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2024 アイアンマンジャパン南北海道レースレポート
2024年9月15日(日)に開催されたアイアンマンジャパン(北海道北斗市・木古内町)に参加してまいりましたので報告します。以前のレポートで書きましたが、私にとって今回のアイアンマン参加(=ロングディスタンスレース)は自分にとり17年ぶりとなるため、そもそも完走できるのか不安でしたが、結果はなんと!完走どころか来年のニースで開催されるChampionshipの出場枠にqualifyしてしまいました。
エイジ順位
Swim 1:24:20 90th
T1 5:50
Bike 5:48:15 19th
T2 4:35
Run 3:52:21 15th
__________
Total 11:15:19 14th
以下、大会エントリーからレース当日までの出来事を備忘録的に書いてみましたのでどうかお付き合いください。
エントリーまで
自分にとって最後のトライアスロンの大会は2007年のブラジルアイアンマンで、それ以来、大会参加はおろか、ロードバイクも廃棄してしまっている状態だった。コロナ禍中2020年に、運動不足解消のため自転車でも乗ろうかと思い立ってCervelo P3(リムブレーキ)を購入するも、その後も時々Zwiftで室内トレーニングするくらいであった。
そんな中、昨年12月にアイアンマンジャパンが北海道で開催されるという案内を聞き、なぜか衝動的にエントリー。そして立て続けに、その前哨戦として5月の横浜ODにもエントリーした(レースレポート有り)。今振り返っても、なぜ突然トライアスロンを再開しようと思ったのか、今でもよく分かりません(Noteでの皆さんのレースレポートを読んで触発されたことは確かです)。
2. トレーニング
とにかくスタミナをつけることを第一に、毎日可能な限り2時間程度(朝晩に分けて)運動することを心掛けた。Garminに記録されているラン・バイク・スイムそれぞれの過去1年間の月間運動量は以下の通り。
ラン バイク スイム
23年10月 166.5km 227.1km 13,650m
23年11月 126.6km 206.1km 19,600m
(この頃、アイアンマンジャパン エントリー)
23年12月 308.6km 1103.1km 33,600m
24年1月 142.3km 744.1km 29,000m
24年2月 201.3km 840.5km 10,725m
24年3月 170.0km 836.2km 18,080m
24年4月 238.3km 677.7km 17,107m
24年5月 124.0km 331.7km 13,905m
24年6月 188.9km 454.8km 24,075m
24年7月 189.6km 334.2km 28,550m
24年8月 290.0km 360.4km 27,307m
ランについては、これまでトレイルランやハーフマラソンに出ていたこともあり、毎日のジョグを中心に、ときどき週末に20km走ったりする程度で、ポイント練習などはほぼしなかった。ただし、フォーム改善を、と思い、ASICSのRunmetrix(腰につけてフォームのアドバイスをしてくれるギア)を使った、「ASICS Running Academy」に参加したりした。
バイクはとにかく距離を稼がなければと思い、(しかしロードに出るのはケガが怖いので)Zwiftでレースに参加したり、トレーニングプログラムで汗をかいたりした。
アイアンマン参加を決めてから最も力を入れたのはスイムで、週4日はプールに入ることを心掛けるとともに、フォーム矯正のためにパーソナルトレーナーをつけ、抵抗少なく楽に進むことを目指してトレーニングを積んだ。
3.ギア新調
バイクはコロナ禍に購入していたものの、それ以外のギアについては、無い、若しくは四半世紀前のモノであったため、今回のトライアスロン再開を機に以下のギアを新調した。色々と買い足したことで、結果としてかなりの出費となった。。。
・ ウエットスーツ (HUUB)
・ ランニングシューズ (ASICS MagicSpeed4)
・ バイク クランクセット(Shimano Ultegra 11段)
・ バイク カーボンホイール(Frucrum クリーチャー)
・ バイク シューズ(Shimano RC7)
・ バイク ハードケース(Porter Pro199)
・ バイク スポットクーラー、ファンなど
一方、購入せずに、あり物を使用したものもある。バイクヘルメットは2000年の東京湾トライアスロン(千葉検見川浜)に合わせて購入したOGK製のもので、最近流行りの空力特性の高い流線型とは全く異なる、誰が見ても四半世紀前のものとわかる形だが、自分の頭の形にフィットしていることからこれはそのまま使おうと思い新調を思いとどまった。
4.レースレポート
今回、旅の準備から帰路に着くまで(現在北海道新幹線の中で本レポートを書いています)、全てが自分にとって真新しく感じられ、17年ぶりの挑戦を楽しむことができました。
①準備
ほとんどの参加者が函館駅前・五稜郭付近・湯の川温泉に宿泊している中で、自分は北斗市上磯駅の近くの宿をとることとした。この場所はアスリートブリーフィング会場+スイムスタート+T1地点に近いため、レース前日および当日の移動が徒歩で完了することから便利ではあるものの(他の人々はシャトルバスでの移動が必要)、周辺に飲食店などが(Googleマップを見る限り)無いことが心配要素であった。
しかし、現地に着いてみたら、近くに24時間営業のスーパー(ハセガワストア)やハンバーガーレストラン(ラッキーピエロ)、ラーメン屋などがあり、飲食には全く困らなかった。加えて、今回泊まった宿(ロジングはまなす)は道路橋梁工事や近くのセメント工場の工事に従事する人々向けの長期滞在用アパートであったため、ランドリーや食堂(電子レンジや食器が自由に使える)、部屋から窓を開けるとそのまま広い駐車場でバイク出し入れや調整が可能、といった、今回の滞在目的にぴったりな宿であった。本当にお勧めです。
②アスリートチェックイン・ブリーフィング
13日(金)12:00頃に函館空港に到着し、そのままタクシーを捕まえて大会会場に向かい、なんとか14:00期限のアスリートチェックインを完了。その後すぐにブリーフィングが行われた。会場にはMihoCもいて、今回が怪我復帰戦かと思われたが応援に来たとのこと。
③試泳、バイクチェックイン、T1/T2バッグチェックイン
14日(土)にはこれらが行われた。試泳、バイクチェックイン、T1バッグチェックインは全て同じ場所(北斗市上磯漁港)で済ませることができるも、T2バッグチェックインは30km離れた木古内町木古内駅付近となるため、シャトルバスに乗り高速道路を往復する必要があった。これらに加えて、バイクメカニックにもお世話になったため、丸一日準備に追われる1日となった。
ちなみにバイクメカニックだが、今回Cerveloのテントが会場内にあり、「Cerveloオーナー様専用バイクメカニック」の看板が。それも“無料”と書いてある。こういうサービスがあることを初めて知り、大変嬉しく感じました。
④レース当日 (簡単に)
スイム: 150m位まで足の付く遠浅の海なのだが、この日は波が高く、沖に出るのに一苦労した。下名、スイムが苦手なくせに見栄を張って60−70分で申告してしまったせいで、かなり前半のローリングスタートとなり、結果として後続のスイマーに抜かれ、終始接触が絶えなかった。
バイク: 180kmのうち、176kmを函館江差自動車専用道という高速道路を走るこの大会は、インターチェンジでの折り返しを除き、終始高速でクルージングすることができた。そもそも、函館に高速道路が出来たことは今回はじめて知った。
ラン: 木古内町の牧歌的な農場風景を見ながら、14kmを3周するルート。途中新幹線軌道を跨ぐ必要があるところのみ、アップダウンあり。
5. 所感
今回のレース参加にあたり、自分の設定した目標は17年前のPB更新!というものであった。2007年ブラジル・フロリアナポリスでの記録は11時間34分であったが、体は老化しても努力すれば記録は進化しうることを小学5年の息子に証明したいと思い、これまでトレーニングを積んできた。トレーニングにあたっては、息子のサッカーや野球の送り迎えはじめ、家族の協力があってはじめて成り立ったものと、家族には大変感謝している。
ただし、25年9月のニースにエントリーしたことを知らせると、妻から速攻で「アホか」とLineメッセージが。家に帰ったら家族会議です。。。(後日談:最近になり漸くニースに行くことを認めてきてくれるようになりました。)