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近大マグロの次は近大ラーメンという話。

 昨日のネットニュースに出ていた記事(https://trilltrill.jp/articles/2145483)で、近畿大学は、同大学と学生との合同企画で学生飲食店企業支援プロジェクトとして、東大阪キャンパス内に学生が運営するラーメン専門店「近大をすすらんか。」を10月4日にオープンした。

 今回のプロジェクトの学生発起人チームが運営するのは、1年半限定になる。主体が3年生のため卒業までということだろう。その後は、大学が学生の運営者を1年ごとに学内公募して決定するそうだ。大学のバックアップはもちろん、卒業生のバックアップも受けながら店舗運営を行っていく。ただし、半年間赤字が続くと撤退しなければならないというルールになっているそうである。

 起業するしないは別としても、現実のビジネスの場で成功体験も失敗体験も積むことができるのは非常に貴重である。その後に起業する場合はもちろん経験を積んだことでリスク管理が出来るようになるし、一般企業に勤めた場合でも、新規事業やプロジェクトを推進する立場として活躍することができるだろう。

 近畿大学の学生は、せっかくのチャンスなので、ぜひチャレンジしてみてほしいと思う。生身の損益計算であったり、人員配置であったり、将来に役立つことばかりだと思う。学部が経営じゃないとかそういうのは全く関係ないので、チャレンジする精神こそが大事だと思う。

 実際社会人になった時に必要な能力は多岐に渡るし、その仕事や時代によっても必要な能力は変わる。だからこそ、成功体験・失敗体験はひとつでも多く積んだ方が良い。経験を積めば、勘が働くようになる。どうすればできるかわかるようになる。

 社会人になっても、なかなかそういう生身の経営に触れるような経験や新規事業を立ち上げる経験を積める人は少ない。よく若い人から言われるのが、「それってやった経験あったんですか?」という質問である。やったことがあるからやるわけではないし、やったことがなかったらできないとしたら永遠にできっこない。そういう意味でも初めてのチャレンジに耐性を付けておいた方が良い。

 近畿大学は広報が上手い。それは間違いない。近大マグロなんて、ありとあらゆるところに出てきた。年始1月1日の新聞広告や漫画の島耕作(会長編)にも登場している。普通の大学は、受験生に向けての広報(入試広報)でアップアップしているが、近畿大学は受験生に限定した広報ではない。また、水産学部のマグロの完全養殖成功ということも、他大学ではここまで狙い撃ちで露出させることも学部間のバランスで難しいと思う。そういう意味では、広報部が広報という仕事を全うしていると言える。マグロの次はラーメン。その後を1年後にでも続報で見れたらと思う。

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