東大理学部の高校生向けオンライン特別授業が色々凄いって話。
東京大学理学部が12月26日(日)、27日(月)と2日間に渡り、世界をリードするトップサイエンティストによる高校生向けオンライン特別講義「高校生のための冬休み講座2021」を実施する。参加無料で事前予約が必要。中高生向けになっているが、制限はなく、小学生から保護者を含めた一般の方も視聴可能である。
各日3名の講義を視聴することができるので、理系を希望する人にとっては有意義な時間になるのではないだろうか。また、技術立国日本としては、将来の技術を担保する人材育成という面から考えても、裾野を広げるという意味では良い取り組みなのではないだろうか。
内容は後述するとして、広報的な意味を考えてみたいと思う。インターネット環境が良くなって、特に昨年のコロナ禍以降はオンラインでの授業や会議等が圧倒的に増加し、もはやデフォルトはオンラインじゃないかという感じがする昨今の環境状況を活かしたイベントだと思う。もうひとつは、高校生向けということだが、大学の入試広報(または広報)課ではなく、学部から直接高校生にダイレクトに広報していることである。もちろん、裏では入試広報が動いているかもしれないが、大学の学部が直接高校生へ情報発信できる時代になってきているのである。そういう意味では、これからは、大学単位だけではなく、各学部単位の広報に知恵を絞ることができる時代になったということである。
そういう意味では、これからは広報を広告代理店に頼る(=受動的)という時代ではない。如何に高校生等のターゲットが興味を持つネタを用意し、保護者に納得のいくコンテンツを用意できるか、そしてSNSを始めとする媒体特性に合ったものをコンテンツとして提供できるかにかかっている気がする。そういう学問の原点は、昔宅配であった学研の学習と科学とかそういうレベルからどう段階的に興味レベルを上げれるかではないだろうか。こういうところを真剣に考えた大学・学部がある日突然受験者(=ファン)増やす結果を出すような気がする。
では、以下は12月26日・27日の東京大学の高校生向け特別授業の内容を記載しておく。
12月26日(日)13:00~16:05
地球惑星物理学科・気球惑星環境学科 三浦裕亮准教授 「全球気候モデルで表現する地球の気候」
素粒子国際宇宙科学研究センター 寺師弘二准教授 「量子コンピュータで迫る素粒子の世界」
情報科学科 高前田伸也准教授 「コンピュータのこれから」
12月27日(月)13:00~16:05
天文学科 田村元秀教授 「もうひとつの地球~太陽系外惑星の世界~」
生物学科 太田博樹教授 「古代DNAから見たサピエンス全史」
化学科 竹内雅宜助教 「化学の力で生物のしくみを解明する~分析化学ってどんな研究分野?~」
申込はWEB(https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/events/z0106_00019.html)
からできます。12/26(日)午前9時まで。
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