギュラー』だ。そこに不足はない。
注目すべきはやはり舞茸だろう。薄めの生地に乗った舞茸は、ベーコンやチーズの旨味を吸い上げ、その豊富な香りと独特な触感で味に拍車をかける。トマトソースはそこをまとめるように強すぎず弱すぎずの塩梅で酸味が効いており、全体的なバランスを整える重要なファクターとして存在感を示している。舞茸が主役なら、トマトソースは名脇役といったところか。
料理というのは様々な表現が用いられるが、このピザには『調和』という言葉が合うように思える。
味もそうだが、舞茸も温泉卵も群馬県の名産。それを異国文化のピザとしてまとめている一面からも、そういった印象を感じたのだろう。
今回自分はシマテラスといっしょにアメリカーノをアイスで一つ注文した。
ピザの油を、時々さっぱりとしたアメリカーノで流し込んでいく。そうしてリセットした口に、またシマテラスを放る。
こう書いておいて別にピザの良し悪しとかあんま分かってないけど、美味しかったんじゃない?。世にあるもんわりと何でも美味いし。
その後は温泉に入った。健康なので効能とかはよく分からない。お湯に浸かること自体を普段あんまりしないので貴重な時間ではある。
温泉ってだいたい効能に『冷え性』って書いてあるよねって話をどっかでした気がする。
バスタオルとかは家から持ってきてなかったので貰った小さめのタオルだけで気合で拭いて、気合で乾かした。
積善館の歴史とか見て、川見てたら一時間経ってた。蜻蛉が飛んでいる。そこかしこ。
また雨が降った。水量を増す川と見下ろす山々に畏怖と自然信仰を思う。そうしてまた時間が経った。帰る時間だ。
帰りのバスの中の他愛ない話を覚えている。カトラリーがいつ出来たって話をした。
ああいう話が好きなのだ。こういうのは誰と話したかとかじゃなく、それを覚えていられる自分が好きになれる。どうでも良くて、すぐ忘れるようなものをあえて覚えている。それがいい。
帰った。遠出の帰り道といえばアレだ。疲れて眠る同行者ら。気の抜けたゆるい安堵の時間。時々会う彼らの変わらない顔がある。
楽しい旅行だった。みんな生きてたらまた行こう。死んでないヤツなら連れてこう。
みんな流石にまだ死なんでしょ。
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建前というか、言い訳として、ここの文章だけはまともに立って歩けないほど酒を飲んで書いている。
スーパーで買えるのよりちょっと高い酒を買った。色々調べて、この値段で美味い!みたいなのをアマゾンで買った。ちなみにコレ嘘ね。ホントは買ってないから。
酒!全部マズイ!!!!!!!カルピスのが三那由多倍美味い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エクスクラメーションマーク書いてたらものすごく気分悪くなった。もう前が見えない。ちょっと普通に吐きに行ったんですけどね。なんか錆みたいなのが出ました。何コレ黒すぎる。
吐く時になんか言えるといいよね。バタフライじゃなくて、アゲハ蝶歌ってた人達の名前なんだっけ。アレとか言いたいよね。サウダージじゃなかったな。思い出せないけどちょうどいいよね多分。
最近音ゲーをエアプするのがマイブームなんですけど、ちなみに最近ってのは嘘で全然一年くらいやってるんだけど、画面に集中したあと外とか見ると景色めっちゃ歪んでるからウケる。
エアプするってのはどういうことかって言うと、ほら音ゲーって譜面とか言ってなんか画面がYouTubeとかに上がってるじゃないですか。こういうの。
こういうのに合わせてなんも無い空中とか机とか叩いてる。はたから見るとひっくり返って暴れる虫を倍速再生したみたいになってるんだろうな。
例として載せたゲーム以外もやってるけど、まあ言わんでもいいか。
十数日ほど何もやる気にならずにいると、もう九月になっていました。
身銭も心もとなく、やるべきことや、やっていいはずのことも宙に浮いたまま。前書いたけど、ラジオ的なのとかいつやるんだってね。
まあそういうので良いと言えば良い。そういう人生でいられるなら、それ以外の全部がいらないくらいなので。
最近少し睡眠が上手く取れていない。上手く取れないというのは決して眠れていないというわけなくて、不規則に起きたり、眠ったりっていう感じです。十時間寝て、六時間起きて、四時間寝て、二十七時間起きて、四時間寝て、十二時間起きて、八時間寝る。そういう。
脳の中から別に捨て置いてもいいような何かに熱されながら、たまに思う焦燥に冷やされていく日々。自分の中のまともな部分が、ああした方がいいこうした方がいいと現実を持ち寄る。
壁の隅、天井、床。そうして手のひらを見つめた。
段ボールがめっちゃ家に余ってる。野菜ジュース箱買いしてるから。
そもそもゴミの日が何曜日だか分からない。燃えるゴミ以外でゴミ出したことないし、今後も出すつもりがないです。ギャグマンガみたいに窓開けたら自宅から段ボールが雪崩になるくらい行けたら面白いかも。
なんで段ボールの話したと思う?なんでだと思う?
なんかさっき気絶して玄関においてある段ボールの上でぶっ倒れてたからだよ。水飲むついでだったから水出しっぱなし。水道代は何か変な徴収のされ方するからほぼダメージなしなんだけど、ちょっともったいない気分。
人とゲームやってる時、実力が拮抗してる方が面白いとは言うじゃないですか。でも人間何かしら差はあるもんで、上手くはいかない。
自分は基本そういう時は負けの側ですが、慣れてるというかもう「ゲームは負け側」という前提で人とやるのでそれで楽しんでます。
勝ってる側に回ると、(相手は楽しんでるか……?)という雑念が入るので、なんなら負けてる側の方がいいですね。一番はそりゃ同じくらいの実力だったらいいんですけども、それって理想なので。
まあそもそもゲームは楽しんでやるものですが、自分はゲームじゃなくて『お前』との時間を楽しんでるんだよ(𝓚𝓲𝓼𝓼…)というもんなので。
それはそれとして別に誰かとゲームする機会ってないですね。まあ人とやるゲームを自分がやらないからなんですけど。
流行りのゲームってやりたくないじゃないですか。自分が見つけた後に流行ってるならまだしも、巷で流行ってるんですよ?なんでやるんですか。
なんでやるんだ、で思い出したんですけど、聞いた話では韓国のオタクって眼鏡キャラは眼鏡を外すもんだって派閥が主流らしいです。
重りを外したというか、本気を出したって感じがしてアツいらしいくて。
オタクで思い出したんですけど、最近AIイラストがどうみたいな話あるじゃないですか。著作権がなんだだとか。
自分は全くそういうのの当事者でないのもありますが、なんか昔のインターネットに感じてた『偽物も本物もあってごちゃごちゃしてる』という雰囲気を感じて好きなんですよね。AIイラストで氾濫してるの。
Twitter見てても最近表示回数に応じて収益が入るようになったりしたせいでbotが大量発生してて、欲だな~~~って思ってます。自分が俳家だったら絶対詠んでる。何に例えるだろうな。安易なとこだと虫だな。インターネット的な要素と合わせてバグとでも言うかな。
大量発生で思い出したんですけど、今住んでる家にめっちゃ蜘蛛がいて、部屋の四隅に巣張ってるんですよ。けど蜘蛛以外に虫入ってこないので全員お腹空かしててかわいそうだなって。
羽虫を一匹ベランダでつまんで、ガムテープの輪の部分で巣作ってた一番小さい蜘蛛にあげてみたら、ぴょっと飛びついてました。かわいいもんで。必死乙。ガキが。
けど蜘蛛って外側からバリバリ食うんじゃなくて内側から溶かして吸うので、掃除には役に立ちませんね。ガムテープごとベランダに持って行って、その蜘蛛からは出て行ってもらいました。
これで地獄でも多少は助けてもらえるでしょう。保険。まあその前に何匹か蜘蛛潰しちゃってたから……差し引きマイナスか。
マイナスで思い出さないんですけど、思い出さないので何もないです。
日が登って来た!!!寝るぞ!!!
嘘だよ。正午くらいに寝ます。
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九月七日
普段は日記を出来るだけまとめて書いているが、今回は意識して複数日に分けて書き進めた。深い理由は無い。
ずいぶん放埓な日記になってしまった。しかし自分が事実そうであるのだから仕方がないとはいえ、もう少しくらい真面目なところを書けたんじゃないか。
比較的涼しい日だ。昨日までは暑くて散歩に行く気も出なかった。
今日くらいは行ってもいいかもな。