【EDHデッキ紹介】誰も生かしちゃおけない。オリークの首領、エクスタス
こんにちは。顎関節症と申します。正しくは「純真無垢かつ顎関節症」ですが、未だに誰も純真無垢だとは認めてくれてません。普段noteでは大抵日記と称して1か月に1、2本ほどのペースで自分のことを書いてます。見るなこんな日記!!!!!!!!!!
さて、以前【EDHデッキ紹介】世界を無秩序へ!ドゥームスカージ、カルダールという記事を書きました。
このデッキを使ったりなんだり、もう4か月程度。なんか知りませんがこの『ドゥームスカージ、カルダール』のデッキを色々していたら、元のデッキからほとんどのパーツが抜け、まるまる『オリークの首領、エクスタス』に奪われていました。不思議だ。
というわけで今回、まあ書いてもいいかァ~~~という自分の中での線引きをクリアしたため、このデッキを紹介していこうかなと思います。
デッキレベルで言うと下の画像でいう5~6くらいだろうなぁとは思ってます。ピッチとか有名な赤の打ち消しとか、そういうカードも入ってないですし、構築済みよりゃ幾分強いだろうし。
デッキリスト
現在(10/19)時点、晴れる屋だと全部で大体11000円前後ですね。まあ時期や店にもよりますが大体10000円EDHの範疇と言ってもいいんじゃないでしょうか。ネットの晴れる屋の値段ってさ……
多少『オリークの首領、エクスタス』のEDHを知っている人なら分かると思いますが、結構テンプレとは別な感じで出来たと思います。テンプレがあるのかはさておきね。
というわけで統率者の紹介から。
統率者≪オリークの首領、エクスタス/Extus, Oriq Overlord≫
『オリークの首領、エクスタス』は裏面がソーサリーな珍しいクリーチャー。統率者として正確に表わすなら『オリークの首領、エクスタス』+『血の化身の目覚め』みたいなところなのでしょうか。
ちなみにこのソーサリー面も統率者の色に含めるので、使えるカードは白・黒・赤。マルドゥカラーの統率者です。
表面である『オリークの首領、エクスタス』は魔技というカテゴリでくくられた能力があり、このクリーチャーだとインスタントかソーサリー、もしくはそのコピーを唱えると墓地から非伝説のクリーチャーを回収できます。
直接勝ちにつながる能力ではありませんが、手札によってはふと無尽蔵にも思えるアドバンテージ獲得能力があり、一見地味ながらも優秀な能力。
ちなみにエクスタス本人はクソ傲慢強欲邪知暴虐醜悪エリート志向人間で、首領というからにはもちろん組織のトップやってます。善良な冠婚葬祭業の中間管理職みたいな能力なのに。
あと地味に二段攻撃持ち。素の殴りもやろうと思えばやれますね。
裏面の『血の化身の目覚め』はクリーチャーを生け贄にすることで1体につき2マナずつコストを減らすことのできる8マナのスペル。一見、太さだけなら大相撲級なスペルにも見えますが、流石に軽減持ち。
肝心の効果はちょっと面倒ですが、要約すると「対戦相手全員クリーチャー1体生け贄」→「3/6 飛行 速攻のクリーチャーが1体出る」→「ソイツが殴ると対戦相手全員に3点ダメージ」です。
この裏面が強く、統率者であるなら、自分のターンに無限に(有色の)マナが出るようになると『血の化身の目覚め』を統率者領域から唱えまくることで全員を殴り散らかして一瞬で勝負を決めることが出来ます。剛力♡。
分かる人に言うなら『歩行バリスタ』の亜種みたいなことでしょうか。人によっては表面は飾り、裏面が本体という人すらいます。
今回自分が主に注目したのは表面の『オリークの首領、エクスタス』。裏面も場合によっては唱えられるようにしているとは言え、今のところエクスタスの背中とスリーブの間に指を入れたことはありません。
「おいおい。『誰も生かしちゃおけない』ってタイトルに入ってるクセに回収能力だけかァ~?」と思った方もいるかもしれません。
侮るなガキが。まず生を終えるのはあなたです。終え方は今から説明します。
デッキ理念
元が黒赤の統率者のデッキからの派生だったため、サクリファイスが戦術に入ってきます。
EDHRECによるとソーサリーやインスタントでトークンを並べる型が主流らしく、自分もそれに合わせてデッキを発展させていきました。
しかしそのうち「墓地にクリーチャーがいないからエクスタスの意味がない」「サクリファイスにこんなにトークンはいらない」となり、
「トークンを減らしたらサクリファイスが成り立たなくなった」
「なんで自分のアド減らしてかないといけないんだ」となり……
……
「考えずにクリーチャーを並べられるだけで死ぬ」
「なぜ俺がそんな目に合わなければいけない?」
「俺以外、全員が好きに動いている気がする」
……
「自宅をCIAが電波ジャックしている。隣の家が日照権を無視している」
「埋め込まれたマイクロチップからハンドをピーピングされ、買うスリーブにはいつも毒が塗られている」
……
「そうか」
「別にサクリファイスでもいいんだ」
「けど……」
サクリファイスはサクリファイスでも、生け贄はお前のクリーチャーだがなぁぁぁーっ!
となったわけですね。
さて、世には「戦場に出たとき、各プレイヤーはクリーチャーを生け贄に捧げる」みたいなテキストのクリーチャーがわりといます。後述もしますが、例としてはこの≪悪魔の信奉者/Demon's Disciple≫などです。
こういったクリーチャーが戦場に出た瞬間、自身を生け贄にすることで墓地に送られ、統率者『オリークの首領、エクスタス』の回収先になりつつまわりのクリーチャーを処分。
あとは軽量のインスタントやソーサリーを唱えて回収して出して……を繰り返せば、手札のインスタント、ソーサリー分はまわりのクリーチャーを滅ぼしていけます。
そんな動きを中心に相手を妨害しつつ、自分は盤面を整えていくというデッキになりました。
よく分かりませんがこのM、T……G?ってゲーム?クリーチャー……っていうのが勝ち筋なことが多いらしいので、潰して回ったらわりと安全になるっぽいです。
役割分類
デッキ内で明確に役割が分かれているというわけでもないのですが、強いて分けるとしたら以下の6つのようになります。
・マナ基盤(土地・アーティファクト)
・ドロー
・サクリファイス強制
・サクリファイス補助
・小回りの利くインスタント、ソーサリー
・その他(フィニッシャー等)
上からどのカードがそれにあたるか説明していきましょう。
また例によってドロー+サクリファイスといったように複数の項にまたがって名前の出るものもあります。
画像付きで特別に紹介するカードは名前の後ろに「☆」が付いてます。前の紹介記事のテンプレートまんまですね。
1.役割:マナ基盤
土地とマナの出るアーティファクト、それに加え宝物が出るクリーチャーなどを並べてみました。
また今回クリーチャーに関しては伝説か非伝説が重要になるため、伝説のクリーチャーのみ名前の後ろに記述があります。
てわけでそれがこちら。
【アーティファクト】
・≪太陽の指輪/Sol Ring≫
・≪秘儀の印鑑/Arcane Signet≫
・≪冷徹の心臓/Coldsteel Heart≫
・≪ボロスの印鑑/Boros Signet≫
・≪ラクドスの印鑑/Rakdos Signet≫
・≪オルゾフの印鑑/Orzhov Signet≫
・≪聖列のタリスマン/Talisman of Indulgence≫
・≪耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence≫
・≪雑沓する墓所/Crowded Crypt≫
【土地】
・≪血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves≫
・≪ボロスの駐屯地/Boros Garrison≫
・≪断崖の避難所/Clifftop Retreat≫
・≪統率の塔/Command Tower≫
・≪竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit≫
・≪進化する未開地/Evolving Wilds≫
・≪風変わりな果樹園/Exotic Orchard≫
・≪凶兆の廃墟/Foreboding Ruins≫
・≪怒静の交錯/Furycalm Snarl≫
・≪孤立した礼拝堂/Isolated Chapel≫
・≪遊牧民の前哨地/Nomad Outpost≫
・≪オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica≫
・≪祖先の道/Path of Ancestry≫
・≪ラクドスの肉儀場/Rakdos Carnarium≫
・≪シャドーブラッドの尾根/Shadowblood Ridge≫
・≪光影の交錯/Shineshadow Snarl≫
・≪燻る湿地/Smoldering Marsh≫
・≪悪意の神殿/Temple of Malice≫
・≪静寂の神殿/Temple of Silence≫
・≪凱旋の神殿/Temple of Triumph≫
・≪山/Mountain≫×4
・≪平地/Plains≫×4
・≪沼/Swamp≫×5
【クリーチャー】
・≪偽りのパラディン/Forsworn Paladin≫ ☆
・≪具眼の資本家/Discerning Financier≫
・≪市場の元締め、マハディ/Mahadi, Emporium Master≫ (伝説)☆
・≪冠滅ぼしのガドラク/Gadrak, the Crown-Scourge≫ (伝説)☆
・≪顔壊しのプロ/Professional Face-Breaker≫
・≪Malik, Grim Manipulator≫/≪Negan, the Cold-Blooded≫ (伝説)☆
土地、アーティファクトの部分については特段語ることもないです。わりと普通なのばかりなので。
強いて言うなら≪雑沓する墓所/Crowded Crypt≫くらいですが、【EDHデッキ紹介】世界を無秩序へ!ドゥームスカージ、カルダールを書いた時にも紹介したので割愛。
また土地についてはもしかするともう分かったかもしれません。だいぶケチってます。150円の土地よりコンビニで150円のパン食べたくなっちゃって……
でもこのくらいでもまあ問題なく動くんだぞということも含めて提示します。
というわけで紹介はクリーチャーのみ。4つ。
≪偽りのパラディン/Forsworn Paladin≫
(黒)(1)で宝物、(黒)(2)で+2/+0修整のクリーチャー。
暇なときに宝物出してマナ加速しとくのはそうですが、後者の修整が特にエクスタスと相性が良い。
多分もう皆さん忘れてると思いますが、統率者『オリークの首領、エクスタス』は二段攻撃のクリーチャー。こういったパンプ効果は実質2倍の恩恵を得られます。
また宝物からマナを払うと接死も得られるのが◎。後述もしますが、このデッキはそこそこ宝物も出ます。コイツとエクスタスがいる中盤はそれだけで殴りづらくなること間違いなし。
偽りの騎士ですが、偽物が本物に敵わないなんて道理はないと兵庫の高校生も言ってます。
≪市場の元締め、マハディ/Mahadi, Emporium Master≫
≪冠滅ぼしのガドラク/Gadrak, the Crown-Scourge≫
全員に生け贄を強要する以上、ここらのカードはかなり宝物が出ます。終了ステップの開始時と、ラグがあるとはいえ3マナ使って終了時に4マナ帰ってきたり。そうして相手ターンにインスタントを構えて使って統率者の『オリークの首領、エクスタス』で回収、次のターンに生け贄強要してまた宝物が出てくる……という使い方。
≪Malik, Grim Manipulator≫/≪Negan, the Cold-Blooded≫
画像は人気海外ドラマ『ウォーキングデッド』のコラボカード(上)と、そのユニバースウィズイン版(下)。どっちも名前は違えど同じカードという扱い。筆者が使っているのは上のコラボカードの方。日本語版は存在しません。
このカードを使うためにこのカードの主役、二―ガン目当てでドラマを見始めたらシーズン7あたりからの登場(80時間くらい見ないと出てこない)でした。頑張ってそこまで見ましたが、中々魅力的な悪役。
テキストも英語なので翻訳したのがこちら。
ETBでクリーチャーを生け贄に捧げさせる効果と、生け贄が出たら宝物を生む効果。こちらは前述の2枚と違い即座に宝物が出るので1ターンの行動範囲がかなり広がります。3マナの呪文使って3体相手のクリーチャーが生け贄になったら3マナ帰ってくるんですよ。
またこのデッキはETBを活用するようにもなっているので場合によっては何度も相手のクリーチャーを生け贄可能。かなりデッキに合った1枚だと思います。
ちなみに色的にもデッキの系統的にも、カードをいくらか入れ替えるだけでそのまま『オリークの首領、エクスタス』の代わりに統率者になれます。
それもいいですね。ルシール(彼のバットの名前)で頭カチ割ろう。
2.役割:ドロー
主に統率者『オリークの首領、エクスタス』の効果を中心にカードを採用しているため、このあたりのカードは単体だとそうでも無いカードも多め。
【クリーチャー】
・≪具眼の資本家/Discerning Financier≫
・≪甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare≫ (伝説)
・≪顔壊しのプロ/Professional Face-Breaker≫
・≪通りの悪霊/Street Wraith≫
【インスタント】
・≪堕落した確信/Corrupted Conviction≫☆
・≪信仰無き回収/Faithless Salvaging≫
・≪胸躍る可能性/Thrill of Possibility≫
【ソーサリー】
・≪信仰無き物あさり/Faithless Looting≫
・≪夜の囁き/Night's Whisper≫
・≪安堵の再会/Cathartic Reunion≫☆
通常のドローソースとはわりと違う感じの面々が揃ったと思います。
クリーチャーは大体見たらなんとなく分かると思いますが、宝物だのをサクリファイスだのして引いたり。
統率者的にわりと手札は多くなりがちですし、このへんをいくらか軽量なサーチにするとより上の強さを目指せると思います。
てなわけでその中から2枚紹介。
≪堕落した確信/Corrupted Conviction≫
書いてあることは単純で、サクリファイスしてドローってだけです。しかしこのデッキでは意外と役割が広い。
例えばこのカード『追加コストとして、クリーチャー1体を生け贄に捧げる』というテキストなので、統率者である『オリークの首領、エクスタス』がいる状態で非伝説クリーチャーに使うと、生け贄に捧げたクリーチャーを手札にそのまま戻すことが出来ます。
破壊とか除外の対象になったらこれで手札に返しつつ2ドロー。サクリファイスエスケープってそういうこと?
また1マナのインスタントなので、適当に相手ターン終了時に墓地に置いておいた任意の非伝説クリーチャーを回収してフィニッシュのコンボを決めに行ったり。
≪安堵の再会/Cathartic Reunion≫
2枚捨てて3枚ドロー。何枚か似たような呪文が他にも入っていますが、本来は手札入れ替えのためだけでアド自体は得られない呪文です。
もう分かるかもしれませんが、統率者『オリークの首領、エクスタス』がいる時使うと手札回収込みでアドが得られるようになります。このカードだと本来2枚捨てて3枚ドローなのが、2枚捨てて1枚墓地から回収+3枚ドローに。
このカードのいいところは、追加コストで捨ててからドローという性質のため、エクスタスがいれば墓地に何も無くてもアドが得られる、捨てるから墓地にクリーチャーを置いておけるという点にあります。
まあこの呪文とか打ち消されると立ちくらみ、めまい、体のけいれんや意識障害といった症状が出ますが……
あと、黒のドローと違っていいところはライフを失わないこと、同じマナ帯のものと比べると見ることの出来るカード数が多いという点です。選択肢があるっていいことですよ。
3.役割:サクリファイス強制
このデッキの中心。相手のクリーチャーを中心に色々生け贄に捧げるものたち。
とにかく盤面を空にすることが目的。EDHって4人も居て、色々覚えなきゃいけなくて面倒じゃないですか。こういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃないと、とある弁護士も言ってましたし。
【クリーチャー】
・≪悪魔の信奉者/Demon's Disciple≫
・≪肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder≫
・≪無慈悲な処刑人/Merciless Executioner≫
・≪疫病造り師/Plaguecrafter≫
・≪撲滅する戦乙女/Eradicator Valkyrie≫☆
・≪Malik, Grim Manipulator≫/≪Negan, the Cold-Blooded≫(伝説)
・≪シャドーグランジの魔神/Shadowgrange Archfiend≫☆
【インスタント】
・≪リリアナの勝利/Liliana's Triumph≫
・≪はじける破滅/Crackling Doom≫
・≪魂の粉砕/Soul Shatter≫
【ソーサリー】
・≪スナップダックスの神話/Mythos of Snapdax≫☆
【エンチャント】
・≪殉教者の結合/Martyr's Bond≫☆
【プレインズウォーカー】
・≪オニキス教授/Professor Onyx≫
個人的にはもう少しここのクリーチャーを増やしてもいいかもな、と思うところもあります。もしくはサーチ的なことするか。なんたってとにかく中心になる部分なので。
ちなみにクリーチャーの上4枚はだいたいほぼ同じ効果。全員3マナ。≪疫病造り師/Plaguecrafter≫だけ若干強いです。
ここでは普段そんなに見ないかなって布告を紹介。
≪撲滅する戦乙女/Eradicator Valkyrie≫
誇示という攻撃時のみ使える起動能力を持った、単体性能高めのクリーチャー。
このデッキ、黒が多めなのもあってかなり自分でライフを減らすことが多いです。絆魂がありがたくてありがたくて……
≪シャドーグランジの魔神/Shadowgrange Archfiend≫
7マナと重いクリーチャーで、ETBで各対戦相手の一番大きいパワーのクリーチャー生け贄。
これだけだとステータスの8/4というのを鑑みてもちょっとマナのわりに微妙な効果ですが、特筆するべきは下の方のテキスト。
『マッドネス(2)(黒),8点のライフを払う』というテキストを持っており、手札から捨てることが出来ればややダメージは大きいものの、このサイズのクリーチャーを3マナで出すことが出来ます。
このデッキには先ほど紹介した『役割:ドロー』を見てもらえれば分かりますが、手札から捨てるという行為が比較的多く、このマッドネスという効果も使いやすいです。出たら相手のクリーチャーも生け贄に出来、デッキ的にかなり相性のいいクリーチャーです。
注意すべきはライフくらいなものでしょうか。自分はライフを軽視しがちな方なので、これを出して数ターンで気づいたら死にかけ……ということが多々あります。
偉大なものを呼び出すのは危険と隣合わせ。だよね?エクスタスくん。
≪スナップダックスの神話/Mythos of Snapdax≫
土地以外、クリーチャーだのエンチャントだのを一枚だけ残して他は全部生け贄だよ~選んで選んで~ってことをするおおよそ全除去。
そう聞くと別の全除去の方がいいのでは?と思うかもしれませんが、このカード、(黒)(赤)を払っていると相手が何を残すか、こっちで選んでしまえるという追加効果があります。地味にマルドゥのためのカード。
生け贄に反応するカードが複数あったり、デッキの中核である統率者の『オリークの首領、エクスタス』は残しておいて、生け贄になったのは後で回収……じゃ、こっちの呪文で残ったクリーチャーを今回収した呪文出すから生け贄で……と出来る、好相性のいい全除去です。
≪殉教者の結合/Martyr's Bond≫
自分のパーマネントに害があれば同じだけ他者を同じ目に合わせるという効果。因果応報、善悪相殺っぽい戒律を相手にのみ布く……と思いきや、もっと独善的なことをします。
これつまり、≪悪魔の信奉者/Demon's Disciple≫みたいな『自分も含めた全員生け贄』を使うと、その効果が相手のみ2倍になります。
また宝物を自分が使うと対戦相手全員アーティファクトを生け贄に、≪進化する未開地/Evolving Wilds≫みたいな土地を使えばランデス。(10/29追記:取り消し線部は土地でないって書いてあったから出来ないです!ごめんね!) もちろん生け贄に反応して色々能力が誘発したり……
白のカードのやることか?これが……
一番この記事のタイトルに合っているカードだと思います。生かしてはおけない。
4.役割:サクリファイス補助
サクリファイス補助と言いますが、『サクリファイスの結果いいことがあるもの』や『サクリファイスのための素材』などをまとめたものです。
何?半分『その他』の欄だろって?じゃあ君、次の生け贄ね……
あとここらのカードからちゃんとライフを削るといった考えが入ってきます。強くなったり相手のクリーチャー奪ったり。
【クリーチャー】
・≪搭載歩行機械/Hangarback Walker≫
・≪不吉な儀式の僧侶/Priest of Fell Rites≫
・≪マラキールの選刃/Malakir Cullblade≫
・≪市場の元締め、マハディ/Mahadi, Emporium Master≫ (伝説)
・≪セッジムーアの魔女/Sedgemoor Witch≫
・≪不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisan≫ (伝説)
・≪冠滅ぼしのガドラク/Gadrak, the Crown-Scourge≫ (伝説)
・≪光明の繁殖蛾/Luminous Broodmoth≫ ☆
・≪さえずる魔女/Chittering Witch≫
・≪素晴らしき復活術師、ギサ/Gisa, Glorious Resurrector≫ (伝説)
・≪Malik, Grim Manipulator》/《Negan, the Cold-Blooded≫ (伝説)
・≪オーガの貧王/Ogre Slumlord≫
・≪恐怖の神、ターグリッド/Tergrid, God of Fright≫/≪ターグリッドのランタン/Tergrid's Lantern≫ (伝説)
・≪太陽のタイタン/Sun Titan≫
【エンチャント】
・≪テレポーテーション・サークル/Teleportation Circle≫☆
・≪殉教者の結合/Martyr's Bond≫
【アーティファクト】
・≪雑沓する墓所/Crowded Crypt≫
分かりやすいカード多くて、思ったより説明したいこともない。ので2枚だけ。
≪光明の繁殖蛾/Luminous Broodmoth≫
飛行を持っていないクリーチャーが死亡すると、なぜか飛行を持って帰ってくる。そういう能力。今、私の願い事が……
全体除去への耐性はもちろん、自身のクリーチャーを生け贄にする≪悪魔の信奉者/Demon's Disciple≫あたりとすごく相性が良い。自信を生け贄に1度死んですぐ戻ってきてもう1回死ぬもよし、打点高めのヤツをサクリファイスして飛ばして殴る係にしてもよし。生け贄を使うデッキに一羽。
≪テレポーテーション・サークル/Teleportation Circle≫
置いておくと自分エンド時にクリーチャー(かアーティファクト)をブリンクさせるエンチャント。
一見サクリファイスとは関係なさそうだが、このデッキのサクリファイスできるクリーチャーはかなりの割合でETB。またそれ以外でもETB持ちのクリーチャーがいるため、置いておくとどんどんアドを生める。そういうヤツ。
そういえばこのカード、テレポーテーションってわりには自分の場を一瞬離れて戻ってくるだけだな……
5.役割:小回りの利くインスタント、ソーサリー
名称が安直ですが、インスタントかソーサリーであるだけでこのデッキには役割が生まれます。なので今まで紹介した分と区別するにはこういう書き方しかなくて……
まあ、今まで紹介しなかったとこにいる汎用カードたちって感じですかね。
【インスタント】
・≪ボロスの魔除け/Boros Charm≫
・≪ラクドスの魔除け/Rakdos Charm≫ ☆
・≪終止/Terminate≫ ☆
・≪奇妙な幕間/Eerie Interlude≫
【ソーサリー】
・≪忘却の儀式/Rite of Oblivion≫
・≪聖別/Sanctify≫☆
・≪生き埋め/Buried Alive≫
このデッキ、相手が墓地から何回も復活したり、そもそも横に並べられたりに弱いです。あとエンチャントが主体の相手。
なので墓地対策(orエンチャント破壊)はもう少し増やすべきかもしれません。
≪ラクドスの魔除け/Rakdos Charm≫
このデッキだと比較的触れ辛いアーティファクト、そして大変重要な墓地追放を兼ね備えたカード。
墓地利用とかされて何回も出し直すタイプのデッキと相性が悪いのに、自分の墓地は使いたいというワガママ。
だからこそ、1人選んで墓地追放ってのは入れておくべき。それに尽きる。
≪終止/Terminate≫
このデッキにおいてクリーチャー除去は他で間に合ってるので、正直性能面では全く合っていない1枚。別のカードに差し替えるとしたらココ!とリトル顎関節症が言ってます。せめて追放あたりに変えとくか……
でも待ってください。このデッキにはなんと≪太陽のタイタン/Sun Titan≫が入ってるんです。
そういうことです。
≪聖別/Sanctify≫
アーティファクト、エンチャント対策用。
インスタントの方が……とか、もう少しいいカードが……とかはあるんですが、自分がちょうどこのカードのセット、イニストラード:真紅の契りの時にMTGを始めたという個人的な思い入れがあり、せっかくだからと使ってます。
強いて言うなら3点ライフゲインがありがたいです。このデッキはライフ削れる一方なので。
6.役割分類:その他(フィニッシャー等)
その他とは書いてますが、一番大事な勝ち筋がここに入ってます。けど枚数も少ないし、他とまとめるか……となったらこうなりました。
【クリーチャー】
・≪ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon's Rage Channeler≫
・≪群れの笛吹き男/Piper of the Swarm≫☆
・≪二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage≫☆
・≪光り角の海賊/Glint-Horn Buccaneer≫
・≪炎巻物の祝賀者/Flamescroll Celebrant≫/≪静寂の享楽/Revel in Silence≫
・≪不快な納墓役/Vile Entomber≫
・≪ドゥリンの禍、バルログ/The Balrog, Durin's Bane≫
【ソーサリー】
・≪煙霧の連鎖/Chain of Smog≫☆
・≪無名の墓/Unmarked Grave≫
・≪双つ身の炎/Twinflame≫
星がついてないものも、なんかとまとめて出てきたりします。
≪群れの笛吹き男/Piper of the Swarm≫
生け贄を用意する側でもありますが、このデッキ、何故かネズミがわりと出ます。
なので狙おうと思えばコントロール奪取もいけます。デッキから直接墓地へ送る方法もいくらかあるので、いずれかがそろっていたらコントロール奪取の目を狙ってみるのもあり。
ちなみにコントロール奪取ってだけで見えてるとめっちゃ警戒されます。そりゃそうでしょう。きっと皆どこかでコントロール奪取のせいで心に深い傷を負っているんでしょう。
結果除去まで自らに引き込む、抗えない魔性の音を奏でてます。
≪二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage≫
とにかく統率者の『オリークの首領、エクスタス』と相性がいい。
インスタントとソーサリーがデッキに多くなりがちっていうところからわりと相性が良いのですが、墓地に落としておけばインスタントを唱えるだけで『オリークの首領、エクスタス』が反応して回収、今唱えている呪文をコピーしてもよし、その前のスタックの何がしかをコピーしてもよしと、ずいぶん使い勝手が良い。
単純にこれ単体でも強いってのがいいところ。しかも……
有名コンボである≪二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage≫+≪双つ身の炎/Twinflame≫。これが強い。
これを知らない人にどうなるのか説明すると、
≪双つ身の炎/Twinflame≫を≪二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage≫に唱える
↓
出て来たコピーの≪二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage≫で≪双つ身の炎/Twinflame≫をコピーする
↓
コピーされた≪双つ身の炎/Twinflame≫を≪二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage≫に唱える
↓
出て来たコピー(2)の≪二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage≫で≪双つ身の炎/Twinflame≫をコピーする……
≪双つ身の炎/Twinflame≫のトークンは速攻持ちなので、出たターンに殴ってバン。勝ち勝ち山だ。
さらに良いことに、このデッキETBが多いので≪双つ身の炎/Twinflame≫も単体でわりと機能します。豚くらい余すところがないですね。
≪煙霧の連鎖/Chain of Smog≫
見たことない人はまあ見ないだろうよってカード。EDHだとそこそこ有名らしい。
効果の和訳は以下の通り。
2枚捨てさせるハンデス呪文はいくらでもあるのですが、それらは基本3マナから。
このカードは本来「2マナで唱えられる代わりに相手もこの呪文使えてしまう(打ち返される)」というデメリットを持ったカードですね。
何が強いかと言うと、これ「自分を対象にすると自分に対して無限に呪文を打ち続けられる」んです。
無限。呪文を唱えてる状態が完結しないということは、それで悪さ出来るということです。
このデッキではそれを利用したコンボがいくつかあり、まず≪光り角の海賊/Glint-Horn Buccaneer≫というカードを含めたものを紹介します。
単体で見ても手札捨てると1点飛ぶし、攻撃中ならルーティングもしてくれる。
もちろん手札は(ドローの都合で)わりとよく捨てるので能力も誘発しますし、カードを捨てて引く方もあって損なし。
このカード単体だと≪煙霧の連鎖/Chain of Smog≫と組み合わせてもせいぜい7点バーンくらいが関の山でしょう。
しかしこのデッキの統率者は『オリークの首領、エクスタス』です。その効果は……
オリークの首領、エクスタスがいるかぎり、≪煙霧の連鎖/Chain of Smog≫を自らに唱えれば何回でも墓地からカードを拾い、そして捨てるということを繰り返せます。
あとは捨てるのに反応して≪光り角の海賊/Glint-Horn Buccaneer≫が全員を焼き尽くすだけ。料理は火力だ!
またこのデッキには≪オニキス教授/Professor Onyx≫というカード、そしてもう一つ、≪セッジムーアの魔女/Sedgemoor Witch≫と言うカードがあります。
2枚ともそもそもデッキと相性がいい。
さて、もしかしたら気づいたかもしれませんが、この世にある『魔技』という能力は全て≪煙霧の連鎖/Chain of Smog≫で永久に誘発させることが可能です。
この2体の魔技、ドレインもトークン生成もまた≪煙霧の連鎖/Chain of Smog≫で無限に誘発し……
ということです。
無限をぶつけよう!
基本戦術
ちゃんと読んでくれた方なら、もうわかってるよね・・・とも思わなくもないですが、書いとくってのは重要ですよ。多分科学的にも。
下で色々言ってますが、3項目で収まってるので実際複雑なことはしないです。
1. とにかく対戦相手のクリーチャーを生け贄にする
まあ3ターンくらいしたらどの盤面にも1体くらいはクリーチャーがいると思います。
そのあたりを見計らって、≪悪魔の信奉者/Demon's Disciple≫や似た効果の奴らを出していきます。
そして統率者『オリークの首領、エクスタス』をいい塩梅で出しといて、軽量なインスタント、ソーサリーを使って回収。もっかい≪悪魔の信奉者/Demon's Disciple≫的なの出します。遅延かァ~?
ちなみに手札に≪悪魔の信奉者/Demon's Disciple≫系統のものが無い場合はおとなしく≪無名の墓/Unmarked Grave≫みたいなカードで落としたりして回収したり、ドローでどうにか引き込んだりしてます。
2. 生け贄からアドを生む
回収して生け贄にして……だけだとまあもちろん気分が良くても勝ちまではつながりません。
なので生け贄にすることでアドを生んでいく生物を並べて、盤面を圧倒していきます。
3. 隙を見て最大限の力をぶちこむ
時間が経ったら手札にそれっぽいパーツやそれっぽいパーツを墓地に送っておく手段があると思います。『オリークの首領、エクスタス』で回収したりして、一気に勝負を畳んでいきます。
主には無限の力で、盤面有利ならもうそのまま色々並んだクリーチャーで殴って勝利の未来へレディ・ゴーしてください。
特に無限なんて決めて死なないのは宿儺かテーロス出身の男性くらいなもんです。
以上の流れでやってきます。ね?簡単でしょう?
苦手な相手として、クリーチャーに頼らなくても勝ちにつながるデッキ(エンチャント等)、横並べが得意なトークン系のデッキなどが挙げられます。
そういう相手が来たら生け贄を控え目にして、まわりと協力してどうにかしたりするといいんだと思います。自分は生け贄を強要した方が気分がいいのであんまやってません。馬鹿が皆殺しだろうが。
まとめ
デッキは以上です。
布告系除去って、あんま1v1だと最終的に使われなくなるイメージなのでこう多人数戦だと強く使えるのはいいですね。
スタンダードだとシェオルドレッドの勅令が強いって?アイツPW取れるのとトークン無視できるのが強いんだからよ……
今回勝ち筋が無限コンボに寄ってますが、デッキの構築を少し変えて色んな戦い方に寄せることが出来ると思います。
改造のしがいもあって結構今のところお気に入りのデッキです。といってもまだ2つしかデッキ持ってないですけども。
無限コンボがちょっとな、と思ったら意外とこのまんまでも普通に≪煙霧の連鎖/Chain of Smog≫や≪光り角の海賊/Glint-Horn Buccaneer≫あたり適当に入れ替えても戦えます。というか普段はわりとそうしてるので、実はこのデッキリストのままで戦った回数の方が少ないという……
ちなみにどういうカードに入れ替えるのかは、上の晴れる屋のデッキリストから『検討中』の欄を見てもらえればそのあたりの候補が分かると思います。自分が持ってないカードも入ってますが、まあこんな感じだよってことっで。
あとはデッキの強化案としては色々あると思います。無限コンボを目指すためにサーチを入れたり、無限マナを加えて裏面を生かしたり。
今のカードリストは自分のリアルマネー的にもわりかし安価で済むよう組んでいるため、いわゆる他の下位互換的なカードも入ってます。なので強化というだけなら、まあなんだって出来るでしょう。
というわけで統率者『オリークの首領、エクスタス』のデッキ紹介でした。
MTGを紙で始めるにあたって現在、主にはリミテッドとEDHのみで遊んでいますが、それの関連でTwitterをフォローしてもらった人達等の「あの統率者が」「このカードが」を見て楽しそうだな、と思いつつ、特に自分から言うこともないので眺める日々を送ってます。
実際調べごとが得意なせいで普段から言う事がない。元が自分とは別の生息地の人達だから混ざるってものな……という一歩引いた気持ちがないわけでもないけどもせっかくだし偶には自分も何かしらEDHについて話すか~と思い、ならこっちでいいか……と今回またnoteに書くことにしました。 趣味があることはいいこと。時々EDHのこと考えてるのも面白いので、今後もこうして記事書いたり、適当に対戦したりとぼちぼち続けていきたいですね。
あと今回デッキを組むに当たって、少し前に「このカードを統率者にしたら面白いんじゃない?」と『オリークの首領、エクスタス』を勧めてくださった方のおかげでこうしてデッキが出来ました。
この場を借りて……というとなんか変ですが、とにかくお礼を申し上げます。1009。
というわけで。