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ひとり暮らしは憧れるけど、やっぱりお金がかかるよなって話。

 大学や専門学校など、高校を卒業して更に進学する人も多いが、ひとり暮らしを始めたいって漠然と考える人もいると思う。このタイミングを逃せば、卒業して就職するタイミングか就職して数年してからになる。昔はひとり暮らしをしたいって人が多かったように思うが、親離れ子離れ出来ていない今はどうなんだろうか。

 保護者や学生の気持ちはともかく、実際に高校を卒業してひとり暮らしをする場合、どのくらいお金がかかるかを見ていきたいと思う。以下、全国大学生協連の2020年度保護者に聞く新入生調査と第56回学生生活実態調査の数値を基にする。

 まずは、新生活準備にかかる費用であるが、全国平均で約56万円になる。新しい住居を借りるための敷金・礼金や火災保険等が必要になる。また、家財道具の新規・追加購入の費用が必要になる。後は細かいが、新居を内覧するための交通費や宿泊費もこの費用に含まれる。家財道具であるが、住む地方によって、こたつが必要だったり、除湿器が必要だったりする。また、家具付きの物件かそうでないのかによっても金額は変わるので、あくまで平均は56万円だということである。この金額は、大学にもよるが、入学金と前期の授業料に少し足らないくらいの額なので、やはりひとり暮らしをするのはお金がかかるということは間違いない。

 月々の家賃の平均額は、首都圏で6万4300円となっている。平均なので、東京都内であればもう少しかかってくる可能性は十分にある。北関東・甲信越では3万8400円だが、住む県によって幅がある。学生寮に住めばもう少し抑えられるが、定員が少なかったり、住むうえで門限等制約がかかるケースがある。

 家賃を含む学生の1か月の生活費の平均は12万1180円である。この金額は全国平均であるため、家賃と同様に地域差が発生する。主な要因はやはり家賃である。上記12万円の場合の内訳だが、家賃約5万3000円、食費約2万5000円、教養娯楽費約1万1000円等特段高い項目があるわけではない。それに対して仕送りの平均額は月額7万410円で約5万円の差額がある。

 7万円の仕送りというのは、頑張って仕送りしている額だとは思うが、生活費はその金額で賄えないため、アルバイトをしたり奨学金を貰ったりしなければならない。基本的には、貸与型(有利子・無利子問わず)はできるだけ避けた方が良いと思っている。優秀な学生は、返済の必要のない奨学金を貰うべきだと思うし、貸与型は結局借金なのである。したがって、卒業後には奨学金という名の借金の返済が待っている。ここは、しつこく言っているが、将来のライフプランとあわせてシミュレーションをきっちりすべきだと思う。その上で進路選択を行わないと、安易な進路選択は借金地獄に落ちるだけだと思っている。

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